最新のインフルエンザ情報
◎2004年9月から〜
- 流行拡大、28都道県で警報 インフルエンザ遅いピーク (2005/3/7共同通信から)
- インフルエンザの流行が拡大し、患者数は2月14―20日(第7週)に28都道県で警報レベルを超えたことが、厚生労働省と国立感染症研究所が4日発行した感染症週報で分かった。 厚労省は「収まる兆しはなく、例年より流行のピークは遅いとみられる」と引き続き注意を呼び掛けている。 全国約5000の小児科、内科の定点当たり患者報告数が警報レベル(30)を超えたのは宮崎(76.45)、佐賀(69.26)、愛知(59.47)など28都道県。うち10県で50を超えた。今シーズンは発症者の6割以上が9歳以下で、ウイルスはB型が半数以上と多いのが特徴。第7週の報告総数は19万1948人、定点当たりの平均は40.8人だった。
- 1月第5週の患者数は2万8000人、学級閉鎖などは1000校に迫る(2005.2.17MedWaveから)
- インフルエンザの流行がピークを迎えつつあるようだ。国立感染症研究所の感染症情報センターが2月17日に発表したインフルエンザ様疾患発生報告の学校欠席者数第13報によると、1月30日〜2月5日には、全国の学校で2万8205人の患者が発生した。この件数は今シーズンの累計のほぼ6割に相当する。このうち欠席者数は1万6963人だった。学級閉鎖があった学校数は774校、学年閉鎖が165校、休校が28校で、何らかの休業措置をとった学校数は967校と1000校近くに達した。2月5日現在の累計患者数は4万6701人で、昨シーズン同時期の21万9854人と比較すると約5分の1と少ない。しかし、A香港型が圧倒的だった2003-2004年とは異なり、流行時期が比較的遅いB型の患者発生が目立つため、シーズンを通しての流行規模は予断を許さない状況だ。
- 集団かぜの発生について(平成17年2月15日/愛媛県健康増進課)
- 西条市立周布小学校、在籍者:178人、有症者:56人(うち欠席者26人)
- 集団かぜの発生について(平成17年2月14日/愛媛県健康増進課)
- 伊予市立伊予小学校、在籍者:450人、有症者:105人(うち欠席者48人)
- 今年もインフルエンザ流行シーズン入り(平成17年2月4日/厚労省)
- 平成17年第3週(1月17日〜1月23日)の感染症発生動向調査では、インフルエンザの定点あたり報告数が2.81(報告数
13,198人)と流行の目安としている1.0を上回りましたので、今年もいよいよインフルエンザ流行シーズンに入ったと考えられます。流行シーズンに入った時期としては例年より遅く(ここ10年で平成12〜13年のシーズンについで2番目に遅い)、昨シーズンと比べると3週ほど遅くなっております。
- 東京など8都道府県の20校で学級閉鎖、患者数は昨年同時期の3分の1(2004.12.21MedWaveから)
- 国立感染症研究所の感染症情報センターが12月17日に発表したインフルエンザ様疾患発生報告(学校欠席者)第7報によると、12月5日〜12月11日には北海道、東京など8都道府県の20校で休校や学年閉鎖が発生した。休校になったのは北海道の1校。学年閉鎖は3道県の5施設、学級閉鎖は14都道府県の14施設。患者数は531人、欠席者数はうち315人だった。昨年の同時期と比較すると患者数は3分の1、欠席者数は2分の1と少なめだ。
- 宮城県と岐阜県で今シーズン初のインフルエンザ注意報(2004.12.21MedWaveから)
- 宮城県と岐阜県で今シーズン初のインフルエンザ注意報が発せられた。国立感染症研究所の感染症情報センターが12月21日に発表したインフルエンザ流行レベルマップ第50週(2004年12月6日〜12月12日)分によると、宮城県石巻市の石巻保健所と岐阜県美濃市の関保健所の各管轄地域で、インフルエンザ様疾患の定点あたり報告数(医療機関あたりの患者数)が注意報レベルを超えた。2004-2005年シーズンでは全国で初めての注意報となる。全国平均の定点当たり報告数は0.242と少なく、感染症情報センターでは「依然として散発にとどまっている」としている。
- 生徒・児童のインフルエンザ様疾患感染、北海道、関東、近畿の4校で学級閉鎖や休校 (2004.12.6MedWaveから)
- 国立感染症研究所の感染症情報センターが12月3日に発表したインフルエンザ様疾患発生報告(学校欠席者)第5報によると、11月21日〜11月27日には、北海道、神奈川、大阪、兵庫の各道府県の計4校で休校や学級閉鎖が発生した。休校になったのは神奈川県の1校で、他の県では学級閉鎖が各1校ずつ発生した。患者数は計169人でこのうち欠席者数は119人だった。
- 愛媛県でインフルエンザBが検出された。(平成16年12月8日現在)(2004/12/8愛媛県感染症情報から)
- 今季、インフルエンザシーズン最初のインフルエンザウイルスが3 株分離されました。いずれもB
型で、第48 週採取のインフルエンザ様疾患、上気道炎から、第49 週のインフルエンザ様疾患からの検出です。A
型に先駆けてB 型が検出されるのは珍しいことです。近県では、岡山県でA 香港型(散発)、A
ソ連型(集団かぜ)が各1 株分離されています。
- 東京都が今冬のインフルエンザ流行を予測、A香港型が主で平均的規模に(2004/11/15MedWaveから)
- 東京都は11月10日、今冬の都内のインフルエンザ流行予測を発表した。それによると、A香港型が主で平均的規模になるものの、例年より早い時期からの流行が予想されるという。規模については、過去14年間の実績と今年度の抗体保有率から、都内インフルエンザ定点医療機関からの患者報告数を推計した。その数は、過去12年間で5位だったため、平均的な流行規模と予測した。都内で10月に発生したインフルエンザウイルス株を解析した結果、A香港型で今季ワクチン株「A/ワイオミング/03/2003」の近縁株であることが判明しているため、「予防接種によるワクチンの効果が期待できる」としている。
- インフルエンザで学級閉鎖(2004/11/8共同通信から)
- 厚生労働省は5日、全国の保育所や幼稚園、小、中学校でのインフルエンザ発生状況をまとめた今シーズン初の「インフルエンザ様疾患発生報告」で、大阪府内の小学校1校で学級閉鎖が出たと発表した。10月30日現在の数字で、閉鎖になったのは1クラス、欠席児童は22人だったという。
- 大阪で今シーズン初のA香港型インフルエンザ患者が発生(2004/9/28MedWaveから)
- 大阪府で今シーズン初のインフルエンザ患者が発生した。大阪府によると、箕面市内の医療機関を受診した5歳児から9月21日に採取した鼻腔拭い液を大阪府立公衆衛生研究所で検査したところ、9月27日にA香港型(H3N2)インフルエンザウイルスが分離された。前シーズンに大阪府でA香港型インフルエンザウイルスが初めて分離されたのは11月10日で、今年は40日ほど早いことになる。
◎2003年11月から〜2004年2月まで
- 流行のピーク越える (2004/2/25共同通信から)
- 国立感染症研究所感染症情報センターの「インフルエンザ予報」によると、25日の日本列島は高知県を除く46都道府県が警報で埋め尽くされているが、ピークは越えたようだ。先週は注意報だった香川県に警報が出されたため、注意報は高知県ただ1県だけ。日本列島は3週連続で、ほぼ警報一色の状態が続いている。
- 患者51人、うち6人死亡、インフルエンザ脳症 (2004/2/19共同通信から)
- 愛媛県内の集団かぜの発生について(2月10日)
- 2月10日分:松山市立双葉小学校
- 2月9日分:大洲市立大洲東中学校、城辺町立城辺中学校、宇和島市立住吉小学校
- 2月6日分:城辺町立城辺中学校、今治市立波止浜小学校、今治市立常盤小学校、菊間町立亀岡小学校、大西町立大西小学校、三間町立二名小学校
- 2月4日分:松山市立荏原幼稚園、松山市立南中学校、松山市立久米小学校、松山市立北中学校、砥部町立砥部中学校、宇和島市立宇和海中学校
- 2月3日分:愛媛大学教育学部附属小学校、三間町立成妙小学校、吉海町立吉海中学校、松山市立西中学校、砥部町立砥部小学校、
- 2月2日分:玉川町立玉川中学校、広見町立好藤小学校、伯方町立伯方中学校、松山市立味生第二小学校、松山市立湯山中学校、柳谷村立柳谷中学校、瀬戸町立瀬戸中学校、松野町立松野中学校
- インフルエンザ予報 列島、ほぼ警報一色に (2004/2/12共同通信から)
- 国立感染症研究所感染症情報センターの「インフルエンザ予報」によると、11日の日本列島は警報の出ている地域が44都道府県となり、インフルエンザウイルスが各地で猛威を振るっていることが分かる。島根、香川、高知の3県は注意報。国内に約5千ある定点観測病院からの患者報告数は、今年に入って急激な上昇が続いており、今後も患者は増えそう。ウイルスの感染防止には、外出から帰った後の手洗い、うがいの徹底が有効。
- インフルエンザで2人死亡 福島県の女児、ことし1月(2004/2/6共同通信から)
- 乳幼児の発症20-40%減インフルエンザワクチンで(2004/2/4共同通信から)
- 24都道県に警報・注意報(2004/1/29共同通信から)
- 国立感染症研究所感染症情報センターの「インフルエンザ予報」によると、28日の警報・注意報の数は先週に比べ、急増して警報は東北地方の宮城、福島はじめ、静岡、愛知など7県に。注意報は17都道県に出され、東日本は完全に流行の真っただ中に入ったようだ。同情報センターによると、インフルエンザウイルスの検出報告は、これまでAソ連型3件、A香港型384件、B型23件で、今シーズンはA香港型が主流と考えられるという。
- 愛媛県内の集団かぜの発生について(1月30日)
- 1月30日分:中島町立中島中学校、松山市立桑原中学校
- 1月29日分:菊間町立菊間中学校、松山市立西中学校
- 1月28日分:今治市立鳥生小学校、松山市立道後中学校、三間町立三間小学校
- 1月27日分:大三島町立大三島北小学校、松山市立勝山中学校
- 1月26日分:中島町立中島東小学校、宇和島市立番城小学校
- 1月20日分:広見町立広見中学校、松山市立味酒小学校
- 1月19日分:松前町立松前中学校
- 東日本で流行が拡大 (2004/1/22共同通信から)
- 国立感染症研究所感染症情報センターの「インフルエンザ予報」によると、21日の警報・注意報の数は先週に比べ、注意報が4県から一気に増え、東日本を中心に計14都県に出された。北海道に出されていた警報は解除され、警報の数はゼロになっている。同センターによると、関東から東北地方にかけては、ほぼ軒並み注意報が発令されており、東日本を中心に流行が広がりつつあるとみられる。
- 松前中で集団風邪、55人欠席 インフルエンザの疑い(2004/1/19愛媛新聞から)
- 伊予郡松前町浜の松前中(460人)で19日、インフルエンザと疑われる集団風邪が発生。158人が発熱などの症状を訴え、うち55人が欠席した。同校では同日、午後の授業を取りやめ、20日以降、始業時間を30分遅らせるなどして対応する。県健康増進課によると、今冬、県内での集団風邪の届け出は初めてで、発生時期は平年並みという。原因ウイルスを究明するため、うがい液などを採取し、県衛生環境研究所で検査を行う。
- インフルエンザ予報 東日本で流行始まる 警報2 注意報は3県(2004/1/8共同通信から)
- 国立感染症研究所感染症情報センターが7日発表した「インフルエンザ予報」によると、新たに北海道に警報が出され、山形県と合わせて警報が2道県に、注意報は福島、群馬、埼玉の三県に出された。東日本で本格的な流行が始まったとみられる。これまで検出されたウイルスは、Aソ連型1件、A香港型71件、B型12件。昨シーズンの流行は、A香港型が約3分の2、B型が約3分の1で、今シーズンも同様の傾向とみられている。
- 初の注意報、山形県に 本格的な流行近づく(2003/12/18共同通信から)
- 国立感染症研究所感染症情報センターが17日発表した「インフルエンザ予報」によると、今シーズン初の注意報が山形県に発令された。全国的に報告患者数が着実に増えており、本格的な流行が近づきつつある。同センターによると、全国の定点観測地点に入った11月最終週の患者報告数は302人だったが、翌週の今月第1週は36都道府県で計751人に倍増。インフルエンザによるとみられる学級閉鎖も全国で14校が報告されている。
- 鳥インフルエンザを確認 韓国の農林省(2003/12/16共同通信から)
- 韓国の農林省は15日、最近、約2万1千羽のニワトリが死んだ忠清南道の養鶏場を調査した結果、鳥のA型インフルエンザウイルス(H5N1)への感染が確認されたと明らかにした。H5N1は1997年、香港で人への感染が確認され、6人が死亡しているが、今回確認されたウイルスが人間に感染するかどうかが判明するにはさらに調査が必要という。
- インフルエンザ予報 まだ流行の兆しなし 患者数は増加中(2003/12/11共同通信から)
- 流行期が近づき、国立感染症研究所感染症情報センターが週1回出す「インフルエンザ予報」が10日、発表された。まだ流行の兆しはなく、全国的に注意報、警報ともゼロのスタートとなった。11月に入って、各地で患者の報告数が徐々に増えてきており、同月中旬に群馬県で学級閉鎖が1件報告された。ウイルスはA香港型が多く、B型も検出されている。
- 鳥インフルエンザに感染 香港の男児(2003/12/10共同通信から)
- 香港衛生当局は9日、せきや発熱などの症状を訴えて先月入院した5歳男児から、人への感染がまれにしかみられないA型インフルエンザウイルス(H9N2)が見つかったと発表した。H9N2は通常、ニワトリやアヒルなど鳥類に感染する。人への感染例は、1999年に香港で初めて確認された以後、ほとんどないという。
- 東京都で初の学級閉鎖、6人がA型と診断 (2003/12/5MedWaveから)
- 東京都教育庁は12月2日、東京都板橋区の板橋区率板橋第六小学校で6年生43人中15人が欠席し、ほかに22人が症状を訴えたため、板橋区教育委員会が同校の6年全学級(2クラス)を12月3日から5日までの3日間、臨時休業措置(学級閉鎖)にしたと発表した。東京都内のインフルエンザによる学級閉鎖は今シーズン初めて。
- A香港型が流行、規模は平年並み−−東京都が今シーズンの流行予測発表 (2003/12/5MedWaveから)
- 東京都健康局は12月4日、都における今シーズンのインフルエンザ流行は、主にA香港型が流行し、流行の規模は平均的になるとする予測を発表した。この場合、都内の患者総数は140万人から210万人程度で、都民の6人から8人に1人が罹る計算になる。
- 29都道府県から全国合計で143例の報告(第47週:11月10日〜16日)
- インフルエンザの本格的な流行が始まっているわけではないが、29都道府県から全国合計で143例の報告があった。これまでにインフルエンザウイルスは例年同時期より多く分離報告があり、AH3型が多く報告されているが、B型の報告もある。インフルエンザ様疾患に伴う学級閉鎖の報告では、第47週に群馬県から1件の学級閉鎖が報告されている。
- 台湾で新インフルエンザか 福建型の変種と衛生当局 (2003/12/03共同通信から)
- 中央通信などによると、台湾の衛生署(衛生省)は2日、風邪の症状を示した台湾の男児から、福建型と呼ばれる新種のA型インフルエンザウイルス(H3N2)に遺伝子構造が似たウイルスが初めて検出されたと発表した。衛生署は「福建型の変種」とみている。2日付台湾夕刊各紙によると、欧米では現在、福建型インフルエンザの感染が拡大しており、既に10人以上が死亡している。
- 新インフルエンザを警戒 香港、大流行の恐れ(2003/12/01共同通信から)
- 11月29日の香港各紙によると、香港衛生当局は、福建型と呼ばれる新種のA型インフルエンザウイルス(H3N2)が来年1〜3に大流行する恐れがあるとして、市民に警戒を呼び掛けた。同ウイルスは今年2月に中国福建省で最初の感染が確認され、現在、欧米で感染が拡大中。ワクチンが開発されておらず、数千人が死亡したとされるスペイン風邪(1918〜19年)以来の大流行を予測する専門家もいるという。
- インフルエンザ様疾患発生報告第2報:発生は北海道と岐阜のみ、累計患者数210人
(2003/11/27MedWaveから)
- 国立感染症研究所感染症情報センターは11月26日、インフルエンザ様疾患発生報告第2報を発表した。それによると、11月9日〜15日の患者発生は北海道のみで53人ち26人が欠席しており、学年閉鎖が1件発生している。前週の岐阜県と北海道以外では患者発生は報告されていない。今シーズンの患者発生数は累計210人と、前年同期の16人よりもかなり多い。岐阜県では1施設だけだが、北海道では計5施設で4件の学年閉鎖と1件の学級閉鎖が発生しており、流行時期の到来が近いことをうかがわせる。
- 国立感染研、インフルエンザウイルス抗体保有状況第2報を発表(2003/11/26MedWaveから)
- 国立感染症研究所感染症情報センターは11月24日、インフルエンザHI抗体保有状況第2報を速報した。傾向は第1報とほぼ変わりない。Aソ連型(H1N1)とA香港型(H3N2)に対しては、5〜19歳の若年齢層では抗体陽性率が十分高いが、成人や高年齢層では低く、B型は全年齢層にわたって陽性率が低い。2001年11月から65歳以上で定期接種の対象になったことで60歳以上の抗体陽性率は向上しているが、40歳代、50歳代の陽性率は特に低く、感染症情報センターでは注意を呼び掛けている。
◎2002年11月から2003年3月まで
- インフルエンザ 流行はピーク越す なお46都道府県に警報 (2003/3/28共同通信から)
- 学校でのインフルエンザの猛威収まらず、1週間で約13万人の患者発生(2003/2/10MedWaveから)
- 厚生労働省は2月7日、インフルエンザ様疾患発生報告の第11報(1月26日〜2月1日)を公表した。全国の幼稚園、保育所、小学校、中学校などにおけるインフルエンザ患者は12万7125人で、今シーズン最高を記録した前週よりさらに4割ほど増えた。このうち、欠席したのは6万8108人で患者数同様に増え、学校におけるインフルエンザは収まる様子がまだうかがえない。
- 学級閉鎖が5千超す (2003/2/7共同通信から)
- 東京都教育庁は2月6日、、今冬のインフルエンザによる都内の公立学校の学級閉鎖が4日時点の累計で、1019校の5017学級になったと発表した。5000学級を超えたのは1998年度以来、過去10年間で超えた時期が最も早い。
- インフルエンザで男児死亡(2003/2/7共同通信から)
- 岡山県は2月6日、同県真庭郡の男の幼児がインフルエンザ脳症のため2日に死亡した、と発表した。県健康対策課によると、幼児は1月7日に発熱とともにけいれんを起こし、意識がない状態で同県倉敷市内の病院に運ばれた。A型インフルエンザと診断されて治療を受けていたが、回復しなかった。
- 「15歳未満のインフルエンザにアスピリン、ジクロフェナク、メフェナム酸は原則禁忌」 (2003/1/31MedWaveから)
- 厚生労働省医薬局安全対策課は1月30日、日本医師会、日本薬剤師会など医療従事者関連5団体に対し、小児のインフルエンザによる発熱に使用する解熱薬について、会員に対し改めて注意を喚起するよう事務連絡した。慎重な投与が求められているのは、アスピリンなどのサリチル酸系薬、ジクロフェナクナトリウム(商品名:ボルタレンなど)と、メフェナム酸(商品名:ポンタールなど)の3系統の医薬品。インフルエンザなどのウイルス性疾患に罹患した15歳未満の小児に対し、原則として投与しないよう、会員への周知徹底を求めている。
- インフルエンザで男児死亡 (2003/1/24共同通信から)
- 広島市安佐北区の市立安佐市民病院で昨年12月、市内の男児(6つ)がインフルエンザとみられる症状で死亡したことが22日、分かった。市保健部などによると、男児は昨年12月23日、高熱などのため同病院に救急搬送されて入院したが、インフルエンザが原因とみられる脳症脳炎のため24日に死亡した。医師は、鼻水やのどの液から簡易検査し、臨床症状と合わせてA型インフルエンザと診断したという。
- インフルエンザで女性死亡 大阪の老人保健施設 (2003/1/23共同通信から)
- 大阪府健康福祉部は22日、同府枚方市の介護老人保健施設に入所中の12人がインフルエンザを発症、うち8人が入院し1人が死亡したと発表した。同施設では昨年11月、希望する入所者にインフルエンザのワクチン接種を実施。感染した12人中8人も接種を受けていた。
- インフルエンザ 流行、全国にまん延 44都道府県で猛威(2003/1/23共同通信から)
- 各地から学校閉鎖のニュースが聞こえてくるようになったが、国立感染症研究所感染症情報センターが22日、発表したインフルエンザ予報によると、年明け後、流行は全国にまん延。九州全県と沖縄で警報が発令されているのをはじめ、計44都道府県で警報・注意報が出されている。まだ“無傷”なのは青森、宮城、山形の東北三県のみだが、流行は北上を続けており、日本列島全域で安全な所はない。
- インフルエンザで学校閉鎖 (2003/1/22共同通信から)
- 東京都教育庁は1月22日、インフルエンザの集団感染のため、中野区立丸山小学校(児童数379人)が21日から3日間、学校閉鎖すると発表した。インフルエンザによる都内の公立学校の閉鎖は1999年度に中学校が閉鎖されて以来。都内で昨年12月3日から今年1月10日までに学級を閉鎖した小、中学校は計38校に上っている。
- 抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」で供給滞り、カプセルにも波及 (2003/1/17MedWaveから)
- 抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」(一般名:オセルタミビル)で生じた供給滞り問題で、発売元の中外製薬は1月17日、供給計画量を当初予定の367万人分から446万人分へと増やしたものの、しばらくはドライシロップ、カプセルともに出荷調整が必要との見通しを示した。
- インフルエンザ警報を出した保健所が増加 (2003/1/16MedWaveから)
- 国立感染症研究所感染症情報センターは1月15日、「インフルエンザ警報・注意報マップ」(第1週:2002年12月30日〜2003年1月5日)を公表した。全国で35カ所の保健所が大きな流行の発生・継続が疑われる警報を、また、78カ所の保健所が今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示す注意報を、それぞれ出している。前週と比べると、警報は3カ所増えている。警報が出ているのは、福岡(13カ所)、大分(5カ所)、兵庫・長崎・熊本(3カ所)など、九州地方を中心とした12道県。また、注意報は、西日本を中心とした28道府県にある保健所から出ている。
- インフルエンザ本格的流行期に 20道府県に警報・注意報 (2003/1/9共同通信から)
- 国立感染症研究所感染症情報センターが1月8日に発表したインフルエンザ情報によると、北海道、兵庫、広島、福岡、佐賀、熊本、大分の7道県に警報が、13府県に注意報が発令された。本格的な流行となり、全国的な広がりを見せている。流行は九州を中心に北へ向かって広がりを見せており、現在、集まりつつある情報もほぼ同様の傾向という。感染症情報センターでは「新学期が始まるとともに、学校に人が集まることで流行が爆発的に広がる恐れがある」と注意を呼び掛けている。
- 福岡に警報、流行は早め 8道府県に注意報 (2002/12/25共同通信から)
- 国立感染症研究所感染症情報センターは、12月25日、早くも福岡県に警報を発令した。また、今週は新たに埼玉、愛知、兵庫、佐賀、大分の5県に注意報が出された。
- 今シーズン初の「インフルエンザ注意報」(2002/12/19共同通信から)
- 国立感染症研究所感染症情報センターは12月18日、「インフルエンザ警報・注意報マップ」(第49週:2002年12月2日〜8日)を公表した。全国で4カ所の保健所が、今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示す注意報を発出した。注意報が出されるのは、今シーズンではこれが初めて。注意報が出ているのは、北海道、大阪、広島、福岡で、それぞれ1カ所ずつ。
- B型ウイルスを検出 (2002/12/17共同通信から)
- 東京都健康局は12月16日、今月初めに学級閉鎖があった都内の中学校の生徒から、今冬初めてインフルエンザウイルスB型を検出したと発表した。健康局は今冬のインフルエンザ流行は比較的大規模の可能性があるとして注意を呼び掛けている。
- 集団かぜの発生について(2002/12/11愛媛新聞から)
- 松山市立雄郡小学校(619人)で、集団かぜで30人欠席(有症者数:117人)、愛媛県では、これが今冬初めての集団かぜの届出である。
- 西条市と松前町でインフルエンザ患者報告
- 松前町の小児科医から、12月10日、第4例目のインフルエンザA患者(松山市の幼稚園児)の報告。
- 松前町の小児科医から、12月9日、インフルエンザA患者3名(松山市の小学校4年生、幼稚園児:3歳、5歳)の報告。
- 西条市の病院小児科から、12月6日、インフルエンザA患者2名(9歳児とその母親)の報告。
- インフルエンザ16人 厚労省が初のまとめ
- 厚生労働省は保育所や幼稚園、小学校、中学校で発生したインフルエンザによる学級閉鎖などの状況をまとめる「インフルエンザ様疾患発生報告」を開始し、11月25日、第1回まとめを発表した。11月16日現在、大阪府の小学校と中学校でそれぞれ1クラスの学級閉鎖の報告があり、患者数は計16人となっている。
- 大阪市内で2002年11月中旬に分離されたAH3型インフルエンザウイルス(2002/11/19、国立感染症研究所速報から)
- 市内の一医療機関を受診した呼吸器症状を呈する3名の学童のうち2名から、A/Panama/2007/97(H3N2)ワクチン株に類似したAH3型インフルエンザが分離、同定された。
◎2001年10月から2002年7月まで
- 今シーズンの学校でのインフルエンザ患者総数は34万5084人、厚労省調査(2002/7/22、Medwaveから)
- 厚生労働省は7月24日、今(2001〜2002年)シーズンの「インフルエンザ様疾患発生報告」は6月22日までの報告分をもって終えると発表した。同報告は、全国の保育所、幼稚園、小学校、中学校などにおける休校数や学年・学級閉鎖数、インフルエンザ患者数、欠席者数などを調べたもの。今シーズンにおけるインフルエンザの患者数は34万5084人で、そのうち欠席者は16万6856人だった。前シーズンと比べると、発生患者は2.8倍に、また、欠席者は2.6倍に増えていた。ただし、この10シーズンの中で比較すると、患者数、欠席者数とも6番目の多さだった。また、今シーズンにおいて、休校を実施した学校数は488校、学年閉鎖を実施した学校数は2903校、学級閉鎖を実施した学校数は5493校だった。この10シーズンの中で比べると、それぞれ8番目、6番目、7番目の多さだった。
- インフルエンザの流行、「ほぼピークに達している」(2002/2/28、Medwaveから)
- 国立感染症研究所感染症情報センターは2月27日、2002年第7週(2月11日〜2月17日)のインフルエンザ警報・注意報マップを公表した。全国622カ所の保健所のうち、大きな流行の発生・継続が疑われることを示す「インフルエンザ警報」を発している保健所は112カ所(対前週比5カ所増)、今後4週間で大きな流行が発生する可能性などを示す「インフルエンザ注意報」を発しているところは262カ所(同20カ所減)。同情報センターは、「多くの地域で流行はほぼピークに達していると考えられる」とコメントしている。
- 警報11県、注意報は12府県 インフルエンザ流行、大きな広がり(2002/2/6共同通信から)
- 国立感染症研究所感染症情報センターが2月6日に発表したインフルエンザ予報によると、流行は大きな広がりを見せており、北日本を除く各地に警報や注意報が続々と出されている。11県に出された警報は関東地方と九州の2地域に集中した形。注意報は計12府県に達した。これまで“空白地域”だった関西地方や中部地方にも今回、相次いで注意報が出されている。
- 県内集団風邪情報(愛媛新聞から)
- 1月29日:伊予三島市立南中、砥部町立砥部小、砥部町立南中
- 1月28日:今治市立西中、北条市立北条北中、松山市立潮見小
- 県内初の集団風邪 今治・波止浜小で授業取りやめ (2002/1/23、愛媛新聞から)
- 愛媛県健康増進課は1月22日、今治市の波止浜小学校(434人)でインフルエンザとみられる集団風邪が発生し、3年生2学級のうち1学級が21、22両日の午後の授業を取りやめたと発表した。今冬、県内での集団風邪発生は初めてで、昨冬より約2週間早い。同課によると、波止浜小では22日、111人が発症し31人が欠席した。授業をやめたクラスは34人中、13人が欠席。症状は高熱や下痢、おう吐、関節痛など。全国では12日現在、14都道府県で集団風邪の報告があり、患者数は1860人、欠席は1173人。ウイルスはAソ連型、A香港型、B型が検出されている。
- ML情報から
- 1月30日に、伊予郡松前町の小児科医から、自院のインフレンザ患者から「A香港型が多く、Aソ連型も少し分離されている」、との報告がありました。また、伊予三島市の小児科医から、1月10日〜1月14日に採取した5検体からのウイルス分離結果は、「すべてにインフルエンザA香港型であった」、との報告がありました。
- 1月25日〜26日に、3歳児1人、5歳児3人、6歳児1人、小学校4年生1人、中学2年生1人のインフルエンザA型の報告がありました。
- 今治市の小児科医からの報告によりますと、1月15日から24日までに診断したインフルエンザはA型18人、B型9人でした。
- 1月23日に、K小児科医から成人のインフルエンザA型1人の報告がありました。また、Y小児科医から5歳児1人(T保育園児)、R病院小児科から1歳児1人(M保育園児)のインフルエンザA型の報告がありました。
- 1月22日に新居浜市のK小児科医から、3歳児1人(F保育園児)、11歳児1人(F小学校)、4歳児1人(未入園児)、M小児科医から5歳児1人(J保育園児)、Y小児科医から6歳児1人(J保育園)のインフルエンザA型の報告がありました。
- 1月21日に新居浜市の病院小児科から、3歳児1人(J保育園児)のインフルエンザA型の報告がありました。
- 1月20日に新居浜市の病院小児科から、2か月児のインフルエンザA型1人の報告がありました。
- 1月19日に伊予郡松前町の小児科医から、松前町ではインフルエンザが本格的になり、多くの保育園で患者が出ているそうです。殆どがインフルエンザA型です。また、新居浜市の小児科医から3歳児(インフルエンザA型)の報告がありました。
- 1月18日に新居浜市の小児科医から、3歳児、4歳児のインフルエンザA型の報告がありました。また、前日に報告のあった宇摩郡土居町の医院から、5歳児、6歳児と成人例、いずれもインフルエンザA型が報告されました。
- 1月17日に新居浜市の小児科医3人から、それぞれ1人ずつインフルエンザA型の報告がありました。N中学校、I中学校、F小学校児童生徒です。また、宇摩郡土居町、宇和島市、伊予郡松前町などからも報告がありました。特に、松前町の小児科医のところでは、午前中だけで11例の陽性例があり、10例はA型、1例はB型であったそうです。
- 1月16日に松山市の小児科医から「検査をした5人のうち、4人がインフルエンザA型」、別の小児科医から、「小学校6年生1人:A型」、との報告がありました。同じく、伊予郡砥部町の内科医から「成人のインフルエンザA型2人」の報告がありました。また、南宇和郡御荘町の病院小児科医から、「2歳5か月児:インフルエンザA型」の報告がありました。
- 1月15日に新居浜市の小児科医から「9歳児1人:インフルエンザA型」、今治市の小児科医から「14歳児2人:インフレンザB型、2か月児1人:A型」の報告がありました。また、伊予三島市の小児科医から「1月11日以降、当院では6名のインフルエンザ陽性例があります。」との報告がありました。
- 新居浜小児科医会感染症情報から
- 12月28日に、新居浜市の病院に入院した4歳男児が、インフルエンザAと診断(インフルエンザ迅速検査陽性)されました。(平成14年1月7日記)
また、1月11日に、伊予三島市の小児科医院から、インフレエンザ迅速検査A陽性の1歳4ヶ月児が報告されました。(平成14年1月11日記)
- 国内のインフルエンザウイルス分離状況は、12
月中旬以降、A ソ連型が10 例、A 香港型が11
例、B 型が9 例報告されています。中国四国地方では、高知県でAソ連型とA香港型、岡山県でB型、山口県でAソ連型が分離されています。(国立感染症研究所ー感染症情報センター情報から)
- 仙台市における12月初旬のB型インフルエンザウイルスの分離(国立感染症研究所ー感染症情報センター情報から)
- 仙台市の呼吸器系感染症症状を示した患者から2001年12月3日に採取された臨床検体より、
B型インフルエンザウイルスが分離された。患者は仙台市内のA病院に整形外科疾患で入院中の67歳女性であり、
12月2日に37℃台の発熱、 頭痛、 強い咳を主訴として発症し、
その翌日も38℃台の発熱と頭痛、 強い咳症状が続き同病院呼吸器内科を受診し、
そこで上気道炎の診断を得ている。当該患者は整形外科に長期入院しているため、
今回の感染は、 明らかに病院外から院内への持ち込みによるものと考えられ、
仙台市あるいはその近郊でB型インフルエンザ流行が始まっている可能性を示唆するものである。
- インフルエンザ抗体保有はまだ不十分 (2001/12/10、MedWaveから)
- 今シーズンに流行が予測されているインフルエンザの抗体保有状況は、低年齢層を除くと10〜20%と低く、例年並み。この調査は、11月20日現在のもので、5〜19歳の若年齢層では十分な抗体価(40以上)の抗体保有率が高いが、成人はどの年齢層でも30%以下と低く、特に40歳以上が低いことがわかった。調査対象のウイルス株は、今シーズンのワクチンに使用されているAソ連型のA/ニューカレドニア/20/99(H1N1)、A香港型のA/パナマ/2007/99(H3N2)、B型のB/ヨハネスブルグ/5/99の3種類と、今年初めに秋田で分離された系統の異なるB型であるB/秋田/27/2001の計4種類である。このうちニューカレドニア株では、5〜19歳では30〜50%だが、0〜4歳では20%以下、20歳以上では10%以下とかなり低い。パナマ株でも5〜19歳では50〜80%だが他の年齢層では20%程度。ヨハネスブルグ株では、5〜19歳で40〜60%だが20〜39歳で30%弱、他は10%前後と低かった。また秋田株は全年齢層を通じて抗体保有率が極めて低かった。
- インフルエンザ365人、厚労省第1回目まとめ(2001/12/3、共同通信から)
- 厚生労働省は、インフルエンザの流行期に全国の保育所、幼稚園、小・中学校の患者
数などをまとめる「インフルエンザ様疾患発生報告」を今冬も開始し、11月30日、第1回目
まとめを発表した。 今月24日現在、発生患者数は計365人で、神奈川県が212人、北海道
91人、大阪府45人、岐阜県17人。学級閉鎖のあった学校は神奈川県8校、
大阪府4校、北海道、岐阜県が各1校となっている。
- 10月におけるA(H3)型インフルエンザウイルスの分離−仙台市(国立感染症研究所ー感染症情報センター情報から)
- 2001年10月5日採取の検体から、 今シーズン初と思われるA(H3)型インフルエンザウイルスが1例分離された。患者は仙台市内に住む0歳10カ月の男児で、
10月4日に発症し、 その後38℃台の発熱と強い咳症状が続き、
10月9日入院、その後熱は37℃台に下がり10月11日した。
当患児の母親も、 患児と同時期の10月4日〜9日にかけ39℃台の発熱と全身の強い関節痛があり、
かなりの重症感を伴うインフルエンザ様症状を示た。また父親も10月5日発症で、
高熱が1週間ばかり続いていたという。隣接するN市から手伝いに来ていた患児の祖母も、
10月10日〜14日にかけ発熱があったという。これらの大人たちについてはウイルス分離は試みられてはいない。本邦では本年非流行期8月29日に沖縄でA(H3)型が1株分離されているが、
今回はそれ以来のA(H3)型ウイルスの分離となった。
◎2001年3月から2001年9月まで
- たった1つの変異で致死性 香港のインフルエンザ(2001/9/7、共同通信から)
- 1997年に香港で発生し、短期間に6人が犠牲になった致死性インフルエンザ「H
5N1」は、ウイルスの遺伝子に起きた、たった一つの突然変異が原因で強力な病原性
を持つようになった。米ウィスコンシン大の八田正人博士(北海道大出身)、河岡義裕
・東大医科学研究所教授らが突き止め、7日付の米科学誌サイエンスに発表した。
H5N1は、感染源となったニワトリ約140万羽を処分し流行が食い止められた。
しかし、今年も香港のニワトリから同型ウイルスが発見され、危険は去っていない。
小さな変異でウイルスが強い病原性を持つことが分かり、河岡教授は「今後も鳥から
感染する新たなインフルエンザが発生する恐れがある」と指摘している。
97年の流行で香港の患者から分離されたH5N1ウイルスは2類。うち一種が致
死性株で、患者の呼吸器だけでなく脳にまで感染する威力だった。
同教授らは、致死性株を構成する8つの遺伝子を切り出し、一つずつ非致死性株の遺
伝子と組み合わせ人工ウイルスを合成。マウスに感染させて、どの遺伝子が病原性の原
因か調べた。その結果、PB2と呼ばれる遺伝子が原因と判明。非致死性株の同遺伝子と比べると
塩基(遺伝暗号文字)がたった一つ違うだけの点変異を起こしていた。同教授によると、インフルエンザウイルスは頻繁に突然変異を起こす。H5N1は変異の過程で偶然強い病原性を持つことになったらしい。
- <鳥インフルエンザ>拡散防止で家きん類120万羽を処分 (2001/5/13、毎日新聞から)
- 香港政府は平成13年5月18日、死んだ鶏から見つかったインフルエンザウイルスの拡散を防止するため、鶏を中心とする家きん類120万羽を2週間で処分するよう指示するとともに、10カ所の市場を緊急閉鎖、中国からの家きん類の輸入を禁止した。
同政府は16日までに、3市場で約800羽の鶏が死亡したため鶏に限っての処分を発表していたが、感染が拡大したためガチョウやアヒルも処分することにした。香港では1997年(平成9年)に鶏のインフルエンザが流行し、住民にも感染して6人が死亡、観光業界が大きな打撃を受けた。この時は鶏など140万羽が処分された。
同政府は、今回のウイルスは97年のものとは異なり人間には伝染しないと強調しつつ、「(ウイルスの変異など)あらゆる可能性を考慮して処分を決めた」と発表した。
- インフルエンザウィルス分離検査状況(2001/4/5、愛媛県感染症情報から)
- 2月下旬以降、インフルエンザ様疾患を含む気道疾患396例の咽頭ぬぐい液からインフルエンザウィルスAソ連型7例、A香港型5例、B型100例を分離した。集団発生のウィルス検索では、6事例からすべてB型が分離(19/55)された。
- インフルエンザ、19府県に警報、全国で流行(2001/3/28、共同通信から)
- 4月も目前となり、例年ではインフルエンザの流行が急速に終息する時期だが、今年は全く逆、2月下旬に本格化し始めた流行が今ごろになって全国で勢いを増している。先週に比べ、流行の恐れのある県が増加し、警報は、新たに宮城、埼玉、山梨、愛媛、熊本など7県に出されて、計19府県に、注意報は26都道府県に出されており、栃木、茨城両県だけがかろうじて流行を免れているだけだ。
- 厚生省のインフルエンザ対策キャンペーン(相談ホットライン:13年3月16日まで)
- 米国CDC(Center for Disease Control and Prevention)
- 抗インフルエンザウイルス剤「リレンザ」「タミフル」が2月2日から保険適用に (2001/1/24、MedWaveから)
- インフルエンザウィルス分離状況(国立感染症研究所感染情報からー最新のデータが出ています)
◎1999年12月から2000年12月まで
- 7道府県で患者、インフルエンザ流行始まる(2000/12/21、共同通信から)
- 厚生省は12月20日、今冬のインフルエンザが流行期に入ったとの見解を都道府県に通知した。患者数は例年より1けた少なく、流行の勢いは昨シーズンより弱い。19日現在、保育所、小・中学校などで休校や学級閉鎖などがあったのは、北海道、茨城、和歌山など7道府県で、患者の合計は737人で、昨年同時期の約9千9百人より大幅に少ない。
- 米国で抗インフルエンザ薬タミフルの小児への投与が承認された(2000/12/22、MedWaveから)
- FDA(米食品医薬品局)は、抗インフルエンザ薬タミル(Tamiflu)(一般名:リン酸オセルタミビール)の小児への投与を承認した。2001年1月中旬までに、1歳以上の小児のインフルエンザ急性症状に対し、
懸濁液で利用可能となる。タミフルは、インフルエンザウイルスの増殖に欠かせない酵素であるノイラミニダーゼを阻害することにより、ウイルスの増殖を抑え、これまでにA、B両型のインフルエンザウイルス感染症の予防と治療に有効であることが確認されている。1999年10月に米国で承認され、日本では、今年12月12日に成人への投与が承認されたが、現在まだ薬価未収載だ。
- インフルエンザ(大分県立病院)−わかり易く内容豊富です−
- インフルエンザワクチン、大人は1回接種でもOK、厚生省、来シーズンから
(2000/05/02、共同通信から)
- 厚生省は、これまで2回を原則としていたインフルエンザワクチンの接種を、大人については1回でも可とする方針を決めた。インフルエンザの予防接種は、来年4月から65歳以上の高齢者については国が接種を勧める「勧奨接種」と位置付けられ、接種費用の一部が公費で支払われる予定。接種が1回で済めば、接種希望者の負担軽減や、公費節約にもつながる。ワクチン不足解消にも効果がありそうだ。子供については現行通り2回接種が必要。
- 長期服用者から耐性ウイルスを検出-A型インフルエンザウイルスに対する塩酸アマンタジン使用の問題点-(2000/03/09、MedTribから)
- A病院:老年痴呆や精神分裂病患者に塩酸アマンタジンを短期(32日〜45日)服用した群では、感染者16.3%(7/43)であったのに対し、非服用群では46.4%(13/28)であり、一定の予防効果があった。耐性インフルエンザの出現はなかった。
- B病院:脳梗塞後遺症やパーキンソン病患者で、長期(
6 か月以上)服用群では、感染者50%(5/10)であったのに対し、非服用群では、15%(3/20)であり、期待された予防効果はなかった。さらに注目されるのは,服用者10例のうち
3 例からA型H3N2が分離され,そのうち 2 例が遺伝子解析により塩酸アマンタジン耐性ウイルスであることが判明した。この結果は、長期服用者から塩酸アマンタジン耐性ウイルスが出現する可能性を示すものである。
- インフルエンザで5人死亡 (2000/02/29、共同通信から)
- 岡山県内で今冬、インフルエンザが原因とみられる症状で5が死亡したことが、29日までの県健康対策課の調べで分かった。4歳男児と80歳以上の高齢者4人であった。
- インフルエンザ関連死76人、厚生省の中間まとめ
(2000/02/28、共同通信から)
- 厚生省は2月25日9、インフルエンザに関連した今冬の死亡者について、昨年12月以降今月17日までに、76人の報告があったと発表した。報告によると、年齢別では、1〜9歳が10人、10〜19歳1人などで、60歳以上が75%を占めた。
- インフルエンザで男児死亡 (2000/02/23、共同通信から)
- 大阪府によると、大阪市に住む4歳の男児がインフルエンザによる脳炎・脳症が原因で2月9日に死亡した。府内でインフルエンザで死亡した例は、この冬初めてである。
- インフルエンザで中1死亡 (2000/02/17、共同通信から)
- 静岡県感染症対策室は、同県中部地方の中学1年生の男子(13)がインフルエンザ脳症で死亡した、と発表した。 男子は1月29未明、発熱やおう吐のため病院に救急搬送されたが、間もなく死亡した。
- インフルエンザで女児死亡 (2000/02/17、共同通信から)
- 横浜市衛生局は、同市内の女児(1つ)が1月末にインフルエンザが原因とみられる脳症で死亡した、と発表した。女児は1月28日にせきや微熱の症状を示し、自宅近くの診療所で投薬を受け帰宅した。夜になって熱が39以上に上がり、翌日再び診療所を訪れた時には意識障害が出ていたため、病院に搬送したが、30日午前に死亡したという。 その後の検査でA香港型インフルエンザウイルスが確認された。
- インフルエンザの流行終息へ、厚生省が発表
(2000/02/18、朝日新聞から)
- 厚生省は2月18日、インフルエンザの流行が終息に向かい始めたと発表した。インフルエンザにかかった保育園・幼稚園児から高校生までの患者は6日から12日までの1週間に6万4974人で、前週(15万784人)を下回り、患者数が減少に転じた。
- 1週間で15万人余り増加、 インフルエンザ発生動向(2000/02/15、共同通信から)
- 厚生省のインフルエンザ流行状況報告によると、1月24から30日までの1週間に、全国約5千カ所の定点医療機関で計15万5千9百32人の新たな患者が発生した。分離されたウイルスの型は、Aソ連型とA香港型がほぼ半々で、全国的に混合流行の様相を示しているという。流行動向については、既に「今シーズンは平年並み」との予測を出している。
- インフルエンザで16人死亡、 3道県の高齢者と子供
(2000/02/07、共同通信から)
- 北海道と青森県の特別養護老人ホームでこの冬、インフルエンザが原因とみられる症状で入所者計13人が死亡したことが分かった。北海道、青森、新潟の3道県では、インフルエンザ脳炎・脳症とみられる症状で子供3人の死亡も確認された。
- ワクチン接種してても死亡 (2000/02/07、共同通信から)
- 新潟県健康対策課によると、同県上越地方の男児(4つ)が1月25日、インフルエンザ脳症とみられる症状で死亡した。男児は昨年秋、ワクチン接種を受けていたという。
- インフルエンザで男児死亡 (2000/02/02、共同通信から)
- 北海道苫小牧保健所管内の病院で、小学校の男子児童がインフルエンザが原因とみられる脳症で死亡したとの報告があった。男児は1月28日に死亡した。
- インフルエンザで死亡(2000/02/01、共同通信から)
- 三重県磯部町の小学2年生の男児(7つ)がインフルエンザ脳症で死亡した。男児は1月23日に発熱し、24日深夜、42度近くに上がった。25日未明、病院に運ばれたが間もなく死亡した。
- ウイルス検出情報(平成12年2月3日現在ー愛媛県)
- 採取日 保健所 施設名 ウイルス名
検出数
−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−
1/19 松山市保健所 みどり小学校 Aソ連型 7/12
1/19 大洲保健所 久米小学校
Aソ連型 1/8
1/21 新居浜保健所 泉川中学校
Aソ連型 1/10
1/28 伊予三島保健所 西幼稚園 A香港型
1/10
- 松山市みどり小で今冬初の集団風邪 (2000/1/18,愛媛新聞から)
- 県健康増進課は1月17日、松山市みどり小学校(児童658人)でインフルエンザとみられる集団風邪が発生したと発表した県内で今冬、保健所へ集団風邪の発生届が出たのは、初めてである。
- 流感患者で病院満杯 伊、英で救急医療に支障も(2000/01/12,共同通信から)
- イタリア、英国で年末からインフルエンザがはやり、ローマやロンドンなど主要都市の公立病院は患者で満杯、急患の受け入れに支障が出ている。
- インフルエンザワクチン1回で効果、厚生省研が調査(2000/01/10、毎日新聞から)
- 2回接種が原則とされているインフルエンザワクチンについて「高齢者には1回接種で十分な効果がある」との報告書を、厚生省の研究班がまとめた。ワクチンの効果自体を疑う専門家もまだいる。
- 英でインフルエンザ猛威、政治問題に(2000/01/08、読売新聞から)
- 今冬のインフルエンザ大流行で、英国の国民保健制度が危機的状況に陥っている。特に休暇明けの5日は医療機関に患者が殺到、イングランド全域で1500床ある集中治療室(ICU)がほぼ満床となる異常事態に陥った。
- インフルエンザで死亡(2000/01/05、共同通信から)
- 北九州市保健医療課は12月28日、市内の女児(1つ)がインフルエンザ脳症とみられる症状で25日に死亡したと発表した。
- インフルエンザウィルス分離状況
- 10月21日にA香港(H3N2)が静岡市で2歳と4歳の姉妹から分離された。
- 11月16日にAソ連(H1N1)が仙台市で7歳児から分離された。
- Aソ連型に注意が必要(1999/12/10、日経へルス12年1月特集号から)
-
インフルエンザ抗体保有状況速報(平成11年10月26日現在)−国立感染症研究所感染症情報センター
- 昨年度と比較すると、A/北京(H1N1)では、10歳未満と30歳以上の年齢群で、1:10以上の抗体保有率が低下している。一方、A/シドニー(H3N2)では、5歳以上の全年齢群において1:10以上の抗体保有率が10%前後上昇している。しかし、本年度調査結果はまだ一部のみが報告されている段階であり、保有率の数字は今後修正が加えられる予定である。
◎1998年12月から1999年11月まで
- 1999年1−3月に、インフルエンザ脳症・脳炎で58人が死亡(1999/6/26、共同通信から)
- 今年1−3月の3カ月間に、インフルエンザによるとみられる脳炎・脳症患者が全国で217人発生し、うち58人が死亡していた。6歳以下の死者が51人と圧倒的に多く、回復したものの脳性まひなどの後遺症が残った患者も56人に上った。インフルエンザ脳炎・脳症はウイルスや細菌の感染によって起きる急性脳症で、幼児に多い。
- インフルエンザ再流行の兆し B型感染者が急増 県、うがい励行よびかけ(1999/03/09、西日本新聞から)
- 今冬の患者数は、1月末をピークに減少していたのが、2月中旬から増加に転じている。すでにA型にかかった人も再びB型にかかる可能性がある。
- 京都市消防局の救急隊の出動件数が、風邪患者で急増(1999/01/22、京都新聞から)
- 541人(26%)が風邪で、このうち6歳以下が110人、65歳以上が248人であった。昨年のインフルエンザ流行時(2月)には半数以上が乳幼児であったが、今年は高齢者が多いのが目立つ。
- インフルエンザ抗体保有状況 ー平成10年12月15日発ー(国立感染症研究所感染症情報センターからー)
- A/シドニー株が今シーズンの主流行株とすれば、抗体保有率が5〜14歳の年齢群では比較的高いため、高齢者に対策の主眼がおかれるべきと考える。
- インフルエンザが今月末から2月初めにかけて流行のピークを迎える(1999/01/22、毎日新聞から)
- 年明けからじわじわと流行し始め、3連休のあった先週、発生患者が2万人近くに急増。
- ご用心!!インフルエンザ県内で流行し始める
(1999/01/14、静岡新聞から)
- 愛媛県で今冬初の集団風邪による学年閉鎖(1999/01/14、愛媛新聞から)
- 南予の三瓶町立周木小学校で、集団風邪による学年閉鎖が行われた。
- 米国のインフルエンザ(1999/01/22、MMWRから)
- 風邪の大流行ー英国(1999/01/08、時事通信から)
- 新型インフルエンザ情報、年間新規患者報告なし
( 1999/01/06 、Med japanから)
- 香港で1997年に発生した新型インフルエンザH5N1の新規患者が1年間発生していないことが確認された。
- WHO、中国北部でインフルエンザの流行を警告(1999/01/05
、Med japanから)
- 世界保健機関(WHO)は、中国北部でインフルエンザの流行が起こっていることを警告した。
Disease outbreaks reported( 23 December
1998)
Influenza in China
Unconfirmed intense outbreaks of influenza in the northern part of the
country have been reported. Viruses are currently being investigated by
the WHO collaborating centre in Atlanta, Georgia and followed up together
with the Chinese health authorities. It is important to note that not all
acute respiratory illnesses, even in city-wide influenza outbreaks, are
necessarily caused by influenza.
It is likely that other viruses like respiratory syncitial viruses and
parainfluenza viruses may also be circulating and causinginfluenza-like
illnesses in the population.
- 今年のインフルエンザ情報(1998/12/25 、Med
japanから)
- 今年のインフルエンザはA/香港型とB型ウイルスによる混合流行になる可能性がある。また、更にA/ソ連型ウイルスが散発的に流行する場合もありそうだ。しかも、A/香港型は、昨シーズンに世界的な大流行を引き起こした変異株(A
/Sydney/05/97)が主流となる見込みだ。警戒が必要だ。
マナベ小児科ミニ情報へ
マナベ小児科ホームページへ