日本医療マネジメント学会愛媛県支部長挨拶


ご挨拶

 日本医療マネジメント学会愛媛県支部の運営に、日頃ご尽力を賜り誠にありがとうございます。お陰様で秋には第3回目の愛媛県支部総会・学術集会の開催の運びとなりました。当学会の事務局長古林太加志(十全総合病院)をはじめ、役員・会員皆様のご支援をいただき、心から感謝申し上げる次第です。    昨年度は 東日本大震災という我が国にとって未曾有の災害もあり、危機管理分野における医療マネジメントの重要性が強調された年でもありました。昨今の急進する少子高齢化を背景にした超高齢社会の到来を背景に、医療の目的は大きく変化して参りましたが、社会環境や医療者と患者の関係など 実情とのギャップは少なくありません。これが 医療崩壊の主因となり、それを調整する医療マネジメントの役割が必要だと痛感しております。 さて第3回日本医療マネジメント学会愛媛県支部学術集会は 松山赤十字病院副院長 藤井元広様を会長として、平成24年11月10日に松山赤十字病院において開催されます。藤井様他日本松山赤十字病院の方々の情熱とチームワークをもって、学術集会の準備に取り組んでいただいております。当愛媛県支部会がさらに発展いたしますように、学術集会へもどうかご協力.ご支援の程よろしくお願いいたします。
 昨年とそれほど変わりはありませんが、着目点を以下に箇条書きにしました。
¶ 病院を地域資源に そして医療を生活資源に
¶ 病棟経営から外来マネジメント そして地域マネジメントへ
¶ 生活に軸足を置いた看護師等の役割の強化
¶ 入院は生活に戻るための“シェルター”としての機能強化
¶ “してあげる”サービス提供から “求められる”患者ニーズを実現するための協働へ
¶   医療者から患者に向けたサービスから 患者・家族とベクトル方向を一致させた協働へ
¶ チーム医療の解釈 ミッションを共有したそれぞれの機能を発揮した協働体制 
¶ 提供できる情報から求められる情報 そして患者と共有すべき情報へ
¶ がんや高血圧。糖尿病など 慢性疾患のW主治医による循環型医療連携体制の構築
¶ 医療連携から地域連携 そして診断治療連携から生活連携
¶   退院時に生活・地域につなげる連携から 入院によって生活・地域から切らない継続へ
¶ 医療安全の解釈
¶   医療者による事故防止から 患者・医療者の協働による快適な環境づくりへ
¶ 医療と介護の“役割分担”から“一体化”へ
¶ 医療費削減から医療依存度の引き下げ そして医療の活用へ
以上のような流れを着実につかんで、医療そのもの限界を知り、医療に依存する体制から、医療を生活資源として活用できるよう、医療マネジメント力の向上を図らなければなりません。本学会と共にこの支部活動がその一助になるよう、皆様と共に努めて参りたいと思います。どうかご支援ご協力の程 よろしくお願いいたします。


 平成24年11月10日

櫃本 真聿(日本医療マネジメント学会愛媛県支部長)


/支部長挨拶一覧表