第10回日本医療マネジメント学会愛媛県支部学術集会会長挨拶


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第10回日本医療マネジメント学会愛媛県支部学術集会 2019
学術集会会長のごあいさつ

第10回日本医療マネジメント学会愛媛県支部学術集会開催にあたって

テーマ:「ヘルスプロモーションの視点から考える地域包括ケア《
第10回日本医療マネジメント学会愛媛県支部学術集会会長
今村 高暢(愛媛医療生活協同組合 愛媛生協病院長)

この度、第10回日本医療マネジメント学会愛媛県支部学術集会を2019年11月3日(日/文化の日)に愛媛生協病院で開催させていただくこととなりました。
平成22年(2010年)に日本医療マネジメント学会愛媛県支部が発足し、第1回の愛媛県支部学術集会が十全総合病院を主催で行われ、今回で10回目を数えることになりました。この記念すべき第10回目の学術総会を支部病院の中で最も小さい愛媛生協病院で担当させていただくことになりました。  今学会のテーマであるヘルスプロモーションとは、WHOが1986年のオタワ憲章で提唱し、2005年のバンコク憲章で再提唱した新しい健康観に基づく健康戦略で「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールする能力を高め、それによって自らの健康を改善できるようにするプロセス《と定義されています。つまり地域住民の参加による地域活動の強化によって、個人の健康の確保、自己実現を目指そうということです。当院は医療生協の病院です。地域住民の人たちと病院運営とともに地域の健康づくりを行っています。WHOの欧州事務局はヘルスプロモーションに取り組むためにHPH(The International Network of Health Promoting Hospitals&Health Service)という国際ネットワークづくりを1989年から開始し、日本でも2015年に日本HPHネットワークが結成されました。当院も2018年に加盟し全国や世界の経験を学びながら医療の質の向上に貢献できるヘルスプロモーション活動を展開しようと考えています。  現代のヘルスプロモーションでは健康格差が広がる中で、SDH(健康の社会的決定要因)への介入が求められ、医学生の教育にも取り入れられています。
今学会では日本HPHネットワークの顧問でもあり、医学教育におけるヘルスプロモーションの第一人者でもある、順天堂大学医学部教授の武田裕子先生を記念講演でお招きしております。 少しでも愛媛の地域医療にヘルスプロモーションの視点が広がることを期待したいです。
もちろん、いつも通りに日常の医療全般に関わる一般演題も広く募集いたしておりますのでよろしくお願いいたします。
 当院は、小さな病院ですので参加者の皆様にはご迷惑をおかけするかもしれませんが、運営も地域の医療生協の組合員さんの協力も募っておもてなしをさせていただきたいと思っています。奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

平成31年(2019年)2月吉日


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