第13回日本医療マネジメント学会愛媛県支部学術集会会長挨拶


学術集会案内
演題募集案内

「第13回日本医療マネージメント学会愛媛県支部学術集会」開催にあたって
 学術集会会長あいさつ
第13回日本医療マネジメント学会愛媛県支部学術集会会長
済生会今治病院 松野 剛

テーマ:医療DX —今後の医療と働き方を考える—

 第13回日本医療マネジメント学会愛媛県支部学術集会を開催するにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
新型コロナウィルス感染症が流行し、早くも3年が経過しました。多くの病院は新型コロナウィルス感染症との戦いに苦労し、やっと出口が見えてきたかなといったところでしょう。新型コロナウィルス感染症により医療の問題が数年~十数年分早く押し寄せてきたように感じます。日本の人口減少と高齢化は地方の中小医療機関にとって一番の問題となり、特に新型コロナウィルス感染症に対し重点医療機関になった病院では、患者対応と共に職員の新型コロナウィルス感染症による職員配置の困難さに直面しました。
今後、問題になってくる医療人材の不足を補い、医療職の働き方を改善する可能性の一つがデジタルトランスフォーメーション(DX)ではないかと考えます。電子カルテの導入の際には紙カルテの保管と配送などの手間が省けるのみで、事務職員数を大幅に減らすことはできませんでした。しかし、電子カルテの利便性の高さは大きな利点であり、情報共有や多くの場所からもアクセスが可能であり、もはや紙カルテへ戻ることは困難です。多くの病院でデジタル技術を生かした効率的な改革が進められようとしています。このような中で当学術集会を開催することは多くの知識や気づきをもたらしてくれるものと期待しています。特別講演は全国約80の済生会病院の中でデジタル技術の活用で一歩も二歩も先行している済生会熊本病院院長の中尾浩一先生をお招きして医療のDXについてお話していただく予定です。 今回は久しぶりの対面での集会を予定しています。今治市で多くの皆様の参加と討論を行うことができることを楽しみにしています。
2023年9月30日



学術集会案内
演題募集案内