トピックス                                                     

肺炎球菌ワクチンについて    令和6年4月1日
      沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV 15)が定期接種化されました。

5種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、Hib感染症)ワクチンについて  令和6年4月1日
      定期接種化されました。
      注意:新たに接種する場合の使用するワクチンは5種混合ワクチンを基本とします。

ヒトパピローマウイルス感染症ワクチンについて   令和5年4月1日
      シルガード9(9価)が接種可能となりました。15歳未満は2回接種(6から12カ月の間隔を置いて2回)です。
            注意:15歳以上は3回接種です。

4種混合(DPT-IPV)ワクチンについて          令和5年4月1日
      生後2か月から接種可能になりました。

ヒトパピローマウイルス感染症ワクチンについて        令和4年6月
      接種対象者に予診票等を個別通知開始。
    また平成18年4月2日から平成20年4月1日生まれの女子は、定期接種期間内に接種が完了できなかった場合、
    令和7年3月31日まで接種可能となる(キャッチアップ接種対象者:平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女子))。

ヒトパピローマウイルス感染症ワクチン(頸がんワクチン)について     令和3年11月
       平成25年6月に「積極的勧奨を差し控える勧告」が出されていました
      令和3年11月に積極的接種勧奨を控える勧告が解除されました。

ロタウイルスワクチンが定期接種に      令和2年10月1日
    ロタウイルスワクチンが10月1日から定期接種となりました。令和2年8月1日以降に生まれた方です。



新居浜市のインフルエンザについて 令和2年4月8日
    3月15日以降、市内の学童でのインフルエンザ発生の報告はなくなりました。新居浜市での流行は終焉したと考えられます。

新居浜市のインフルエンザについて 令和2年2月27日
    2月下旬になり、市内のインフルエンザA型の報告数は急激に減少してきました。まだインフルエンザB型が少し報告されるています。


新居浜市のインフルエンザについて 令和1年12月25日
     市内のほぼ全域でインフルエンザA
報告が見られるようになりました。新居浜市も流行期に入ったものと思われます。

新居浜市のインフルエンザについて 令和1年12月13日
    散発ですが、市内の小学校・中学校・保育園でインフルエンザA型の発生があります。

新居浜市のインフルエンザについて     令和1年11月9日
     インフルエンザは10月に入って再び発生が報告されるようになり、11月になって今年度初めての集団感染「11月6日から11月8日まで泉川小6年生での学級閉鎖」が報告されました。
その後は散発に留まっていますが冬に向かって拡大にご注意ください。

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手足口病について     令和1年8月21日
   8月の中旬を過ぎて少なくなってきましたが、まだ報告があります。

新居浜市のインフルエンザについて     令和1年8月21日
     インフルエンザの報告は8月の第二週になくなりました。一時的な限られた集団での流行で終焉したようです。

新居浜市のインフルエンザについて      令和1年7月18日
     7月12日に市内の小学校でインフルエンザA型が急に発生しました。その後学内での感染の拡大が報告されています。
また家族内での感染の広がりがあり、保育園児や幼稚園児にも感染者が出ています。
今後の感染の拡大が心配される状況です。ご注意ください。

手足口病について          令和1年6月15日
     新居浜市では6月初旬から乳幼児を中心に流行が発生しています。今年の手足口病の特徴は、発熱後1〜2日後に手足の発疹が急に出現し、さらに臀部、口周囲、躯幹などにも発疹が出現し、発疹もやや大きく強いようです。自然治癒する病気ですが、口内炎が強いと食事がとれなく辛い病気です。

新居浜市のインフルエンザについて     平成31年3月29日
      小中学生を中心に流行がみられた今年のインフルエンザA型はほぼ終了しましたが、まだ一部保育園での
流行がみられます。ご注意ください。


新居浜市のインフルエンザについて     平成31年1月17日
    昨年中は新居浜市の限られた地区での発生の報告でしたが、年を明けてから徐々に拡大してきて
1月中旬に入りほぼ市内全域の小中学校でインフルエンザA型の発症が報告されるようになりました。
流行期に入ったものと推定されます。ご注意ください。


新居浜市のインフルエンザについて     平成30年12月1日
     新居浜市では、「11月28日に小学生で、11月29日に成人」でインフルエンザが発症との報告がありました。
今後の流行に注意が必要です。

新居浜市のインフルエンザについて     平成30年9月18日
   新居浜市では9月11日に、「成人のインフルエンザ発生」が今季初めて報告されました。幸いにその後の報告はありません。





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新居浜市のインフルエンザ    平成30年5月12日
 今年のインフルエンザは、4月中旬以降ほとんど発症の報告が無くなりました。連休中に1例報告ありましたがその後の報告はありません。
ほぼ流行が終焉したものと思われます。愛媛県下での報告がまだありますのでご注意ください。

インフルエンザの流行について        平成29年12月
 平成29年11月第2週からインフルエンザA型が発生し、11月第4週からは市内全域での発生が報告されています。
 また、平成29年12月中旬から少数ですが、インフルエンザB型の発生の報告があります。


おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、水痘の流行について
 昨年(平成28年)12月から、新居浜市ではおたふくかぜと水痘の流行がみられます。どちらも予防接種で予防や軽症化が可能な疾患です。


インフルエンザについて                       平成29年3月10日
 今年のインフルエンザは3月初旬になって流行のピークは過ぎたように感じます。今まで新居浜市ではほとんどが「インフルエンザA型」ばかりでした。
今後「別のインフルエンザA型」や「インフルエンザB型」の流行があるかも知れませんので、まだご注意ください。

インフルエンザについて                        平成28年12月6日
 10月末に市内でのインフルエンザA型発症の報告がありました。11月末になり市内全域での報告がみられるようになりました。
今年は早期に流行期に入るものと思われます。ご注意ください。





インフルエンザについて                                 平成28年3月16日
   今年のインフルエンザは、2月から本格的な流行(A型、B型混在)になりました。3月中旬になり流行のピークは過ぎたように思われますが、
まだ学級閉鎖の措置をとっている学校があります。まだ急な発熱には十分に気をつけてください。


インフルエンザについて                                平成28年2月9日
   今年はインフルエンザの流行開始がかなり遅れました。正月頃から散発しはじめましたが、1月下旬になってやっと報告が多くなりました。
2月に入って本格的な流行になってきました。




水痘ワクチンの3歳から4歳児の方の経過措置(期間限定措置)が平成27年3月31日で終了しました。      平成27年4月1日
  水痘ワクチンの期間限定措置が終了しました。定期接種の対象者は、1歳から2歳児となりました。

ヒトメタニュウモウイルス感染症        平成27年2月13日
   2月になり、ヒトメタニュウモウイルス感染症が出てきました。1歳以上で感染すると、発熱の持続と気管支炎や肺炎、そして中耳炎などを引き起こします。
一般には、5歳以上になると軽症で経過するようになります。発熱が続く場合はご注意ください。

インフルエンザについて           平成27年2月13日
  新居浜市では、平成26年年末から始まったインフルエンザA型の流行が平成27年2月に入って少なくなってきました。
しかし、まだ学級閉鎖の措置をとっている施設があります。ご注意ください。2月初めからインフルエンザB型が現れました。注意が必要です。





インフルエンザについて          平成26年12月18日
  新居浜市では、平成26年12月の第2周から「小中学生でのインフルエンザA感染」の報告がありました。流行が始まりそうですのでご注意ください。

平成26年10月1日から水痘(水ぼうそう)ワクチンが定期接種となります。        平成26年9月3日
      水痘(水ぼうそう)ワクチン・・・・・・生ワクチン(次の予防接種は、接種後4週間以上あけて実施してください)
          水痘(水ぼうそう)にかかったことのある方は、接種対象外です。かかったかどうか確認できない方は相談してください。
    対象者:
        1)生後12カ月から36カ月にいたるまで(1歳から2歳児)の方:2回
        2)今年度(平成27年3月31日まで)に限り、「経過措置」として生後36カ月から60カ月にいたるまで(3歳から4歳児)の方:1回

    標準的な接種スケジュール:
        1回目:生後12カ月(1歳)から生後15カ月(1歳3カ月)までに1回目の接種
        2回目:初回接種から6カ月から12カ月経過した(注:3カ月以上あければ可)時期に2回目を接種
              注意:3歳になったら定期接種としては接種はできません。2回目の接種時期に注意してください。
   その他:
        任意接種(希望して自費で接種)ですでに受けたことがある場合は、接種した回数分の接種を受けたものとみなします。
        ただ、1回目と2回目の間隔が、3カ月未満である時は1回だけ受けたものとみなし、もう1回の接種をします。
インフルエンザについて     平成26年6月24日
  新居浜市の小児科医会まとめでのインフルエンザの報告が、先週はありませんでした。今年のインフルエンザは終焉したものと思われます。


インフルエンザについて    平成26年6月18日
 新居浜市では、6月に入ってからの患者発生の報告がほとんどなくなってきました。流行はほぼ終焉したようです。

ヒトメタニューモウイルス感染症(ホームページ内のウイルス性感染症の項目を参照してください)   平成26年5月12日
 3月初めから、発熱が持続し気管支炎や肺炎を発症するヒトメタニューモウイルス感染症が確認されるようになりました。検査しなければ確認できないのですが幼児期には重症化する病気ですので注意してください。

インフルエンザについて  平成26年5月12日
 連休があけてからインフルエンザは急激に少なくなりました。

インフルエンザについて                      平成26年4月
 インフルエンザの発生は3月末から少なくなってきました。まだ少し残っていますのでご注意ください。

重要!! Hibワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種の実施法が変更になりました。    平成26年4月1日
  「Hibワクチンの初回接種は、1歳未満までに実施する」こと。「肺炎球菌ワクチンの初回接種は2歳未満までに実施する」ことになりました。予防接種のページで確認してください。


インフルエンザの流行が続いています      平成26年2月22日
 今年の新居浜市での流行の特徴は、インフルエンザの「A型とB型が混在」して流行していることです。発症者は少ないようですが、だらだらと流行が続いています。

肺炎球菌ワクチンが13価に変更されます。    平成25年10月17日
 平成25年11月1日から、肺炎球菌ワクチンが7価(7種類の肺炎球菌の血清型抗原を含む)から13価(13種類の肺炎球菌の血清型抗原を含む)に変更されます。
 
 また、接種方法について「生後7カ月から12カ月に至るまでの間に開始された方の接種」について、「初回接種の2回目生後13ヵ月に至るまでに接種する」と変更になり、「追加接種生後12ヵ月以降で、初回接種終了後60日以上開けて接種する」と変更になりました。・・・・・・(注:平成26年4月1日から新しい実施方法に変更されました・・・平成26年4月追記)

BCGの接種時期の変更          平成25年3月16日 
 平成25年4月からBCGの接種対象者が変更になります。生後1年未満が対象者になります。それに伴い、標準的な接種時期が「生後5カ月から生後8カ月」となります。

時限措置として実施されてきた麻疹・風疹の第3期、第4期が平成24年度までで終了!!  平成25年3月16日
 麻疹・風疹の第3期(中学1年生相当)、第4期(高校3年生相当)が終了します。2回目の接種をしてないと、充分ね免疫が保てず、発症する可能性があります。定期接種からは外れますが、希望すれば(任意接種)接種が出来ます。是非とも医療機関に確認してください。

日本脳炎ワクチンの特例接種の対象者が拡大されます。       平成25年3月16日
 平成25年4月から20歳まで接種可能になります。平成7年4月2日生まれから平成19年4月1日生まれの方が対象者になりました。
 「平成17年5月30日から平成22年3月31日に行われた積極的勧奨の差し控え」の影響を受けた方が対象者です。

ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンが定期接種へ      平成25年3月16日
 平成25年4月から「ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチン」が定期接種となります。

  ヒブワクチン(Hibワクチン)の追加接種の時期の変更     平成25年1月4日
追加接種は、「初回接種終了後、7から13ヵ月の間に行う」と変更されました。
 追加接種は、今まで「おおむね1年」となっていましたが、「初回接種後7カ月から」接種が可能になりました。

重要!!四種混合ワクチン               平成24年11月1日
四種混合ワクチン
「従来の三種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)に不活化ポリオワクチンが加わったもの」
が平成24年11月から開始されました。対象者は、生後3カ月から90ヶ月(7歳6カ月未満)で、三種混合ワクチン未接種かつポリオワクチン未接種の方です。
     

不活化ポリオワクチンの追加接種が定期接種となりました。  平成24年11月1日
 不活化ポリオワクチンの追加接種が、追加接種の有効性と安全性が確認され、定期予防接種として認められました。

定期接種としての不活化ポリオワクチン(皮下注射)が、9月から開始されました。平成24年9月1日
  生ポリオワクチンが、「1)未接種の方、2)1回だけ済んでいる方、3)希望して任意(自費で)で不活化ポリオワクチンの接種をして初回接種の3回が接種が済んでいない方」 が接種の対象になります。

不活化ポリオワクチン(皮下注射)が、9月から開始される予定です。接種がまだ済んでいない方は、保健センターに問い合わせてください。なお、生ポリオワクチンが2回済んでいる方は接種不要です。

ポリオワクチンについて                 平成24年5月12日
 ポリオの不活化ワクチンが秋(9月?)から導入されることになりました。11月以降には、3種混合(DPT)ワクチンにポリオワクチンを加えた4種混合ワクチンの導入も予定されています。

インフルエンザ               平成24年5月12日
 新居浜市のインフルエンザは、5月に入りほぼ終焉いたしました

重要:感染症での出席停止期間の見直し!!   平成24年4月1日
 インフルエンザ:小中高校、大学・・・・「解熱後2日間」から「発症後5日経過し、かつ解熱後2日間」へ
            幼稚園(保育園)・・・・「解熱後2日間」から「発症後5日経過し、かつ解熱後3日間」へ
  注意:発症後5日とは、発症(発熱)した日を含まず、その翌日から5日間を休むということです。同様に解熱後2日間、または3日間とは、解熱した日は含まず、その翌日から2日間(小中高校、大学)、または3日間(幼稚園、保育園)休むということです。
 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎):「耳下腺の腫れが消えるまで」から「腫れが出た後5日経過し、かつ全身状態が良好になるまで」へ

 百日咳:「特有の咳が消えるまで」から「特有の咳が消える、または5日間の抗菌性物質製剤による治療終了まで」へ

 

インフルエンザはほぼ終焉と考えられる状況になりました。          平成24年4月16日
 4月に入り、インフルエンザは非常に少なくなりました。ところが新学期になり嘔吐下痢症が急に多くなっています。充分注意してください。

重要!!ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンの予防接種について 平成24年4月
 今年度も「ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンの公費での接種」が出来るようになりました。どれも大切な予防接種です。是非とも接種してください。

インフルエンザについて      平成24年3月13日
 新居浜市のインフルエンザの流行は、1月から3月初めまでA型、B型の混在する状況がありました。3月中旬になり急激に少なくなってきました。まだ限られた地域での流行が残っていますので周囲の状況にご注意下さい。

子宮頸がんワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンについて 平成24年2月
 平成24年度も公費での接種が可能になる予定です。市の広報に注意してください。

成人ですが、平成23年10月31日に新居浜市でインフルエンザA型の発症が確認されました。ご注意下さい。

子宮頸がんワクチン・・・・「 ガーダシル」について  平成23年9月
 新居浜市では、「サーバリックスとガーダシル(9月15日から)の2つのワクチン」が使用可能になりました。この2種類のワクチンは、互換性に関する安全性、免疫原性、有効性のデータはなく、1回目、又は2回目を接種した後に、もう一方のワクチンを接種することはできません。また現在、公費で接種できる期間は、平成24年3月31日までです。すなわち、このワクチンは「6ヵ月間かけて3回接種」しますが、平成24年4月以降の接種は自費になります。ご注意下さい。

子宮頸がんワクチン・・・・「 HPV(サーバリックス)」について
 ワクチンが充分に確保できるようになり、8月から「中学1年生への接種」が可能になりました。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)と手足口病の大流行!!平成23年6月23日
 5月初旬から流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が、そして6月に入ってからは手足口病が市内で近年にないほど大流行中です。今年の手足口病は、発熱、口内炎そして皮膚症状も強いようです。
 また発生している施設は限られていますが、インフルエンザ(A、Bとも)が散発しています。

インフルエンザの流行について        平成23年6月7日
 新居浜市では5月中旬から急に少なくなりましたが、限られた施設ではまだインフルエンザA,Bとも発生があります。各施設での情報に注意してください。

日本脳炎予防接種について      平成23年6月
 
平成17年から平成21年度の間に接種逃した方への接種時期が緩和されました!!
 
現在7歳半から9歳未満にある方、そして13歳以上でも接種が不十分である方も接種が出来るようになりました。平成23年度は16歳まで接種可能となっています。

子宮頸がんワクチン・・・・「 HPV(サーバリックス)」について
 現在ワクチン不足により、すでに接種を開始している人を優先し、新規の接種をすることは制限されています。今年の8月頃には供給が改善するだろうとされています。

「ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン」について    平成23年4月1日
 厚生労働省で検討の結果、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンともに安全上の懸念がないとされ、平成23年4月1日から接種が再開されました。

重要!!「ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン」について 平成23年3月5日
 厚生労働省から、この2種の予防接種の接種を一時控えるようにとの通達が出ました。したがって原因がはっきりするまでこの2種類の予防接種は接種することができなくなりました。

インフルエンザの流行について      平成23年3月5日
 3月に入り、インフルエンザは急激に少なくなってきました。まだ少し残っていますので周囲の状況を良く確認しておいて下さい。

インフルエンザの流行について     平成23年2月12日
 新居浜市では、インフルエンザは主にA型(新型が主との事です)が流行中です。A香港も混じっているようです。初めてのB型の報告もありましたのでまだまだ注意が必要です。

重要!!         平成23年2月
 
1)Hibワクチン, 2)肺炎球菌ワクチン(7価)、3)子宮頸がんワクチン: HPV(サーバリックス)
これらのワクチンは任意接種ですが、新居浜市では平成23年3月から公費での接種が可能になりま1)!1)および2)は、これらの細菌感染症の重症化を防ぐために、乳幼児にとって非常に大切な予防接種になります。是非とも接種してください。

インフルエンザ以外のウイルス感染症について   平成23年1月27
 RSウイルス感染症やみずぼうそう、おたふくかぜ、嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)などが流行しています。 
 RSウイルス感染症は、乳幼児では重症な呼吸器疾患を引き起こすため特別な注意が必要です。

インフルエンザの流行新について  平成23年1月27日
 
新居浜市では1月の第2週頃から、インフルエンザA型(A香港、新型)が、流行してきました。このところ市内全域に広がってきています。




インフルエンザAの集団感染(今シーズン初めての報告)      平成22年12月3日
 新居浜市では10月下旬からインフルエンザAが散発していました。本日今シーズンはじめて幼稚園での集団感染での学級閉鎖が報告されました。ご注意ください。

重要!!新型インフルエンザ予防接種について              平成22年10月3日
 当院では、今年は「国との契約のもと、自院に通院中の方に接種する」ことになりました。
 通常の季節性インフルエンザワクチンは、2種類のA型インフルエンザ成分と1種のB型インフルエンザ成分が入っています。今年はその2種類のA型インフルエンザ成分の内の1種類を、新型インフルエンザ(これもA型です)成分にしたものを使用します。いつもの季節インフルエンザ予防接種の2種類のA型インフルエンザ成分の一方を、A型インフルエンザである新型インフルエンザ成分にしたものです。
 したがって、「毎年の季節性インフルエンザ予防接種」にあたるものは、接種しません。

重要!!日本脳炎予防接種について              平成22年10月3日
 日本脳炎予防接種の2期が接種可能になりました。1期の接種が不十分な方には、2期の期間中に1期の不足分の接種ができる特別措置(平成23年3月31日まで)があります。1期の接種が不十分な方はご相談ください。

重要!!日本脳炎予防接種について              平成22年4月20日
 4月1日の厚生労働省通知で、今まで出されていた「日本脳炎予防接種の積極的勧奨の差し控え(=必要がなければしないようにとの意味)」が解除されました。そして「3歳に対する1期初回接種を積極的に勧奨する」とされました。
 接種希望者はご相談ください。1期(1期初回接種2回、おおむね1年後の1期追加接種1回)の対象者は、生後6カ月から7歳6カ月未満の方で、望ましい接種年齢は3歳からとされています。

 注意:2期(9歳から13歳未満)の方は、現在定期予防接種としてこの日本脳炎ワクチンは接種できません。

RSウイルス感染症、嘔吐下痢症の流行について(2)       平成22年3月29日
 
RSウイルス感染症は、少なくなってきました。嘔吐下痢症(ウイルす性胃腸炎)はまだ流行っています。他に特別な感染症の流行はありませんが、水痘、手足口病、溶連菌感染症、伝染性紅斑(りんご病)など少しみられます。

新型インフルエンザ              平成22年3月29日
 
新居浜市では3月に入り、新型インフルエンザの発生がなくなっています。季節性インフルエンザの報告もありません。

RSウイルス感染症、嘔吐下痢症の流行について(1)
 新型インフルエンザが少なくなるとともに、「RSウイルス感染症、嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)」が流行してきました。RSウイルス感染症は、乳幼児にとって大変重症な呼吸障害をきたす感染症です。発熱し急激に呼吸困難が出現してきます。ご注意ください。

新型インフルエンザの予防接種について     平成22年2月3日
 すべての方に接種できるようになりました。

新型インフルエンザについて       平成22年2月3日
 新居浜市の新型インフルエンザは、まだ少し残りますが2月に入り急激に減少して来ました。

新型インフルエンザの予防接種について     平成21年11月12日
 11月16日から、基礎疾患を持つ方の接種が開始される予定です。12月に入ると、1歳から6歳までの未就学児から順次接種が開始されますが、ワクチンの供給がどのようになるかまだ不明瞭です。

季節性インフルエンザの予防接種について  平成21年11月12日
 季節性インフルエンザのワクチンが不足してきました。新型ワクチンを作るために季節性インフルエンザのワクチン作成を、少なくしなければならなかったためです。このため医療機関にはいつもの年の7割ぐらいの供給量になっています。

新型インフルエンザの流行について     平成21年11月12日
 新居浜市では新型インフルエンザの流行が続いています。発病初期の診断には、周囲の状況が大変重要になります。発熱した場合は、インフルエンザの方が居なかったか園や学校での情報を確認してください。

新型インフルエンザの予防接種について(1)     平成21年9月14日
 新型インフルエンザの予防接種を実施することになると思われます。まだ予防接種のワクチンが足りません。したがって実施にあたり予防接種の接種優先順位が決められます。1歳から5歳の就学前の乳幼児は優先順位が高くなり早期接種の対象になるとされています。期間限定の予防接種になると考えられます。ところが10月にはポリオの生ワクチンの集団接種があります。このポリオ生ワクチンをしますと、原則その後4週間は次の予防接種はできなくなります。新型インフルエンザワクチンを優先すべき状況と考えられます。どちらをするか慎重に検討してください。

新型インフルエンザ(2)      平成21年8月31日
 現在愛媛県では、新型インフルエンザの集団発生の報告が多くなっています。流行していると考えられる状態です。感染することを防ぐことは難しいことですが、さらに感染を広げないことが求められています。感染者との接触が明らかな場合には、受診前に医療機に必ず連絡してくして、医療機関と受診方法などを相談してください。

新しい「日本脳炎ワクチン」・・・平成21年7月
 新居浜市では、新しい日本脳炎ワクチン(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン)の供給量が増え接種することが可能になっています。
 積極的勧奨はまだされていませんが、日本脳炎ワクチンの1期接種(初回接種2回、追加接種1回)には、「旧日本脳炎ワクチン、新日本脳炎ワクチン」ともに使用できます。
 2期(9歳から13歳未満)にあたる方には、旧日本脳炎ワクチンが使用されます。接種を希望する方は医療機関にご相談ください。

新しい「日本脳炎ワクチン」・・・平成21年6月
 このワクチンを使用しての定期予防接種が可能になりました。新しい製法による日本脳炎ワクチンが、6月から定期接種として使用できるようになりました。ただ、製造量が少なく、特別な状況にある方を優先して接種することになっています。はやく充分な予防接種量が確保されることが望まれます。残念ながらこの新しい日本脳炎ワクチンは、第1期の接種(7歳は未満)の方だけが接種対象者となっています。3歳以上で、東南アジアなどへの旅行をする予定のある方は医療機関へ相談してください。
 注意:日本脳炎ワクチンでの予防接種は、まだ積極的な接種勧奨は中止されたままです。第2期への接種は、旧日本脳炎ワクチンが接種できます。東南アジアへの旅行などで感染が心配される時は、医療機関へ相談してください。

新型インフルエンザ      平成21年6月
 新型インフルエンザは、特別な症状の悪化がなければいつもの季節性のインフエンザと同じように扱うことになりました。ただし慢性の疾患を持っている方は、インフルエンザに感染することにより、症状の悪化が心配されますので注意してください。

重要!! 新型インフルエンザ発生(1)           平成21年5月11日
 海外旅行から帰国して、10日以内に発熱した方は、すぐ医療機関を受診しないで、まずは保健所へ連絡してその指示を受けてください。メキシコ、アメリカ(USA)、カナダがインフルエンザ蔓延国とされていますが、蔓延国からの帰国者や新型インフルエンザ患者と濃厚な接触歴がある方は特別な注意が必要になります。

インフルエンザ情報(5)                   平成21年4月20日
 新居浜市のインフルエンザは、「4月中旬を過ぎて、ほぼ流行は終焉した」と考えられます。

新しい「日本脳炎ワクチン」・・・4年ぶりに予防接種再開の見通し!!  平成21年3月27日
 今までの製法(マウス脳乳剤を使用)と異なり、細胞培養技術により作成した新型日本脳炎ワクチンが完成し供給されるようになります。供給量が少ないため、一度も接種を受けていない「3歳から6歳」を対象に2回の予防接種の機会確保が優先されそうです。

インフルエンザ情報(4)                     平成21年3月27日
 新居浜市では、3月下旬になってから、インフルエンザB型が少し残りますが、急激に少なくなってきました。流行は終焉に向かっています。

 ヒブワクチン                        平成21年3月
 インフルエンザ菌ワクチン=「HIbワクチン」の接種が平成21年2月から開始されました。

麻疹・風疹混合ワクチン                   平成21年2月10日
 新居浜市の高校生の麻疹・風疹混合ワクチンの接種率は、平成20年12月の集計で56%と最低ラインでした。高校を卒業後、多くの大学、短大そして専門学校では、入学時に「麻疹・風疹ワクチンの接種証明書」を求めています。是非とも接種することを忘れないようにしてください。

インフルエンザ情報(3)                     平成21年2月10日
 新居浜市では、今週小学校での「B型インフルエンザの集団感染」と考えられる報告がありました。現在A型とB型の混在した流行が見られます。まだまだ注意が必要です。

インフルエンザ情報(2)                     平成21年1月10日
 乳幼児では、新学期が始まってすぐに「今まで主流であった両親からの感染(家族内感染)から、園での流行」と思われるインフルエンザの報告が急に増えました。本格的な流行が始まった可能性があります。ご注意ください。



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インフルエンザ情報(1)                     平成20年12月23日
 全国的に、今年は流行が早まっています。新居浜市でも12月中旬から、小児では幼児から小学生までのインフルエンザが報告されています。家族内感染からのものが主ですが、散発的には「同じ園や小学校での報告」が複数あるようになっています。今後の流行が心配されるようになってきました。

麻疹・風疹混合ワクチン                   平成20年12月23日
 日本では中学生、高校生、大学生を中心に麻疹の流行が繰り返されています。せっかく開始された予防接種の今年の「中学1年生(3期)、高校3年生(4期)」の予防接種率は低いということが判明しました。特に新居浜市の高校生の接種率は非常に低いです。麻疹は、乳幼児にとって非常に重い病気です。乳幼児を守るためにも、そして自分を守るためにもこの予防接種は非常に大切な予防接種です。大学入学時に、麻疹の免疫があることが要求されるようにもなってきています。3月まで接種する権利があります。できるだけ早く期限内に接種してください。

百日咳の発生!!                    平成20年6月25日
  東予地区(新居浜市を中心に)では、5月初めから百日咳のの報告が続いています。長引く咳の場合は注意してください。初めは通常の風邪の症状ですが、感染して2週目ぐらいから連続した咳発作が夜間に多く見られるようになり、息を吸うときにヒューと吸気時の呼吸音が響くのが特徴です。そしてすぐに連続して咳発作が起こるため、顔が真っ赤になって非常に苦しそうにします。最後に粘調な痰を吐き出し1回の咳発作が終了します。この咳発作がないときは全く元気にしているのも特徴です。
 乳幼児にとっては、肺炎の併発や呼吸が止まってしまうほどの咳発作がおこり、さらに脳症などの合併症もあり非常に重い病気です。できるだけはやく三種混合ワクチン(DPT)を接種してください。
 大人が注意してください。大人では、咳以外の強い症状や検査異常(通常の検査では特徴的異常がなく、百日咳の抗体価を検査して初めて診断がつきます)がでにくいため、特別な病気と気がつかないで子どもに感染させていることが多い疾患です。大人は頑固な咳で心配される時は早めに診察を受けてください。

インフルエンザ情報(7)             平成20年6月25日
 6月に入って、インフルエンザの報告はなくなりました。

インフルエンザ情報(6)             平成20年5月30日
 新居浜市では、先週(5月18日から5月24日)、保育施設でインフルエンザの流行があったため、インフルエンザ発生の報告がありました。ごく限られた集団でのインフルエンザが、まだ残っています。ご注意ください。

その後新居浜市では、麻疹発生がありませんでした!!   平成20年5月30日
 新居浜市での麻疹の拡大はありませんでした。日本各地ではまだ麻疹の報告が相次いでいます。愛媛県内では、「今治市で、11ヶ月の乳児が5月18日から麻疹発症」との情報がありました。引き続き注意するとともに、定期接種の時期にあたる方は「麻疹・風疹混合接種」をできるだけ早く受けてください。  

高校生で麻疹発生!!             平成20年4月11日
 新居浜市では、4月10日に、高校生での麻疹発生との報告がありました。今後の流行が心配される状況です。

「麻疹・風疹混合ワクチン」について     平成20年4月11日
 平成20年4月1日から、「麻疹・風疹」の予防接種が、中学1年生(3期)と高校3年生(4期)でも定期接種として実施されることになりました。現在、日本では麻疹の流行が見られます。これは、幼児期に接種した「麻疹の予防接種」によって免疫が獲得できなかったり、獲得した免疫が中学生以上になって不十分になったりした方が発病するためです。麻疹は大変重い病気です。また一旦学校で流行すると、その対応は大変厳しいもの(通常10日から14日間の登校禁止)になります。できるだけ早く予防接種をしてください。

インフルエンザ情報(5)             平成20年4月11日
 新居浜市のインフルエンザは、流行がほぼ終焉したようです。しかし少しですがまだ残っているとの報告があります。今しばらく気をつけてください。

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追加措置決定!!・・・「麻疹および風疹の予防接種」について 平成20年2月21日
 中学1年生と高校3年生で、「麻疹・風疹の予防接種」を今年度から実施するように検討されています。

緊急!! 麻疹情報(2)          平成20年2月21日
 新居浜市では、2月に入り
成人での麻疹が報告されました。このため麻疹の流行が心配される状況になっています。定期の麻疹・風疹混合予防接種(1歳および就学前1年)未接種の方は、できるだけ早く麻疹・風疹混合予防接種を受けてください。また、接種期間を過ぎてしまったためにこれらの予防接種が未接種の方は至急医療機関にご相談ください。

インフルエンザ情報(4)          平成20年2月21日
 新居浜市のインフルエンザA型は、2月中旬から急激に少なくなりました。A型もまだ少し残っていますが、今後はB型の流行に注意してください。

麻疹情報(1)                 平成20年2月3日
 今年に入ってすぐに「麻疹の流行」が関東を中心に報告されています。これから流行の拡大が心配されます。1歳がきたらできるだけ早くの「1期の麻疹・風疹予防接種」を受けてください。また就学前の児童の「2期の麻疹・風疹予防接種」も忘れないでください。

インフルエンザ情報(3)          平成20年2月3日
 新居浜市のインフルエンザは、1月の末に「小学校1校、中学校1校」で、「午後の授業を取りやめる措置」がとられました。いよいよ集団感染が心配される状況になってきました。

新居浜市では、乳幼児(就学前まで)医療費(通院)の無料化が平成20年1月から実施されます。
なお愛媛県の方針は、「自己負担上限を月額2,000円、超過額を県と市町で補助」というもので、各市町でその対応が少し異なりますので、不明な点がありましたら各市町にご確認ください。

インフルエンザ情報(2)          平成19年12月14日
 新居浜市では、12月に入りインフルエンザA型の報告が続いています。まだ、集団発生ではありませんが、乳幼児を除く小学生、中学生、高校生、成人と各年齢での報告がありました。また、第3週に入って一部小学校、中学校からは発生の報告が続くようになっています。ご注意ください。

インフルエンザ情報(1)          平成19年11月11日
 関東でのインフルエンザの流行が報告されました。このため今年の流行が例年よりも早まるのではないかとの心配されています。小児の予防接種は二度の接種が推奨されています。早めの接種を心がけてください。

重要!!日本脳炎予防接種について
 
平成17年5月30日厚生労働省は、日本脳炎ワクチンでの重症副作用の報告を受け「日本脳炎予防接種の積極的推奨を差し控えるように」通達しました。より安全な「組織培養法による日本脳炎ワクチン」が完成されるまでの処置と考えられましたが、現在この「組織培養法による日本脳炎ワクチン」がまだ製品化されていません。
 以上の通達が出て、日本脳炎予防接種が勧奨をされなくなりましたが、日本脳炎は西日本では感染が心配される病気です。また近くに養豚場(豚から蚊を介してヒトに感染する)がある方や東南アジアへの旅行をする方は、さらに日本脳炎に感染する可能性が大きくなります。
 日本脳炎の予防接種を受けたいとお考えの方は、厚生労働省のHPに日本脳炎についての説明がありますので、参考にしてください。なお「現在の日本脳炎ワクチンでの予防接種を受ける時」は、「同意書が必要です。

重要!!新居浜市の麻疹!! 第6報     平成19年7月23日
 7月2日発症(18歳の学生)の麻疹の報告がありましたが、その後の発生はなく終焉したようです。全国的にはまだ報告がありますので引き続き注意してください。

重要!!新居浜市の麻疹!! 第5報     平成19年7月18日
 7月2日発症(18歳の学生)の麻疹の報告がありました。終焉したものと思っていましたが、以前の流行とは無関係の新しい麻疹の報告と考えられます。まだ注意が必要です!!

重要!!新居浜市の麻疹の流行終焉!! 第4報   平成19年7月3日
 新居浜市では、6月12日発症(高校生)を最後に麻疹患者の報告がありません。新居浜市の麻疹の流行は終焉したものと考えられます。全国的には主には成人麻疹になりましたが、報告がまだありますのでご注意ください。

重要!!麻疹の流行 第3報                平成19年6月20日
 新居浜市では、「高校生で6月9日から、そして6月12日からと新たに2名が麻疹を発症していた」との報告がされました。この生徒は、5月15日発症の高校生からの3次感染にあたると考えられます。流行の拡大が心配される状況が続いていますのでご注意下さい。

重要!!麻疹の流行 第2報                 平成19年5月29日
 新居浜市では、5月15日に高校生、5月27日に中学生2年生、5月29日に小学校6年生の発症が報告されました。この中学生、小学生の症例は、どちらも5月15日発症の高校生との接触(2次感染)が確認されています。今後の流行が心配されますので十分な注意をしてください。

重要!! 第1報
 麻疹の流行が、関東から全国に広がってきました。感染拡大の特徴は、中学生・高校生、成人から小児へと感染する形です。できるだけ早く麻疹・風疹混合ワクチンまたは麻疹単独、風疹単独ワクチン「1期(1歳)、そして2期(入学前の1年間)」を受けてください。

新居浜市のインフルエンザ情報(5)      平成19年5月14日
新居浜市では、4月連休前までは、A型・B型の混在する形での流行がだらだらと続きました。5月の連休があけてからのインフルエンザは、小さな集団だけに限られた状況になっています。
 今年の新居浜市のインフルエンザ流行について:今年は初めからA型、B型の混在する流行でした。しかも学校のような集団でも爆発的な流行は少なく、だらだらと少人数の流行が続きました。このまま終焉してくれるとありがたいのですが・・・・・・・。

新居浜市のインフルエンザ情報(4)          平成19年4月8日
 新居浜市では、4月の第1週に入り、まだA型、B型混在で散発していますが、急激に少なくなってきました。

新居浜市のインフルエンザ情報(3)          平成19年3月6日
 本日、「ある中学校の1年生で、集団かぜ(インフルエンザA型を主とする)があり午後の授業を取りやめた」との報告がありました。新居浜市では、今まで散発のA型の報告がありましたが、A型を主とする集団かぜは初めての報告です。

新居浜市のインフルエンザ情報(2)          平成19年3月3日
 現在新居浜市では、他の地区と同じようにインフルエンザA,B混在して流行しています。今までは一部の施設での散発でしたが、3月2日に今年初めての小学校6年生でのインフルエンザB型を主とする集団かぜがあり学級閉鎖の措置が取られました。今後の流行が心配されます。

重要
: インフルエンザ薬タミフルについての服薬後の異常行動が報道されています。インフルエンザの高熱時の異常行動もありますが、タミフルを服薬したら少なくとも2日間は小児や未成年者が一人にならないよう配慮することが求められています。

新居浜市のインフルエンザ情報(1)          平成19年1月29日
 1)1月22日成人でのA型インフルエンザ発症の報告が1例ありました・・・その後A型の報告はありません。
2)学童では、1月21日に小学生でB型インフルエンザ発症、その友達の発症が1月24日にありとの報告がありました。さらにB型インフルエンザについて、その後中学生とその家族や友達の発症が報告されました。したがって新居浜市ではB型のインフルエンザが流行している可能性があります。今後の流行の拡大に注意が必要です。


平成19年度
  明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます


麻疹・風疹予防接種(年長児)について      平成18年11月11日
 今年から麻疹・風疹の予防接種が「1期:1歳代と2期:小学校入学前の1年間(年長児)と二度実施」するように変更されました。このところ年長児で実施している方が少ないとの報告がされています。大変重要な予防接種です。忘れず接種してください。 

インフルエンザの予防接種について          平成18年11月11日
 インフルエンザの予防接種は、小児では二度接種することが必要です。接種を希望される方は、早めにご相談下さい。  


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インフルエンザについて               平成18年7月3日
 新居浜市では、先週今年に入りはじめてインフルエンザの報告がありませんでした。今年のインフルエンザは終焉したものと考えられます。

予防接種法の一部改正!!       平成18年6月7日                  
麻疹と風疹のワクチン接種について!!     成18年6月2日実施:

 1)接種時期(2回接種します)・・・・第1期:12カ月から24カ月未満(1歳代)に1回、第2期:就学前の1年間(いわゆる年長児に1回)・・・今年が就学前の1年間(年長児)である方も接種することになりました!!
 2)麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)、そして麻疹単独および風疹単独ワクチンが定期予防接種の接種可能ワクチンとなりました。


実際の接種にあたっては、いろいろな接種方法が考えられます。
      
1)通常は、「麻疹・風疹混合ワクチン」を接種する。
      2)麻疹(または風疹)単独ワクチンをしてから、風疹(または麻疹)単独ワクチンを(1カ月以上経過してから)接種する。
      3)すでに麻疹または風疹を自然感染している場合は、未感染の単独ワクチンを接種する。


「参考:麻疹や風疹の予防接種は、先進国では2回接種法が一般的です。これは1回の接種では感染防御に充分な免疫が出来ないため、これらの病気にかかる方がいます。すなわち流行が防げないからです。日本もやっと世界と同じレベルの予防接種法になったということです。」

重要!!

 
新居浜市は、行政措置による「麻疹と風疹どちらも未接種の方、そして麻疹または風疹のワクチンの一方が未接種の方への救済措置」を実施しています。
今年度限り(平成19年3月31日まで)の措置ですが、旧制度で接種可能であった2歳から、就学前の1年間(定期の接種年齢)を除く、平成10年10月2日生まれ(小学校2年生の一部)までの方が、この行政措置で接種可能となりました。
 「麻疹、風疹は非常に大切な予防接種です。この制度を利用して、今まで接種できなかった方は是非接種してください。」

インフルエンザ情報(3報)         平成18年5月26日
  インフルエンザB型の流行があります。注意を!!
新居浜市では、5月中旬にB型インフルエンザの高校生での集団感染があり、その後兄弟や部活動を介して中学生へと拡大しています。5月下旬になり小学生での集団の感染が報告されています。A型は、5月中旬からほとんど報告がありません。

インフルエンザ情報(2報)               平成18年4月25日
新学期が始まってから新居浜市内では、少数ですが再びA型インフルエンザの発生が保育園で報告されています。一方本日、高校生と中学生での「B型インフルエンザ」発生の報告がありました。今後の流行が心配されます。ご注意ください。

 新しい「麻しん・風疹混合ワクチン」開始される!!       平成18年4月1日
 平成18年4月から、麻しん・風疹混合ワクチン1歳代と小学校入学前の1年間に2度接種する新しい予防接種法が開始されました。詳しくは、HP内の予防接種の説明を見てください。

重要!!未接種の、単独の麻しんまたは風疹ワクチンの接種(1歳代)の行政措置による接種  平成18年4月
 平成18年4月から新居浜市では、行政措置として「麻しんおよび風疹の単独ワクチンの一方を未接種の場合または一方を感染していて他方の疾患に対する予防接種をしていない場合、1歳から2歳未満の方に限り」、公費負担(無料)で接種できるようになっています。ただし保健センターで、改めて「行政措置による接種券」を発行していただく必要があります。

 一方、国は一度実施しないと決めた、この「麻しんと風疹の単独ワクチンを定期接種として残すようにする」と3月31日に通達をだしました。まだ、実施する具体的な日付や対象となる年齢などは決まっていません。それまでは新居浜市の「行政措置による制度(対象者は1歳代のみ)」を利用するようになります。

「こどもの救急」のホームページ(日本小児科学会編)ができました。  平成18年3月15日
1カ月以上6歳までの救急疾患を対象にしたホームページです。急病の時の参考にしてください。

 インフルエンザ情報(1報)             平成18年3月15日
 新居浜市では1月から2月にかけて、インフルエンザ(A香港)が流行し、2月下旬からインフルエンザ(Aソ連)が混じるようになり、3月に入ってからはインフルエンザ(Aソ連)が主になって流行していると考えられます。新居浜市では、B型はほとんどありませんが、南予(宇和島市)方面ではB型が優勢になってきているようです。今後の流行が心配されます。


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注意予防接種の一部改正について    平成17年9月1日
新居浜市では、今まで百日咳をしたことが明らかな方には、定期接種として第1期三種混合(DPT=ジフテリア・百日咳・破傷風)ワクチンではなく、二種混合(DT=ジフテリア・破傷風)ワクチンをしていましたが、この二種混合ワクチンが定期接種から任意接種となりました。

重要予防接種法施行令の一部改正について    平成17年7月29日
 1)日本脳炎の第3期(中学2年生でおこなっていた)定期接種を、廃止することになりました(平成15年7月29日)。

 2)来年4月(平成18年4月1日)からは、麻疹単独、風疹単独の定期予防接種は中止になり、麻疹・風疹混合ワクチンを用いて接種することになりました。また、第1期:生後12月から生後24月に至るまでのあいだにある者、第2期:小学校入学前の1年間(5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にあるもの)と 「2回行う」 ことになりました。

重要!!日本脳炎予防接種の緊急中止勧告!!5月30日厚生労働省は、日本脳炎の重症副作用の報告を受け「日本脳炎予防接種の積極的推奨を差し控えるように」通達した。より安全な組織培養法による日本脳炎ワクチンの完成されるまでの処置と考えられる。

予防接種広域化制度
  平成17年4月から、愛媛県内なら住所地以外のどの市町村でも予防接種が受けられるようになりました。

新居浜市内では、「手足口病やヘルパンギーナなど」の口内炎を伴ういわゆる夏かぜや、「みずぼうそう」がみられるようになっています。

インフルエンザ情報(第8報)         平成17年5月25日
新居浜市では、5月第1週の2歳児(A型)を最後に報告がなくなりました。今年の新居浜市のインフルエンザ流行は終焉したものと思われます。今年の小児のインフルエンザは、B型の流行から始まり、その後A型・B型混在の流行となり、非常に長くインフルエンザの流行がみられました。

インフルエンザ情報(第7報)         平成17年5月7日
4月の最後の週(4月24日から30日)に、小児科関係の医療機関から、新居浜市内で7名のインフルエンザが報告されました。限られた施設(園や小学校)からの報告ですが、まだインフルエンザがあります。注意しください。

インフルエンザ情報(第6報)         平成17年4月5日
3月第5週から、インフルエンザの報告が急に少なくなりました。小児科各医療機関の患者数が、新居浜市では1週間で平均十数名です。

インフルエンザ情報(第5報)         平成17年3月24日
3月第4週に入り、発症者は随分と少なくなってきたようですが、一部の学校や園で流行しているところがまだあります。今しばらくの注意が必要です。

インフルエンザ情報(第4報)         平成17年3月16日
3月第1週に発症者が急増し、第2週も多く、第3週に入ってやや少なくなったようです。ただ新居浜市では、A型(全体の3から4割)と、B型が混在して流行しています。そして集団風邪で、検査の結果A型とB型が同時に流行している学校が報告されました。また、先週から2度目のインフルエンザにかかる方も増えてきました。まだまだ急な発熱には十分な注意が必要です。

インフルエンザ情報(第3報)         平成17年2月20日
先週から急にインフルエンザの報告が増えてきました。ほとんどがB型ですが、A型も少数ですが混じります。新居浜市のほぼ全域から発生の報告があります。先週は新居浜市の小児科医による報告では、122名(2月13日から19日)がインフルエンザと診断されています。ご注意ください。

インフルエンザ情報(第2報)         平成17年2月8日
2月に入り、本日までに小児で
「6例のB型インフルエンザが報告されました。散発の報告ですが、市内の幼稚園、保育園での発生が報告されています。少ない報告です。患者報告の地域が広がってきましたので、今後の流行に注意が必要となりました。

BCG接種、新居浜市では4月から個別接種化へ   平成17年1月26日
 BCGは、牛型結核菌を弱毒化したものです。一方乳児は生後3カ月頃まで、免疫不全(感染に弱い)かどうか診断できないことがあります。もし免疫不全の方がBCG接種を受けますと、重大な副反応(全身感染)を引き起こす心配が指摘されています。したがって、BCG接種は、特別な場合を除き生後3カ月以降が推奨される年齢と考えられます。生後3カ月(生後3カ月目に入ってから)以降生後5カ月(生後6カ月未満)までの3カ月間しか接種を受けるチャンスがありません。注意して下さい。

インフルエンザ情報(平成17年第1報)         平成17年1月26日
 新居浜市で成人2例(同居人)と、別の家族での兄弟(1月21日発症および23日発症)のインフルエンザ(A型)の報告がありました。インフルエンザの注意が必要になってきました。幸いに、その後のインフルエンザ発生の報告はありません。

来年4月からの「乳児のBCGの接種」について(第2報)     平成16年12月8日
 実際の実施にあたっては、免疫不全(感染に対して弱い)の場合結核を発症してしまう可能性があるため生後3カ月以降に接種することが望ましいとされ、「標準的な接種年齢が、3カ月から6カ月(注:満6ヶ月は含まない)まで」とされるようです。すると接種できる期間が非常に短くなります。

来年4月からの「乳児のBCGの接種」について平成16年11月
     
*特別な変更がなされます!!

  「生直後から6カ月までの乳児に、ツベルクリン反応検査をせずに、すぐBCGを接種する方法」に変更されます。


<説明>
平成17年4月1日から今までの実施方法と違う方法で実施されることになりました。小中学校でのBCG接種が、平成15年4月に中止されましたが、今回さらに乳幼児の接種方法が全く新しくなりました。今は、「満4歳未満の乳幼児にツベルクリン反応検査をして、検査が陰性の乳幼児にBCGを接種」しています。それが「平成17年4月1日から、出生直後から生後6カ月までの乳児がBCG接種の対象者になり、なおかつBCG接種前のツベルクリン反応検査実施をせず、すぐBCGを接種するように変更」されました。乳児の結核は、大変重症化することがあり、この重症化をBCGが防ぐ可能性があるため、このような変更になりました。

*今までの4歳未満の「ツベルクリン反応をして陰性の乳幼児にBCGを接種する方法」は、平成17年3月31日で終了します。したがって注意していないとBCGを接種できなくなる可能性があります。詳しくは、保健センターや主治医にお尋ねください。

厚労省 風しん流行で対策強化        平成16年9月11日
厚生労働省は9月10日までに、風しん対策を強化することを決めた。妊婦の感染を減らすため同居家族に予防接種を勧め、未接種の乳幼児には緊 急に接種が必要だとして、接種の有無を小児科や健診で確かめるよう求めた。
  また、研究班から緊急提言がなされ、「生後12―36カ月としていた標準接種年齢を同12―18カ月に短縮。そして妊娠 していないことの確認や、接種後2カ月間の避妊指導を条件に、妊娠が可能な年齢層で 免疫がない女性にも予防接種を勧奨する」とした。(厚労省HPから)

参考:妊娠初期に妊婦が風疹(ふうしん)に感染、子に障害が出る先天性風疹症候群(CR S)が例年より多く、風疹の局地的流行もみられるとして、厚生労働省の研究班が予防 接種の強化などの提言を、9日発表した。 94年の予防接種法改正で、風しんワクチンは対象者が「中学生女子」から「生後12〜90ヵ月の男女」に変更、制度のはざまとなった79年4月2日から87年10月1日生まれの男女には03年9月までの経過期間が設けられたが、現在16歳から24歳に当たるこれら年齢層では接種率が低い。

「風疹についてのその後の報告」               平成16年7月14日
その後、新居浜市では風疹の報告がありません。したがって「新居浜市での風疹の流行は無い」と判断して良いようです。

6月の第2週の「風疹の報告は、抗体値測定が陰性」とのことでした。      平成16年6月18日
したがって新居浜市での風疹の発生は現在否定的です。一安心ですが、妊娠初期の方が風疹に感染すると、お腹の赤ちゃんが感染して先天性風疹症候群になることがあります。このところ各地で風疹の発生が報告され、すでに先天性風疹症候群発生の報告がありました。風疹予防接種率が、1979年4月2日から1987年10月1日うまれの方では低いため、この年代の妊婦の方は特に注意してください。

6月の第2週に、新居浜市で「風疹発生」の報告がありました。      平成16年6月12日
妊娠初期の方は注意が必要です。今後の情報に注意してください。

新居浜市でのインフルエンザの流行は、例年のような「A型の流行の後にB型の流行」がないままに、3月中旬に終了しました。すなわち、1月から3月中旬まで見られたA型の流行だけで、珍しい年だったと考えられます。

新居浜市でのインフルエンザ流行は、ほぼ終わりに近づいたようだ 平成16年3月7日
平成16年3月に入り、新居浜市でのインフルエンザの報告は急激に少なくなりました。しかし例年A型の流行に引き続いてB型インフルエンザの局地的流行がありますので、もうしばらくはインフルエンザへの注意必要です。

平成16年2月、新居浜市でのインフルエンザ流行!!  平成16年2月20日
 新居浜市のインフルエンザ流行はピークを過ぎたような感じです。1月末からの小学校高学年や中学生での流行から、2月第2週からは小学校低学年、幼稚園・保育園・乳児園などの乳幼児へと低年齢化してきたようで注意が必要です。まだ報告のすべてがA型です。

平成16年1月、新居浜市でインフルエンザが流行!!  平成16年1月30日
 平成16年1月第5週に入りインフルエンザでの学級閉鎖、学年閉鎖が新居浜市でも報告されました。例年の流行に比し規模はまだ小さいのですが本格的な流行になってきました。報告のすべてがA型です。

麻疹予防接種の標準接種年齢が変更されました。  平成16年1月
今までは「生後12ヵ月から生後24ヵ月」とされていましたが、「生後12ヵ月から15ヵ月=1歳から1歳3カ月」と変更されました。麻疹は、乳幼児がかかると命にかかわるほど非常に重い病気です。出来るだけ早期に受けることが望ましいため、このような変更になりました。
風疹の予防接種について(年長児の風疹予防接種が、任意接種になりました)  平成16年1月
 風疹の定期予防接種は、生後12ヵ月から90ヵ月未満の小児ですが、妊娠早期の妊婦が風疹になると先天奇形も持った子が生まれる危険があります。予防接種を受けて、感染しないようにしておくことが望まれます。90ヵ月を過ぎても任意接種(自分で希望して接種する)で接種を受けることがが可能です。是非とも妊娠する前に予防接種を受けてください。また、女性だけでなく男性も、風疹を女性に感染させないためには予防接種を受けておくことが望まれます。

平成16年インフルエンザ情報(流行の兆しあり!!)  平成16年1月16日
1月の第3週に入り、新居浜市では各地区からA型インフルエンザの検出が報告されるようになりました。家族での発生から小・中学生への広がりがみられています。まだ仲間内の感染で多くはありませんが、報告をみますと新居浜市全体に広がってきたようです。家族内での次々の発熱や突然の特別な強さを持った全身倦怠感を伴う発熱に注意してください。

インフルエンザ情報         平成15年12月15日
12月の第1週に2名(中学生と乳児園児)のA型インフルエンザが報告されましたが、その後の発症者の報告はありません。新居浜市での流行は、まだ起こっていないと考えられます。


麻疹情報第8報                        平成15年7月30日

7月9日発症の新居浜市での麻疹について、二次感染の報告はありませんでした。このまま麻疹の発生が終了してくれると良いのですが・・・・。山口県から麻疹発生のニュースが飛び込んでいます。まだまだこの時期は気が抜けません。予防接種は、出来るだけ早く受けてください。

麻疹情報第7報                        平成15年7月21日

愛媛県では、松山市で麻疹の散発が続いていました。7月に入り新居浜市でも、久しぶりに麻疹の発生(7月9日から発症がありました。患児は新居浜市へ帰省中の方ですが、2次感染が心配される状況です。予防接種を出来るだけ早く受けてください。

インフルエンザ情報第4報麻疹情報第6報  平成15年3月27日

このところ新居浜市では、B型インフルエンザが散発しています。急な発熱で、発熱が長引く時は注意してください。
昨年来の麻疹の流行は、新居浜市ではおさまりました。3月末になってから西条市にも、麻疹の発生がなくなりました。しかし今治市では、まだ週に5名前後の発生があります。通常麻疹は春から夏にかけて流行します。まだまだ安心はできません。1歳になりましたら、できるだけ早く予防接種を受けてください。

結核対策が、新しくなります!!     平成15年3月6日
この4月から以前と全く違う健診方法で、実施されることになりました。結核の疑われる集団には、徹底した対策をとることが対策の基本になっています。
 そして一方では、「結核罹患率の低い学童では、ツベルクリン反応検査そしてBCG接種が中止」になりました。これは乳幼児でのBCG接種が、乳幼児の重症結核の発症・重症化防止に極めて有効であり、さらに肺結核の発症予防効果があることははっきりしたのですが、学童でのBCG再接種の有効性が否定的であることがはっきりしてきたからです。
 乳幼児で受けるBCGは非常に有効なことがはっきりしましたので、乳幼児にはできるだけ早く(生後3カ月から4歳までに初回接種を受けることになっていますが、医学的には生後3カ月から6カ月までに受けることが望まれます)もれなく受けていただき、その後の年代に対する結核対策は「結核感染が心配される集団に対して予防・検査・治療などを徹底」して、日本の結核を撲滅しようとするものです。

インフルエンザ情報第4報および麻疹情報第5報平成15年3月1日

A型インフルエンザは、2月の最後の週から急に少なくなりました。このところ時々B型が混じりますが、特別の流行ではありません。麻疹は、新居浜市在住の方ではこのところ発症がなくなりましたが、お隣の西条市では相変わらず発生がみられます。通常、麻疹は春先から流行がみられますので予防接種は早く済ませて下さい。

インフルエンザ情報第3報および麻疹情報第4報  平成15年1月18日
今週(1月第3週)に入って、新居浜市ではインフルエンザが本格的な流行になってきました。ほとんどはインフルエンザA型のようです。麻疹はこのところ、新居浜市では成人例は少なくなりましたが、小児例が増えて毎週10名前後の報告がみられます。

インフルエンザ情報第2報              平成14年12月26日
新居浜市・伊予三島市でも散発ですが、インフルエンザAの発生が確認されましたご注意ください。

インフルエンザ情報第1報

お隣の西条市では、まだ少数ですがインフルエンザAの発生が確認されました。新居浜市では、まだインフルエンザの発生が確認されていません。

第3報 新居浜市周辺の麻疹について!!     平成14年12月21日

10月はじめに新居浜市で患者発生があってから、麻疹が周辺地域に広がっています。10月1日からの累計は、12月18日現在、0歳から17歳までが52名、18歳以上が70名(合計122名)になりました。また、麻疹ウイルスの遺伝子型検査結果がでました。通常の日本での流行株はD5型ですが、愛媛県ではじめてとなる「H1型麻疹ウイルス」が分離されました。これは中国・韓国での流行株です。成人麻疹の流行地域からH1型が分離されたのは国内で初めてです。H1型ウイルスの中和に関与する抗原性に明らかな変異は認められていないため、現行のワクチンにより獲得した免疫は有効であるとのことです。

第2報 新居浜市の麻疹の流行について!!平成14年11月22日記

成人から広がった麻疹が、小児の集団の場に広がってきました。中学生・小学生へと広がりついに保育園児まで感染する事態になりました。麻疹は小児にとって大変重い病気です(予防接種の中の「予防接種をうけたあとの注意」、「小児の感染症」参照)。まだ予防接種を受けていない方は、とにかく至急予防接種を受けてください自分が麻疹に感染した人は、発症してから接触者した人へ「自分が麻疹に麻疹に感染したこと」を知らる義務があります。診断がついたら、可能な限り速やかに接触した人へ知らせてください。そして麻疹の予防接種をしていないで、麻疹の人に接触してしまった場合は出来るだけ速くかかりつけ医に相談してください。

第1報 新居浜市の麻疹の流行について!!平成14年11月13日記

大変なことになっています。新居浜市で成人の麻疹が10月から流行し(すでに20名を越えています)、11月に入り乳幼児2名・中学生2名に麻疹の発症がありました。小児の麻疹は、非常に重い病気です。まだ予防接種を受けていない方は、至急予防接種を受けてください。前に受けた予防接種との間隔などで、どのようにしたら良いか判断に迷っている方はかかりつけの小児科医に至急相談ください。


<お知らせ>ツベルクリン反応およびBCG接種について 平成14年10月記


小学校・中学校でのツベルクリン反応およびBCG接種が、平成15年から中止予定。乳児でのツベルクリン反応およびBCG接種、平成15年は従来どおりで行われる予定。



<お知らせ>愛媛県小児科医会より   平成14年10月記

平成14年9月から10月にかけて、愛媛県での6歳未満児童の外来診療料無料化署名運動を小児科を中心とした医療機関で展開中!! ご協力ください。
                              

<お知らせ>  平成14年9月記

主催:愛媛県小児科医会、協賛:松山市医師会
小児科1日相談ダイヤル(当日一日限りです。ご注意ください)
日時:平成14年10月6日
時間:午前10:00から午後3:00
電話番号:089−915−7700

 当日は愛媛県の小児科専門医がお相手します。普段の外来では話し難いこともゆっくり電話でご相談下さい。


 緊急報告 風疹予防接種対象者の拡大が決定されました!!

妊娠適齢者の予防接種未接種者が問題になっています。これは、妊娠初期に母親が風疹に感染すると胎児に重症な先天奇形が発生するからです。予防接種をして風疹の免疫をつけておけば安心です(ホームページ上の小児の感染症を参照して下さい)。このため特例として、風疹の予防接種対象者が拡大されました。すなわち「昭和54年4月2日から昭和62年10月1日までの間に生まれた14歳以上の者を対象とし、この対象者は平成15年9月30日までの適用とする」とされました。具体的には、今実施されている風疹予防接種の「幼児および学童」以外に、「以前に予防接種を受けていない、14歳以上22歳までの方が保健センターへ申し出れば公費での風疹の予防接種が可能」ということです。是非とも該当する方は保健センターに相談してください。(平成14年1月記)

インフルエンザ対策キャンペーン   厚生労働省ホームページhttp://influenza-mhlw.sfc.wide.ad.jp/を見てください。

風疹ワクチンについて(是非とも接種を!!
現在14歳から22歳の半数程度にあたる約600万人が接種を受けていないとされている。厚生労働省は、2003年9月末までの対応として、接種していない人を対象に、国の費用負担や被害救済で風疹ワクチンを受けられるように方針を決めた(平成13年11月7日官報より)。

風疹・日本脳炎の定期予防接種接種できる年齢の範囲が拡大
平成13年4月から新居浜市では、今までより風疹の「中学生での接種年齢」・日本脳炎の「追加接種の接種年齢」の範囲がが拡大されました。ホームページ上の定期の予防接種欄で確認するか保健センターへご確認ください。平成13年4月3日記

1)麻疹が流行しています。早く予防接種を!!

  新居浜市では、平成13年1月末より乳児園・保育園を中心に麻疹が流行しています。このところ成人麻疹や小学生の麻疹も加わって、流行が拡大してきました。麻疹の予防接種がまだ未接種の方は、できるだけ早く接種をして下さい。平成13年2月26日記

   2)風疹の集団予防接種が実施されることになりました。

  新居浜市では多方面の方々のご努力により、今の中学3年生に限って風疹予防接種の集団接種が、中学校で校医により「3月12日から15日にかけて」実施されることになりました。個別接種は従来どうり引き続き実施されます。是非とも積極的に接種を受けていただきたいと思います。平成13年2月26日記

                                                       

 風疹予防接種について(新居浜市)、平成13年2月

  定期の風疹予防接種は、中学3年生までなされている。ところが現在の(新居浜市の)中学3年生の風疹予防接種率が非常に低率(男41.5%、女51.3%)であることが判明した。したがって将来風疹が流行すると、この年代の方から先天性風疹症候群(眼・耳・心臓の病気、精神運動発達遅延や血液疾患などを生まれながらに持っている)のこどもが生まれることが危惧される。このため、卒業を控えた中学3年生の希望者に学校での集団接種が検討されている。勿論個別接種も同時進行で実施される。


よい保育施設の選び方 十か条・・・以下に参考文あり(平成12年12月25日掲載)


すこやか親子21検討会報告書および概要・・・21世紀の母子保健・・・以下に参考文あり


 手足口病について・・・・以下に参考文あり


  ポリオ根絶宣言(平成12年10月29日)・・・以下に参考文あり
         WHO 西太平洋地域(日本を含むアジア太平洋の37カ国・地域)


 インフルエンザおよびインフルエンザワクチンについて・・・以下に参考文あり


下記の相談ダイヤルは、終了いたしました。ありがとうございました。(平成12年10月16日)

<お知らせ>

主催:愛媛県小児科医会、協賛:松山市医師会
小児科一日相談ダイヤル(当日一日限りです。ご注意ください)
          日時:平成12年10月15日(日)
       時間:午前10時〜午後3時
       番号:089−915−7700

    当日は愛媛県の小児科専門医がお相手します。普段の外来では話し難いこともゆっくり電話でご相談下さい。          



ポリオの予防接種全面再開へ(H12年8月31日発)・・・以下に参考文あり


アレルギー物質を含む食品の表示が義務化されました。(H12年7月13日発)・参考文あり


新居浜市では、平成12年10月 ポリオの予防接種を再開します。
(H12年8月4日発)・参考文あ

インフルエンザ関連脳症について(平成11年12月発)・・参考文あり








以下に参考文掲載 





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以下の文章は厚生省のホームページより転載いたしました。

よい保育施設の選び方 十か条

一 まずは情報収集を

・市区町村の保育担当課で、情報の収集や相談をしましょう

二 事前に見学を

・決める前に必ず施設を見学しましょう

三 見た目だけで決めないで

・キャッチフレーズ、建物の外観や壁紙がきれい、保育料が安いなど、見た目だけで決めるのはやめましょう

四 部屋の中まで入って見て

・見学のときは、必ず、子どもたちがいる保育室の中まで入らせてもらいましょう

五 子どもたちの様子を見て

・子どもたちの表情がいきいきとしているか、見てみましょう

六 保育する人の様子を見て

・保育する人の数が十分か、聞いてみましょう
・保育士の資格を持つ人がいるか、聞いてみましょう
・保育する人が笑顔で子どもたちに接しているか、見てみましょう
・保育する人の中には経験が豊かな人もいるか、見てみましょう

七 施設の様子を見て

・赤ちゃんが静かに眠れる場所があるか、また、子どもが動き回れる十分な広さがあるか、見てみましょう
・遊び道具がそろっているかを見て、また、外遊びをしているか聞いてみましょう
・陽あたりや風とおしがよいか、また、清潔か、見てみましょう
・災害のときのための避難口や避難階段があるか、見てみましょう

八 保育の方針を聞いて

・園長や保育する人から、保育の考え方や内容について、聞いてみましょう
・どんな給食が出されているか、聞いてみましょう
・連絡帳などでの家庭との連絡や参観の機会などがあるか、聞いてみましょう

九 預けはじめてからもチェックを

・預けはじめてからも、折にふれて、保育のしかたや子どもの様子を見てみましょう

十 不満や疑問は率直に

・不満や疑問があったら、すぐ相談してみましょう、誠実に対応してくれるでしょうか

よい保育施設の選び方 十か条

厚生省児童家庭局保育課
平成12年12月

 両親が働いている場合などでは、その時間帯に子どもを預ける保育施設が必要になります。
 保育施設は、子どもが生活時間の大半を過ごすところで、その環境や保育内容によっては、子どもの安全や健康面だけでなく、健全な発達にも影響を与えることがあります。そのため、よりよい保育施設を選ぶときのチェックポイントをつくりましたので、参考にしてください。

保育施設の種類

 保育が必要な子どもを預かる保育施設を大きく二つに分けると、認可保育所とそれ以外の認可外保育施設に分けられます。
 認可保育所は、必要な保育士の数や施設の面積などを定めた「児童福祉施設最低基準」などの基準を満たしていることを、都道府県や指定都市、中核市から確認され、自治体から公費を受けて運営されている施設です。
 認可外保育施設は、子どもを預かる施設であって認可保育所ではないものを総称して呼んでいますので、その種類などは様々です。中には、自治体から補助を受けている施設もありますが、全体として、その運営や設備などは、園によって相当違います。



よい保育施設の選び方 十か条

一 まずは情報収集を

○ 市区町村の保育担当課で、情報の収集や相談をしましょう

 保育行政は、住民に一番身近な市区町村で行われています。
 認可保育所を利用したい場合には、市区町村の保育担当の窓口に相談して申し込むこととなっています。
 これに対して、認可外保育施設は、直接は市区町村とは関係していませんので、利用したい場合には、その施設に直接申し込むことになります。ただし、市区町村によっては、認可外保育施設や保育ママに独自に助成している場合があります。その場合には、それらの情報も教えてくれるでしょう。
 いずれにしても、市区町村の保育担当の窓口でいろいろ聞いてみることが大切です。

二 事前に見学を

○ 決める前に必ず施設を見学しましょう

 情報誌や広告などの情報だけでは限界があります。百聞は一見にしかず。利用する施設を決める前には、必ず、見学しましょう。2つ以上の施設を見学することをおすすめします。
 できれば、時間帯を変えて2回見たり、行事のときなどに参加しておけば、保育の様子がよりわかります。そのときに利用者から園の様子を聞くことができれば、さらによくわかるでしょう。

三 見た目だけで決めないで

○ キャッチフレーズ、建物の外観や壁紙がきれい、保育料が安いなど、見た目だけで決めるのはやめましょう

 キャッチフレーズ、建物の外観や壁紙などは、きれいな方がよいし、保育料が安かったり、便利な場所にある施設は魅力的です。しかし、子どもが長時間過ごす上で最も大切なことは、子どもが過ごしやすい環境か、保育する人の配慮が行き届いているか、きちんとした保育のプログラムがあるかなどです。このようなことは、見た目だけではわかりません。
 保育料についても、自治体から補助がある場合や、働いている人が皆ボランティア精神の持ち主という例外的なことでもあれば別ですが、安すぎれば、どこかに無理があるのでは、と思った方がよいでしょう。また、利用しやすい便利な場所にあることも大切ですが、保育内容に問題があったり、子どもが過ごすには好ましくないような施設は避けたいものです。

四 部屋の中まで入って見て

○ 見学のときは、必ず、子どもたちがいる保育室の中まで入らせてもらいましょう

 ちいさい子どもが寝はじめる時間帯や、忙しい時間帯などは見学がむずかしい場合もありますが、それ以外の時間帯では、よい保育をしている施設は、保育室での子どもの様子を自信をもって見せてくれるはずです。
 普段の買い物でもそうでしょう。皆さんも試したり確認したりできない品物は買わないはずです。保育室の中を見せてくれない施設は、何か見せたくない事情があると思った方がよいでしょう。

五 子どもたちの様子を見て

○ 子どもたちの表情がいきいきとしているか、見てみましょう

 よい保育が行われていれば、子どもたちの気持ちも安定し、活発になります。お客さんにかけよってくるなど好奇心もいっぱい。子どもたちどうしでも元気に楽しく遊びます。
 10分でも保育室の中にいれば、子どもたちの様子は相当わかるでしょう。

六 保育する人の様子を見て

○ 保育する人の数が十分か、聞いてみましょう

 人手は十分足りていますか。
 人手が足りないと、いくら保育する人がすぐれていても、一人一人の子どもに十分な対応ができません。とくに、生まれてから3歳くらいになるまでは保育する人が一人一人の子どもに、やさしくていねいにかかわれることが大切です。
 人手が足りなければ、おむつを余り替えない、ミルクを決まった時間しか与えない、赤ちゃんの目を見て話しかけない、テレビをつけっぱなしにしてテレビに子守りをさせるなど、手を抜くことができますが、子どもの成長・発達にとっては、問題なのです。

○ 保育士の資格を持つ人がいるか、聞いてみましょう

 保育士は、資格を得るための短大を卒業するなどして専門的な知識を持っています。とくに、継続して多くの子どもを預かる施設では子どもの発達や情緒・体調等に配慮した保育のプログラムが必要ですが、個人的な経験や勘だけでは、よいプログラムをつくってそれに従った保育をすることはまず無理です。
 安心して預けるためには、保育士資格を持っている人がどの程度いるかを聞いてみましょう。

○ 保育する人が笑顔で子どもたちに接しているか、見てみましょう

 保育する人が余裕をもって一人一人の子どもをあたたかく受け入れ、子どもたちに笑顔で接することが大切です。大人に余裕がなければ、子どもたちは、悲しく寂しくつらく感じます。
 保育する人は、子どもの目線で話し、子どもと笑顔で接していますか。大声でしかってばかりいませんか。
 保育する人がつらそうな顔をしていませんか。

○ 保育する人の中には経験が豊かな人もいるか、見てみましょう

 多くの子ども、とくに赤ちゃんも預かっている園では、経験豊かな人もいることが望ましいのです。何をしても赤ちゃんが泣きやまないとき、赤ちゃんの具合が急に悪くなったときなど、ベテランの持ち味が発揮されます。

七 施設の様子を見て

○ 赤ちゃんが静かに眠れる場所があるか、また、子どもが動き回れる十分な広さがあるか、見てみましょう

 赤ちゃんは、保育する人の目が届く落ち着いた空間での保育でなければ心が安定しません。反対に、大きい子どもは十分なスペースではしゃぎ回れることも大切。せまい場所に閉じこめられているのでは、ストレスがたまります。
 赤ちゃんも大きい子どもも一緒に多人数を保育している状態は危険ですし、赤ちゃんがゆっくりお昼寝できません。

○ 遊び道具がそろっているかを見て、また、外遊びをしているか聞いてみましょう

 保育室の中にどんな遊び道具がありますか。部屋によって、室内すべり台のような大きいものでもよいでしょうし、比較的小さいガラガラ、積み木、引き車などでもよいでしょうが、子どもが興味をもって楽しく遊べるような工夫がしっかりされていますか。
 外の空気にふれることや外遊びはとても大切。外遊びの回数や場所などを見て聞いてみましょう。
 また、外遊びの場所が遠い場合には、安全な方法で移動しているか、聞いてみましょう。

○ 陽あたりや風とおしがよいか、また、清潔か、見てみましょう

 陽あたりと風とおしも大切。誰だって、外はよいお天気なのに、閉めきったまま、じめじめしているなんて、きらいです。
 子どもにとって、不衛生は禁物。とくにちいさい子どもには、命取りになることだってないとはいえません。
 保育室だけでなく、トイレや調乳・調理の場が清潔かも、見てみましょう。

○ 災害のときのための避難口や避難階段があるか、見てみましょう

 便利な場所でも何かがあったときに危ないということでは、安心できません。
 災害の時のための訓練をしているか、避難経路はどうなっているか、見て聞いてみることが大切です。とくに、2階以上にある場合は、安全性に要注意。

八 保育の方針を聞いて

○ 園長や保育する人から、保育の考え方や内容について、聞いてみましょう

 保育内容が良いか悪いかは、園長や保育する人の考え方や力量で大きく左右されます。どんなところに力を入れてどんなところに注意をして保育するのか、子どもが日々どのように過ごしているのか、園で大切にしていることなど、考え方を聞いてみましょう。
 きちんと説明してくれたでしょうか。

○ どんな給食が出されているか、聞いてみましょう

 子どもの成長には、栄養のバランスとか年齢や体調に応じた食事がとても重要です。一律にでき合いの市販弁当を食べさせているようでは問題です。献立表の有無や調乳・調理の場の様子など、見て聞いてみましょう。

○ 連絡帳などでの家庭との連絡や参観の機会などがあるか、聞いてみましょう

 家庭と園とが協力して子育てに当たることが大切です。子どもがその日どのように過ごしたか、体調はどうなのか、保護者からは家庭での様子を、園からは園での様子を連絡しあうことはとても大切です。連絡帳などで十分な連絡が取れるようになっているか、聞いてみましょう。保育参観などで保育の様子を見せてもらえる機会があるか、聞いてみましょう。
 また、毎月の身長や体重の測定などの発育チェックなどをどのように行っているか、聞いてみましょう。

九 預けはじめてからもチェックを

○ 預けはじめてからも、折にふれて、保育のしかたや子どもの様子を見てみましょう

 通い始めると忙しくて園に任せっきりになりがちですが、なるべく実際に保育しているところを見るようにしましょう。毎日預けるときや迎えのときに保育室の中に入るよう心がけましょう。
 早く帰れる日があれば、いつもと違う時間の様子も見てみましょう。たまには、保育する人とゆっくり話ができればもっとよいでしょう。

十 不満や疑問は率直に

○ 不満や疑問があったら、すぐ相談してみましょう、誠実に対応してくれるでしょうか

 親も保育する人も、子どものことが大切ならば、話が合うはず。
 また、普段から、保育する人との信頼関係も大切。
 子どものことが心配で相談しているのに、「そんなに言うなら、預けるのを止めてくれ」、「うちの園ではそういうやり方はしていない」、「そんなことを言うのはあなただけだ」などと、対話を拒むような施設は問題です。

 個々の園の特色や状況はだいぶ違いますし、皆さんの事情も一人一人様々でしょうから、どの園がよいかは、皆さんが目で見て納得することが大切。
 ここでは、預けられる子どもにとって大切なことを中心にチェックポイントをまとめてみました。
 子どもの保育のことなどで相談がある場合は、地元の市区町村の保育担当の窓口で相談しましょう。
 また、子どもの発達の遅れや問題行動があるような場合には、子どものための専門機関の児童相談所に相談しましょう。


連絡先
児童家庭局保育課
職域保育係 内線3167 斉藤

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以下の文章は厚生省のホームページより転載いたしました

健やか親子21検討会報告書について

<概要>

○ 21世紀の母子保健のビジョンを示すために検討を行ってきた児童家庭局長の委嘱による「健やか親子21検討会」(座長:平山宗宏 母子愛育会日本子ども家庭総合研究所所長)は、その報告書を取りまとめた。

○ 報告書では、これまでの母子保健の取組の成果を踏まえ、残された課題と新たな課題を整理し、21世紀の母子保健の取組の方向性を提示し、2010年までの目標を設定し、関係者、関係機関・団体が一体となって推進する国民運動計画「健やか親子21」を提言した。

○ 今後は、本報告書の内容を広く関係者等に周知するとともに、「健やか親子21推進協議会」を設置し、国民的な運動を展開する。

1 経緯

○ 我が国の母子保健は、20世紀中の取組の成果として既に世界最高水準にあるが、妊産婦死亡や乳幼児の事故死について改善の余地があるなどの残された課題や思春期における健康問題、親子の心の問題の拡大などの新たな課題や小児医療・地域母子保健活動の水準の低下を防止する等、保健医療環境の確保についても対応すべき課題が存在する。

○ このような中、21世紀の母子保健のビジョンを示すために、平成12年2月に関係専門家等からなる「健やか親子21検討会(座長:平山宗宏 母子愛育会日本子ども家庭総合研究所所長)」を設置し、母子保健に関する主要課題について、9回にわたる検討会を開催し、議論を進めてきたが、今般、その報告書を取りまとめた。

2 報告書の概要(別紙

○ 第1章 基本的な考え方

 「健やか親子21」の性格、基本的視点、課題設定、推進方策等について記述。

○ 第2章 主要課題

 「健やか親子21」の主要課題について、各課題ごとに、問題認識、取組の方向性、具体的な取組について記述。
(1) 思春期の保健対策の強化と健康教育の推進
(2) 妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保と不妊への支援
(3) 小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備
(4) 子どもの心の安らかな発達の促進と育児不安の軽減

○ 第3章 推進方策

 「健やか親子21」の推進方策について、関係者、関係機関・団体の寄与しうる取組の内容の明確化、「健やか親子21推進協議会」の設置、2010年までの目標の設定等について記述。
3 今後の予定

○ 本報告書に基づき、国民、地方公共団体、関係機関・団体等にその内容を周知するとともに、関係機関・団体等の協力を得てその自主的な取組を推進するとともに、「健やか親子21推進協議会」を設置し、国民的な運動を展開することとしている。

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健やか親子21検討会報告書の概要

健やか親子21検討会報告書

「健やか親子21」によせて




以下の文章は厚生省のホームページより転載いたしました。

(別紙)

健やか親子21検討会報告書の概要

−母子保健の2010年までの国民運動計画−
第1章 基本的な考え方

第1節 健やか親子21の性格

○ 21世紀の母子保健の主要な取組を提示するビジョンであり、かつ関係者、関係機関・団体が一体となって推進する国民運動計画。

○ 安心して子どもを産み、ゆとりを持って健やかに育てるための家庭や地域の環境づくりという少子化対策としての意義と、少子・高齢社会において国民が健康で元気に生活できる社会の実現を図るための国民健康づくり運動である健康日本21の一翼を担うという意義を有する。

○ 計画の対象期間は、2001年(平成13年)から2010年(平成22年)までの10年間とし、中間の2005年(平成17年)に実施状況を評価し、必要な見直しを行う。

第2節 基本的視点

(1) 20世紀中に達成した母子保健の水準を低下させないために努力
(2) 20世紀中に達成しきれなかった課題を早期に克服
(3) 20世紀終盤に顕在化し21世紀にさらに深刻化することが予想される新たな課題に対応
(4) 新たな価値尺度や国際的な動向を踏まえた斬新な発想や手法により取り組むべき課題を探求

第3節 「健やか親子21」の課題設定

○ 基本的視点を踏まえ、21世紀に取り組むべき主要な4つの課題を設定し、各課題ごとに、現状に対する見解と主要課題として選定した理由等、取組に当たっての基本的な方向性や枠組み、可能な限り具体的な形での方策を提言。

(1) 思春期の保健対策の強化と健康教育の推進
(2) 妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保と不妊への支援
(3) 小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備
(4) 子どもの心の安らかな発達の促進と育児不安の軽減

第4節 「健やか親子21」の推進方策

1 基本理念

○ 国民運動の理念の基本を、1986年にオタワで開催されたWHO国際会議において提唱された公衆衛生戦略であるヘルスプロモーションにおく。

2 「健やか親子21」の推進方策

(1) 関係者、関係機関・団体が寄与しうる取組の内容の明確化と自主的活動の推進
(2) 各団体の活動の連絡調整等を行う「健やか親子21推進協議会」の設置
(3) 計画期間と達成すべき具体的課題を明確にした目標の設定
第2章 主要課題

第1節 思春期の保健対策の強化と健康教育の推進

1 問題認識

○ 近年、思春期の人工妊娠中絶や性感染症、薬物乱用等の増加等の問題や心身症、不登校、引きこもり等の心の問題等も深刻化し社会問題化。

○ これらは、解決が極めて困難だが、改善に向けての努力を強化する必要があり、21世紀の主要な取り組み課題として位置付け集中的に取り組む必要。

2 取組の方向性

○ これまでの試みが十分な成果をあげられていないことに鑑み、十分な量的拡大と質的転換を図ることが不可欠。

○ 各種対策が十分な連携のもとに推進される必要があり、特に、厚生労働省と文部科学省が連携し、取組の方向性の明確なメッセージを示し、地域における保健、医療、福祉、教育等の連携の促進が必要。

3 具体的な取組

(1)思春期の健康と性の問題

○ 量的拡大は、(1)学校における相談体制、(2)保健所等の地域における相談体制、(3)若者の興味を引きつけるメディアを通じた広報啓発活動、等の強化等が必要。

○ 質的転換は、(1)学校における学校外の専門家などの協力を得た取組の推進、(2)同世代から知識を得るピア・エジュケーター(仲間教育)、ピア(仲間)・カウンセリングなどの思春期の子どもが主体となる取組の推進、(3)メディアの有害情報の問題への取組みとしてメディア・リテラシーの向上のための支援、(4)インターネットなどの媒体を通じ思春期に関する情報提供や相談、等を推進する必要。

(2)思春期の心の問題

○ 思春期の心の問題に関して家庭、学校等の地域の関係機関の相談機能の強化と、相 互に学習の場の提供、定期的な情報交換等を実施する場を設置する必要。

○ 思春期の心の問題に対応した体制について、診療報酬面での改善、医科系大学の講座の開設、医療法上の標榜の課題、思春期の心の問題に対応できる医師や児童精神科医等の育成、児童精神科医の児童相談所や情緒障害児短期治療施設への配置の推進、学校教育での活用等を検討する必要。

第2節 妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保と不妊への支援

1 問題認識

○ 妊娠・出産・産褥期の健康を、長期的な視野で、社会的、精神的側面からも支え、守ることが、母子保健医療の社会的責任。

○ 我が国の母子保健水準は世界のトップクラスだが、妊産婦死亡率は更に改善の余地が残されている等一層の安全性の追求が求められるとともに、妊娠・出産に関するQOLの向上を目指すことも時代の要請。

○ リプロダクティブヘルス/ライツへの対応や、少子化対策の安全で安心して出産できる環境の実現に応えるべく、本分野を21世紀の主要な取組課題との位置付けが必要。

2 取組の方向性

○ 妊娠、出産に関する安全性を確保しつつ快適さを追求するために、専門職の意識の変革、医療機関間の連携、分娩・入院環境の改善、地域保健サービス内容の転換、職場の母性健康管理体制との連携の一層の推進等が必要。

○ 働く女性の妊娠・出産が安全で快適なものとなるよう、職場の環境づくりも重要。

○ 不妊治療を求める夫婦に対して、生殖補助医療や情報の提供体制の整備とカウンセリングを含む利用者の立場に立った治療方法の標準化が不可欠。

3 具体的な取組について

(1)妊娠・出産の安全性と快適さの確保

○ 産科医療機関は、安全性の確保が最も重要で、医療機関間の連携、休日・夜間体制の整備が必要。リスクに応じた分娩形態や助産婦の活用によるチーム医療の採用、病院のオープン化等の取組も必要。総合周産期母子医療センターを中心とした周産期ネットワークシステムを構築し、母体・患児の搬送体制の確保、周産期医療に関する情報提供、医療従事者の確保、研修等を推進。

○ 妊娠、出産の医療サービスを利用者に対し情報提供を推進し、利用者が希望するサービスが選択できるよう医療施設における取組を推進。QOLの確保と有効な医療を追求する観点から産科技術について、リスクに応じた適応の検討やEBMによる見直しを行う。

○ 妊婦の心の問題に対応した健診体制や出産形態の採用、カウンセリングの強化等の取組が必要。

○ 地域保健については、2次医療圏で医療機関、助産所、保健所、市町村の連携推進を図るとともに、保健所・市町村が中心となった母子保健情報の提供や、母子保健に関する学習機会の提供や両親教育の実施、育児サークルの育成等を積極的に行う必要。

○ 職場における母性健康管理指導事項連絡カードの活用、産業医と産科医の連携等により、妊娠中及び出産後の女性労働者の状況に応じた配慮がなされる妊婦に優しい職場環境の実現に向けた取組が必要。

(2)不妊への支援

○ 不妊治療に関する相談体制及び医療提供体制を整備。

○ ガイドラインを作成し、治療の標準化と、治療を受けることの不安や精神的圧迫などに対する十分な心のケアを行う。不妊治療の適切な情報提供がなされた上で治療の選択が行えるよう相談体制を整備。

第3節 小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備

1 問題認識

○ 21世紀の少子・高齢社会で産まれた子どもが健やかに育つような支援は、小児の保健と医療の主要な課題、QOLの観点や健康な子どもの健全育成をも視野に入れ、小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備を、21世紀に取り組むべき主要課題として位置付け、重点的に進める必要。

○ 地域保健における母子保健活動の低下や、小児医療の不採算に伴う小児病棟の縮小・閉鎖による小児医療水準低下、小児救急医療レベルの低下、小児科医師志望者の減少等の問題が生じており、これまで我が国が達成した世界最高レベルの小児保健医療水準や地域保健サービスのレベルの維持のための対策が重要。

2 取組の方向性について

○ 地域保健における母子保健サービスの水準低下を予防する体制の確保を図る必要。

○ 小児医療の特性を踏まえ、他科を比較して遜色なく小児医療を確保できるよう医療経済面を含めた制度的なアプローチが不可欠。

3 具体的な取組について

(1)地域保健

○ 母子保健業務は、政策医療等を担う医師等の技術職の確保や関係職員の研修の充実等を図り、世界でも最高の水準にあると言われる地方自治体の母子保健の水準を今後も確保。

○ 乳幼児期の健診システムは世界でも最も整備され、受診率も高いが、健診の精度や事後措置は自治体間の格差があり、今後、健診の質の維持向上等を図るとともに、地域の療育機能等の充実を図る。

○ 事故の大部分は予防可能で、小児の発達段階に応じた具体的な事故防止方法を、家庭や施設の関係者への情報提供、学習機会の提供等を行う。

○ SIDS予防対策は、(1)仰向け寝の推進、(2)母乳栄養の推進、(3)両親の禁煙の3つの標語による全国的なキャンペーンをマスコミの協力も得て広報活動を量的に拡大。

○ 予防接種は、関係者の関心を高めるために情報提供を質的に転換。

(2)小児医療

○ 都道府県で地域の実情を踏まえ適切な小児医療提供体制を確保する観点から関係者の理解を得つつ病床確保対策を推進。

○ 小児科医の確保対策については、小児医療に魅力を覚えるような環境整備のための方策の検討や、女性医師の育児と仕事の両立が図られる体制づくりが必要。

○ 小児救急医療体制整備は、都道府県が果たすべき重要な責務であり、医療計画で計画性をもって行うことが対策の基本。初期救急医療体制は、休日・夜間急患センターにおいて、小児科医を広域的に確保し外来機能を強化、二次救急医療体制は病院小児科の輪番制の充実、三次救急医療体制は、小児科医を重点的に確保した概ね人口100万人につき1ヶ所の拠点となる医療機関を医療計画において明確に位置付け整備等を例示。

○ 小児の入院環境、患児の家族のための体制整備、長期慢性疾患児等の在宅医療体制の整備や、地域の児童福祉施設や教育施設とのコーディネート機能の強化等の体制整備を実施。

第4節 子どもの心の安らかな発達の促進と育児不安の軽減

1 問題認識

○ 母子保健での心の健康は、(1)両親の育児不安・ストレスと子どもの心の関係、(2)児童虐待に代表される親子関係、の2つの大きな問題が存在。

○ 乳幼児期の子どもの心の発達は、一番身近な養育者(母親)の心の状態と密接に関係があり、乳幼児期の子どもの心の健康のためには、母親が育児を楽しめるような育児環境の整備が不可欠。

○ 妊娠・出産・育児に関する母親の不安を軽減し、育児を楽しみ、子どもの豊かな心の成長を育むための取組を全国的に総合的に講じることは、21世紀の母子保健上極めて重要な対策。

2 取組の方向性について

○ 妊娠―出産―産褥―育児期にかけて、育児に焦点を当てた心の問題の観点からのケアシステムを構築し、一人の人間を最適な環境で見守っていくことが必要。

○ 母子健康手帳の交付から始まる地域保健での母子保健の流れと妊産婦健診より始まる地域医療の流れの融合と、出産前のケアと出産後のケアの連続性の担保が不可欠。

○ 地域保健・地域医療での対応が児童虐待の予防と早期発見及び再発予防に大きな役割を果たし得ることと、継続的観察・介入が可能だということの認識と位置づけを持つことが重要。

3 具体的な取組について

(1)子どもの心と育児不安対策

○ 地域保健は、これまで疾病の早期発見・早期療育、保健指導を育児支援の観点から見直す。市町村の乳幼児の集団健診を、疾患や障害の発見だけでなく親子関係、親子の心の状態の観察ができ、育児の交流の場として、話を聞いてもらえる安心の場として活用する。

○ 保健所は、地域医療との連携によるハイリスク集団に対する周産期から退院後のケアシステムの構築を行うとともに、福祉分野との連携と自主的な民間の育児グループの育 成を図る。

○ 産科は、出産の安全性や快適さに関わる事項に加え、妊産婦の育児への意識・不安のチェックとそれに基づく地域保健関係機関や小児科への紹介、親子の愛着形成を促進する支援等を行う。

○ 小児科は、診察時の疾病の診断・治療に加え、親子関係や母親の心の様子、子供の心の様子・発達への影響等の観察及びケアやカウンセリングを行うよう努力する等子どもの心の問題に対応できる体制の整備を推進。

(2)児童虐待対策

○ 保健所・市町村保健センター等ではこれまで明確でなかった児童虐待対策を母子保健の主要事業の一つとして明確に位置付け、積極的な活動を展開。

○ 医療機関と地域保健が協力し被虐待児の発見、救出した後の保護、再発防止、子どもの心身の治療、親子関係の修復、長期のフォローアップの取組を進める。

○ これらの活動にあたっては、児童相談所、情緒障害児短期治療施設等の福祉関係機関、警察、民間団体等との連携をを図る。

第3章 推進方策

第1節 「健やか親子21」の推進方策について

○ 課題達成に向けて、一人一人の国民はもとより保健・医療・福祉・教育・労働などの関係者、関係機関・団体がそれぞれの立場から寄与することが不可欠。

第2節 関係者、関係機関・団体の取組の内容の明確化

○ 子どもの健康が重視され、思春期の子どもに対する適切な応援や妊産婦や不妊の夫婦に対する優しい配慮がなされ、健康な子どもと障害や疾病を持つ子どもの育ちやその親を支援できる地域社会の実現のための取組を国民一人一人が行えるようにすることが重要。

○ このような取組がなされるよう、関係者、関係機関・団体として国民、地方公共団体、国、専門団体、民間団体の順にその寄与しうる取組内容を各課題ごとに記述。

第3節 「健やか親子21推進協議会」の設置

○ 関係者等の行動計画のとりまとめや進捗状況の報告・経験交流の実施等を統括する 「健やか親子21推進協議会」を中央に設置し、インターネットによる情報提供や意見の収集、全国大会を通じた国民運動計画推進の気運の醸成等の活動を実施。

第4節 目標の設定

1 目標設定の考え方

○ 目標は、ヘルスプロモーションの基本理念に基づき、次の三段階に分けて策定。

(1) 保健水準の指標(達成すべきQOLを含む住民の保健水準を示す。住民や関係機関等が目指すべき方向性の指標。)

(2) 住民自らの行動の指標(各課題を達成する上で住民一人一人が取り組むべき事項を示す。親子や各家庭での保健行動や生活習慣に関する指標と、知識・技術などの学習の指標を含む。)

(3) 行政・関係機関等の取組の指標(事業の実施、サービスの提供、施設・設備の整備など資源・環境の整備に対して行政や関係機関・団体が寄与しうる取組を表す。)

2 指標設定のプロセス

○ 全国の各市町村で策定の母子保健計画において、(1)保健水準の指標と(2)住民自らの行動の指標を設定している212の自治体の母子保健計画に盛り込まれている指標、当検討会のこれまでの議論から指標として取り上げるべき項目を抽出し、上記の観点から優先順位をつけ、検討会での検討を経て、各課題の取組の指標を別表のように設定。


別表 各課題の取組の目標(2010年まで)

1 思春期の保健対策の強化と健康教育の推進
指 標 現状(ベースライン) 2010年の目標
【保健水準の指標】

1-1 十代の自殺率


*1('99)(人口10万人対)
     5〜 9才   0
     10〜14才  1.1
     15〜19才  7.1


 減少傾向へ
1-2 十代の人工妊娠中絶実施率 *2('99) 10.6(人口千対)  減少傾向へ
1-3 十代の性感染症罹患率 *3('01)調査  減少傾向へ
1-4 15歳の女性の思春期やせ症(神経
   性食欲不振症)の発生頻度
*3('01)調査  減少傾向へ
【住民自らの行動の指標】

1-5 薬物乱用の有害性について正確に
   知っている小・中・高校生の割合


*3('01)調査
   小学6年  %
   中学3年  %
   高校3年  %


 100%
1-6 十代の喫煙率 *4('96)
  中学1年男子 7.5%
        女子 3.8%
  高校3年男子 36.9%
        女子 15.6%

 なくす
1-7 十代の飲酒率 *5('96)
  中学3年男子 25.4%
        女子 17.2%
  高校3年男子 51.5%
        女子 35.9%

 なくす
1-8 避妊法を正確に知っている
   18歳の割合
*3('01)調査  100%
1-9 性感染症を正確に知っている
   高校生の割合
*3('01)調査  100%
【行政・関係機関等の取組の指標】

1-10 学校保健委員会を開催している
   学校の割合


*3('01)調査


 100%
1-11 外部機関と連携した薬物乱用防止教
   育等を実施している中学校・高校の
   割合
*3('01)調査  100%
1-12 スクール・カウンセラーを配置して
   いる中学校(一定の規模以上)の割
   合
*3('01)調査  100%
1-13 思春期外来(精神保健福祉センター
   の窓口を含む)の数
*3('01)調査  増加傾向へ
*1 人口動態統計   *2 母体保護統計   *3 厚生科学研究(子ども家庭総合研究等)
*4 健康日本21各論「4たばこ」   *5 健康日本21各論「5アルコール」
*6 保健所運営報告   *7 新エンゼルプラン   *8 児童の虐待防止等に関する法律


2 妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保と不妊への支援
指 標 現状(ベースライン) 2010年の目標
【保健水準の指標】

2-1 妊産婦死亡率


*1('99) 6.1(出生10万人対)


 半減
2-2 妊娠・出産について満足している
   者の割合
 ('00)幼児健康度調査  100%
2-3 産後うつ病の発生率 *3('01) 調査  減少傾向へ
【住民自らの行動の指標】

2-4 妊娠11週以下での妊娠の届出率


*6('96)62.6%


 100%
2-5 母性健康管理指導事項連絡カードを
   知っている妊婦の割合
*3('01) 調査  100%
【行政・関係機関等の取組の指標】

2-6 周産期医療ネットワークの整備


*7('99) 10都府県


 ('05)全都道府県
2-7 正常分娩緊急時対応のためのガイド
   ライン(仮称)の作成
   _  作成する
2-8 妊産婦人口に対する産婦人科医・助
   産婦の割合
*3('01)調査 産婦人科医
        助産婦
 増加傾向へ
2-9 不妊専門相談センターの整備 *7('99) 24カ所  ('05)全都道府県
2-10 不妊治療を受ける際に、患者が専門
   家によるカウンセリングが受けられ
   る割合
*3('01)調査  100%
2-11 不妊治療における生殖補助医療技術
   の適応に関するガイドライン(仮称)
   の作成
   _  作成する


3 小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備
指 標 現状(ベースライン) 2010年の目標
【保健水準の指標】

3-1 周産期死亡率


*1('99) 6.0(出産千対)
*1('99) 4.0(出生千対)


 世界最高を維持
3-2 全出生数中の極低出生体重児の割合
   全出生数中の低出生体重児の割合
*1('99) 0.7%
*1('99) 8.4%
 減少傾向へ
3-3 新生児死亡率
   乳児(1才未満)死亡率
*1('99) 1.8(出生千対)
*1('99) 3.4(出生千対)
 世界最高を維持
3-4 乳児のSIDS死亡率 *1('99)31.0(人口10万対)  半減
3-5 幼児(1〜4歳)死亡率 *1('99)33.0(人口10万対)  半減
3-6 不慮の事故死亡率 *1('99) (人口10万対)
         0才 18.3
     1才〜 4才 7.4
     5才〜 9才 4.6
    10才〜14才 3.2
    15才〜19才 15.2
 半減
【住民自らの行動の指標】

3-7 妊娠中の喫煙率
   育児期間中の両親の自宅での喫煙率


 ('00)乳幼児身体発育調査
*3('01)調査


 なくす
3-8 妊娠中の飲酒率  ('00)乳幼児身体発育調査  なくす
3-9 かかりつけの小児科医を持つ親の
  割合
*3('01)調査  100%
3-10 休日・夜間の小児救急医療機関を知
   っている親の割合
*3('01)調査  100%
3-11 事故防止対策を実施している家庭の
   割合
*3('01)調査  100%
3-12 乳幼児のいる家庭で、風呂場のドア
   を乳幼児が自分で開けることができ
   ないよう工夫した家庭の割合
*3('01)調査  100%
3-13 心肺蘇生法を知っている親の割合 *3('01)調査  100%
3-14 乳児期にうつぶせ寝をさせている親
   の割合
*3('01)調査  なくす
3-15 1歳までにBCG接種を終了して
   いる者の割合
 ('00)幼児健康度調査  95%
3-16 1歳6か月までに三種混合・麻疹の
   予防接種を終了している者の割合
 ('00)幼児健康度調査  95%
【行政・関係機関等の取組の指標】

3-17 初期、二次、三次の小児救急医療体
   制が整備されている都道府県の割合


*3('01)調査


 100%
3-18 事故防止対策を実施している市町村
   の割合
*3('01)調査  100%
3-19 小児人口に対する小児科医・新生児
   科医師・児童精神科医師の割合
*3('01)調査 小児科医
       新生児科医
       児童精神科医
 増加傾向へ
3-20 院内学級・遊戯室を持つ小児病棟の
   割合
*3('01)調査  100%
3-21 慢性疾患児等の在宅医療の支援体制
   が整備されている市町村の割合
*3('01)調査  100%


4 子どもの心の安らかな発達の促進と育児不安の軽減
指 標 現状(ベースライン) 2010年の目標
【保健水準の指標】

4-1 虐待による死亡数


*3('01)調査


 減少傾向へ
4-2 法に基づき児童相談所等に報告が
   あった被虐待児数
*8('01)報告  増加を経て減少へ
4-3 子育てに自信が持てない母親の割合  ('00)幼児健康度調査  減少傾向へ
4-4 子どもを虐待していると思う親の
   割合
 ('00)幼児健康度調査  減少傾向へ
4-5 ゆったりとした気分で子どもと過ご
   せる時間がある母親の割合
 ('00)幼児健康度調査  増加傾向へ
【住民自らの行動の指標】

4-6 育児について相談相手のいる母親の
   割合


 ('00)幼児健康度調査


 増加傾向へ
4-7 育児に参加する父親の割合  ('00)幼児健康度調査  増加傾向へ
4-8 子どもと一緒に遊ぶ父親の割合  ('00)幼児健康度調査  増加傾向へ
4-9 出産後1か月時の母乳育児の割合  ('00)乳幼児身体発育調査  増加傾向へ
【行政・関係機関等の取組の指標】

4-10 周産期医療施設から退院したハイリ
   スク児へのフォロー体制が確立して
   いる二次医療圏の割合


*3('01)調査


 100%
4-11 乳幼児の健康診査に満足している者
   の割合
*3('01)調査  増加傾向へ
4-12 育児支援に重点をおいた乳幼児健康
   診査を行っている自治体の割合
*3('01)調査  100%
4-13 常勤の児童精神科医がいる児童相談
   所の割合
*3('01)調査  100%
4-14 情緒障害児短期治療施設数 17施設  全都道府県
4-15 育児不安・虐待親のグループの活動
   の支援を実施している保健所の割合
*3('01)調査  100%
4-16 親子の心の問題に対応できる技術
   を持った小児科医の割合
*3('01)調査  100%

「健やか親子21」について




以下の文章は日本小児科学会HPより転載しました。



手足口病Q&A

 全国各地で手足口病が流行しています。過去にも90年、95年と大流行したことがありました。ここに、手足口病に関するQ&Aを掲載しましたので、参考にしてください。

 

Q1 手足口病とは
 手足口病は、乳幼児、小児によく見られる疾患で、手のひら、足の裏、口の中の発疹と水疱を特徴とします。一般的には、発熱で始まる軽い病気で、ほとんどの人が、1週間から10日程度で自然に治ります。合併症も、ほとんどありませんが、まれに髄膜炎等の中枢神経症状が発生し、入院が必要となります。

 

Q2 手足口病の原因は
 手足口病は、いくつかのウイルスが原因で起きます。最も一般的なのはコクサッキーウイルスA16ですが、この他のエンテロウイルス71なども原因となります。いずれのウイルスでも現れるしょうじょうは同じです。

 

Q3 手足口病の症状は
 手足口病の発疹の特徴は、手のひら、足の裏、手や足の指と指の間を中心とした水疱性の発疹(中に水を持った水ぶくれのような小さな発疹で一見水疱瘡に似ている)で、口の中にも同じような発疹が見みられます。病気の始まりのころには、一般的な微熱を伴い、また、軽いのどの痛みとそれによる食欲低下(おなかはすくが、痛みのため食べられない)程度であることが大半です。発疹は、手足全体、肘や膝、或いは、おしりあたりにみられることもあります。

 

Q4 手足口病の発疹・水疱はどのようなものか
 口の発疹は、舌や口の内側の粘膜に軽度の痛みを伴った小さな水疱です。水疱が破れて、潰瘍状になることもあります。一方皮膚の発疹は、手のひらと足の裏に限ってできる小さな赤い発疹で、小水疱を伴うこともあります。かゆみや痛みを伴わないのが普通です。

 

Q5 手足口病の潜伏期間は
 感染してから、手足口病の症状がでるまでの期間は、一般的に3日から6日と報告されています。

 

Q6 手足口病の感染経路は
 感染者の鼻やのどからの分泌物や便に排出されるウイルスが、経口・飛沫・接触などの経路により人から人に感染します。

 

Q7 手足口病はどのような人がかかるのか
 通常は、10歳以下の乳幼児・小児に発生しますが、大人もかかることがあります。一度かかると免疫が成立し(防御の仕組みができあがる)ますが、手足口病は複数のウイルスによって引き起こされますので、免疫の成立しているウイルスとは別のウイルスによって再び引き起こされることがあります。

 

Q8 手足口病の治療法は
 手足口病に対する特異的な治療法はありません。発熱、頭痛、口腔内の潰瘍の痛み等のそれぞれの症状に対する対処療法が中心です。

 

Q9 どのような症状の変化に注意したらよいか
 手足口病の発熱は、通常は軽度で一時的です。突然の高熱或いは微熱でも持続するもの、嘔吐を繰り返すもの、意識状態に変化が見られるものは注意信号です。

 

Q10 手足口病はどこの国で流行しているのか
 手足口病は、世界中で発生しています。日本でも、毎年6月第2週頃から増加し、夏を中心に流行しています。日本では、1995年に大きな流行がありましたが、1997年には、マレーシアで、1998年には台湾で大きな流行が発生し、死者も報告されています。

 

Q11 手足口病の予防方法は
 手足口病には、有効なワクチンがありません。従って
・手洗いの励行(これは特におしめ等を交換した時重要です)
・汚れた衣服は洗濯する
といった一般的な注意が必要です。

 



以下の文章は国立感染症研究所のHPより転載いたしました。

我が国では1981年以降野生株によるポリオの発生はないが、1997年より国際的基準に一致したポリオ根絶証明のための国内調査を改めて行い、2000年8月にWHOに対して我が国のポリオが根絶されたことを正式に提示した。2000年10月には、WHO西太平洋地域でのポリオ根絶がWHOによって宣言される予定となっている。
しかし地域での根絶後宣言後も、地球上からの根絶が確実となるまでは、我が国を含めて各国でワクチン接種による免疫維持の努力は当分続けていかなければならない。


以下の文章は北里研究所 生物薬品研究所のHPから転載いたしました。

北里研究所 生物製剤研究所 <病気とワクチン>

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インフルエンザ

1.インフルエンザとその症状

風邪の症状は100種以上の病原体によりひき起こされますが、その中でインフルエンザは症状が激しく、合併症を伴い重症化することが多いので注意を要します。最近、老人ホームで流行が起こり死亡するケースが相次いで報道されましたように高齢者や幼児にとっては非常に危険な感染症です。またインフルエンザは流行の規模が大きく、過去に「スペインかぜ」とか「アジアかぜ」と呼ばれるような大流行を起こし世界で2000万人以上の犠牲者を出し人口の増減(人口動態)に影響するほどの猛威を振るったことがありました。日本でも最近の流行期には、数十万人が罹患し、数百人の人が亡くなっています。

インフルエンザウイルスはエイズウイルスほどではありませんが抗原変異を起こしやすいウイルスです。そのため以前に獲得した免疫が役に立たなくなる場合があります。また、鼻や口から侵入したウイルスは体の深部に入らず、上気道の細胞で増殖しただけで症状が出現します。ウイルスに感染しますと、通常2〜3日という非常に短い潜伏期の後に急激な発熱とともに咽喉の痛み、咳や痰が出て、軽症の場合は5日から1週間で回復します。時として気管支炎、細菌性肺炎、中耳炎などを併発することが多く、さらに脳症、筋肉炎、心筋炎などを引き起して重症化することがあります。

最近、インフルエンザが乳幼児の突然死や脳症の原因となっている可能性のあることが指摘され学会などで報告されました。また気管支喘息などの基礎疾患を有する子供では重症化し易く、また高齢者においては肺炎に進行して生命を脅かす例が増えてきていますので注意が必要です。

投薬など対症療法により症状を軽減することや、合併症を防ぐために抗生物質などを予防的に投与したりしているようですが、このような治療ではインフルエンザは治癒しません。ウイルスの潜伏期が非常に短く感染から発症まで2〜3日しかないために、肺などへのウイルスの侵入を予知することが難しく手遅れになることがあります。インフルエンザはウイルスを含んだ患者の飛沫により感染しますので病原体の侵入を防ぐのは極めて難しく、ウイルスは患者から空気中に拡散され、またたく間に感染が拡大されていきます。マスクをかけたり手洗いやうがいを励行することが全く効果がないとはいえませんが、感染を防ぎきることはできません。

2.ワクチンの効果と副反応

現在日本で使われているインフルエンザワクチンはHAワクチンと呼ばれる改良ワクチンで、副反応の少ないワクチンです。以前に使われていた全粒子ワクチンと呼ばれるウイルス粒子をホルマリンで不活化しただけのワクチンに比べ、接種後の発熱や局所反応が起きる頻度は著しく低くなっています。

インフルエンザワクチンは効果の点でしばしば問題となりましたが、その理由の一つにはウイルスが変異を起こしやすく、ワクチンの製造株と流行株の抗原性が合わず、折角ワクチンを接種しても発症してしまうことがあるためです。この点を改善するために、現在では次の流行期に優勢となりそうなウイルス株を予測してからワクチンの製造を始める体制をとっています。最近ではさらに、新たな流行株の発生地として知られる中国にも観測点を置いていますので、かなり正確な予測ができるようになってきました。

効果が現れにくいもう一つの理由はインフルエンザ自体の感染発症の機序によります。上記のように、インフルエンザウイルスは上気道の細胞で増殖すると発熱などの症状を直ちに誘発するので、この周辺すなわち鼻腔内粘膜や上気道においてワクチン接種により作られた抗体が働かなければなりません。現在使われている皮下注射によるワクチンの接種では血液中に多量の抗体ができますが、鼻腔内粘膜や上気道に滲出する抗体の量が少ないため抗原性の違いが僅かであっても効果が薄れる結果となります。しかし、肺炎などの重症化防止には血中の抗体が直接に働きますので多少抗原性が異なっていても十分に効果を発揮します。

北米あるいはヨーロッパなど工業先進国ではインフルエンザワクチンの接種率が年々増大しているのに比べて、日本では逆に極端に接種率が減少してしまいました。2000万人もの死者を出した「スペインかぜ」のような大流行がいつ来てもおかしくないとの予測があり、欧米では危機対策がとられているようです。わが国でもインフルエンザは脅ろしい病気という認識を高める必要があると思われます。


以下の文章は厚生省のホームページより転載いたしました。

平成12年8月31日

秋のポリオ集団予防接種の円滑な実施について

 平成12年5月、ロット39のポリオワクチンを使用した予防接種の一時見合わせをしたところですが、その後「ポリオ予防接種検討小委員会」において、円滑にポリオワクチン接種が再開されるよう国民に対する十分な普及啓発のため検討を進め、この度秋のポリオ集団予防接種の円滑な実施を目的とした報告書がとりまとまりました。

「ポリオ」と「ポリオの予防接種」について

○ ポリオの予防接種を全面的に再開します。
○ ポリオの予防接種は、お子さんが感染することを未然に予防するとともにポリオの流行を防ぐために非常に重要です。
○ ポリオとポリオの予防接種についてよく理解し、予防接種を受けて下さい。

この春のポリオの予防接種の見合わせと、この度の全面的な再開について

 この春、ある県において脳炎で亡くなったり、麻痺や髄膜炎の症状があらわれたという報告がありました。お二人とも、同じ製品番号のポリオワクチンによる予防接種を受けていたため、厚生省では、念のため同じ製品番号のワクチンを使用する予防接種の見合わせを行い、地元の県や医師会の参加を得た調査団を編成してワクチンに異常がないか調査をしました。また、製造過程などの再チェックなども行いました。その結果、お二人の症状の原因はワクチンとの関連がないこと、同時期に他の同様の報告はないこと、ワクチンの品質には異常はないことが明らかになりました。そのため、ポリオの予防接種を全面的に再開することとしました。
 また、厚生省では、ポリオの予防接種の全面的に再開するにあたって、ポリオとポリオの予防接種について、皆様によく理解していただくため、専門家による委員会を設け、あらためて情報の提供を行うこととしました。

ポリオとは? 予防接種の必要性とは?

●ポリオは、手や足の麻痺があらわれる感染症です。ポリオウイルスが人の口に入って腸の中で増えることで感染します。
●ポリオウイルスに感染しても大部分の人には症状はあらわれません(不顕性感染(ふけんせいかんせん)と言います)が、麻痺があらわれると、多くの場合、その麻痺は一生残ります。
●日本でも昭和35年には5,600人以上の患者が報告されましたが、予防接種の導入により制圧に成功しました。近年、日本では患者の発生はありませんが、海外ではまだポリオが流行している地域があり、ウイルスが国内に持ち込まれて感染する可能性があります。従って、予防接種を続ける必要があります。

予防接種によってポリオに対する免疫(抵抗力)をつけます。

●ポリオの予防接種は、毒性を弱くしたウイルスが入ったワクチン(生ワクチン)を飲む方法で行われます。
 予防接種法では、生後3か月から90か月(7歳6か月)の間に、6週間以上の間隔をあけて2回の予防接種を定めていますが、特に、生後3か月から18か月(1歳6か月)の間に行うことが望ましい方法です。
●お子さんのポリオの予防接種は、法律に基づいて市町村が実施します。費用(の一部:自治体の状況により書き分けること)は公費で負担されています。
●例年、対象となるお子さんの95%以上が予防接種を受けています。ポリオの予防接種は、最も安全で確実な効果があるワクチンの1つです。

ポリオの予防接種を受けた人(440万回に1回※程度)、予防接種を受けた人の周囲の人(580万回に1回※程度)に、ポリオと同じような麻痺を生じることがあります。

※20年間の日本国内のデータから計算した数字です。


●ポリオワクチン(生ワクチン)は、症状が出ないように毒性を弱めたポリオウイルスから作られています。
●ワクチンを作る際には、このウイルスの毒性が強くなっていないことを確認していますが、このウイルスがワクチンを飲んだ後に腸の中で増える過程で毒性が強まることがあります。そのため、きわめてまれにポリオと同じような症状があらわれることがあります。症状が出た人には大変不幸なことですが、これらの健康障害は、生ワクチンによって免疫をつけるしくみを考えると避けられないものといわざるを得ません。
●また、体の免疫機能が弱っている人は、毒性を弱めたウイルスでも麻痺を起こすことがあります。このような健康障害を避けるため、予防接種を受けられる子供さんの体調等の確認を十分に行ったり、より安全なワクチンの開発の努力が続けられています。
●予防接種を受けた後、便には1か月程度ワクチンのウイルスが出ています。ポリオに対する免疫のない人(予防接種を受けていない子どもやご両親など)の口に入っても多くの場合は不顕性感染となり症状はあらわれません。しかし、きわめてまれにポリオと同じような症状が出ることがあります。おむつなどを交換した後は、便の処理をきちんと行い、必ず手洗いをしましょう。

より安心して予防接種を受けていただくために。

●ポリオやポリオの予防接種について十分に理解して、予防接種を受けて下さい。
●体調や体質などについて、受ける前には必ず医師の診察を受けていただく必要があります。気になることがある場合は、必ず相談して下さい。
●免疫機能の弱っている人、あるいは現在かかっている病気によっては予防接種を受けられないことがあります。

※もっと詳しくお知りになりたい場合は、『ポリオ予防接種検討小委員会報告書』をご覧下さい。



以下の文章は厚生省のホームページより転載いたしました。

アレルギー物質を含む食品に関する表示について
平成12年7月13日

1.表示義務化の必要性

○ 近年、アレルギーをはじめとした過敏症(以下「アレルギー疾患」という。)を惹起することが知られている物質(以下「アレルギー物質」という。)を含む食品に起因する健康危害が散見されている。こうした危害を未然に防止するため、表示を通じた消費者への情報提供の重要性が高まっているが、現行の食品に関する表示制度は、含有量などによってその原材料の表示義務が課されない場合などがあり、食品中のアレルギー物質の有無を知るには不十分であると考えられる。

○ このようなことから、平成11年3月5日の食品衛生調査会表示特別部会「食品の表示のあり方に関する検討報告書(平成10年度)」において、「食品中のアレルギー物質については、健康危害の発生防止の観点から、これらを有する食品に対し、表示を義務づける必要がある。」とされたところである。

○ さらに平成11年6月には、FAO/WHO合同食品規格委員会(コーデックス委員会)総会において、アレルギー物質として知られている8種の原材料を含む食品にあっては、それを含む旨を表示することで合意され、今後、加盟国において各国の制度に適した具体的な表示方法を検討することが求められることとなった。

○ したがって、これらの国際的な動向も踏まえ、消費者の健康危害の発生を防止する観点から、食品衛生法(昭和22年法律第233号)においてもアレルギー物質を含む食品にあっては、それを含む旨の表示を義務付けることが必要であると考える。

2.表示の対象範囲と表示方法

(1)対象範囲

○ 未加工食品にあっては、過去からの食経験によりアレルギー物質を含む食品であるか否か消費者自身が判断することが可能であるが、加工食品にあっては、外見上からは食品中のアレルギー物質の有無を判断しにくいことから、表示の対象範囲は「容器包装された加工食品」とすることが望ましい。

(2)表示方法

○ 原理的には、多くの食品の原材料はアレルギー疾患の原因となりうるが、厚生科学研究費補助金による研究により、重篤なアレルギー症状を惹起した症例を検討した結果、重篤なアレルギー症状を惹起した原材料はいくつかの特定の原材料に限られていた。
 このことから、表示の方法は、過去の健康障害などの程度、頻度を考慮して重篤なアレルギー症状を起因する実績のあった食品について、その原材料を表示させる「特定原材料名表示」方式とすることが適当である。

○ また、特定原材料に指定された原材料を用いて食品を製造若しくは加工した場合には、それら製造された食品の原材料に必ず当該原材料名を表示しなければならない。

○ なお、アレルギー疾患を有する者は、一般に自らどのような物質で症状を誘発するか認識しており、原材料表示をもって食品中のアレルギー物質の有無を判断できることが多いことから、「アレルギーを誘発する恐れのある材料が含まれています。」などのアレルギーに関する警告表示まで表示する必然性は少ないと考えられる。

(3)含有量との関係

○ 食物アレルギーについては、人によっては舐める程度でアナフィラキシー症状が惹起されるなど、極微量のアレルギー物質によって症状が生じることがあることに鑑み、アレルギー物質を含む食品にあっては、その含有量にかかわらず当該原材料を含む旨を表示する必要がある。

○ ただし、高価な原材料が特定原材料である場合、含有量等の表示がないと、ごく微量が含有されているだけでも、あたかも多く含まれ高価な食品であるかのような誤認を消費者に与えるおそれもあることから、表示に当たっては、例えば5%未満、エキス含有など、それらの含有量、形態に着目した表示も併せて記載されることが望ましい。

3.特定原材料

○ 我が国における過去の健康危害の実情を調査し、過去に一定の頻度で血圧低下、呼吸困難又は意識障害等の重篤な健康危害が見られた症例から、その際に食した食品の原材料の中で明らかに特定された原材料を、特定原材料とする。

○ 特定原材料は以下のとおりとする。

あわび、イカ、いくら、エビ、オレンジ、カニ、キウイフルーツ、牛肉、牛乳、くるみ、小麦、さけ、さば、そば、大豆、卵、チーズ、鶏肉、ピーナッツ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、リンゴ

○ なお、特定原材料の指定に当たっては、コーデックス委員会においてアレルギー物質として以下の8種の原材料(及びそれを含む食品)を表示対象品目として表示することが昨年の7月合意されたところであり、その整合性にも配慮することが望ましい。.

1)グルテンを含む穀類及びその製品
2)甲殻類及びその製品
3)卵及び卵製品
4)魚及び魚製品
5)ピーナッツ、大豆及びその製品、
6)乳・乳製品(ラクトースを含むもの)
7)木の実及びその製品、
8)亜硫酸塩を10mg/kg以上含む食品

○ しかし、コーデックスの表示対象品目は、分類の概念というべきものであり、食品の原材料の個々別に表示を行ったとしても、矛盾しないと考えられる。
 なお、この度の調査により特定原材料に指定する食品原材料は、結果的にコーデックスの表示対象品目のうち、1)〜7)に該当した原材料になっている。
 8)については、調査設計が2年以上も前ということもあり、必ずしも十分な調査ができなかったため、今後は、十分な調査を行うことが必要である。

○ 今後は、国内の健康危害に係る実態調査及び文献調査結果並びにコーデックス委員会での表示対象品目の改正に応じ、適宜特定原材料の見直しを行うことが望まれる。


参  考





新居浜市では、平成12年10月 ポリオの予防接種を再開予定です。(H12年8月4日発)




 

下記の文章は、日本医師会ホームページより転載いたしました。



ポリオワクチンでポリオになる?

 ポリオの生ワクチンは、ポリオという病気を防ぐために行われます。 ポリオは、熱を伴うかぜのような症状から、足腰の痛み、そして突然現れるだらんとした手や足の麻痺(弛緩性麻痺)が現れ、生涯にわたり運動障害が残ることの多い病気です。 かつて日本には多くのポリオ患者さんがいましたが、ポリオ生ワクチンの一斉投与が行われるようになってから、その数は急激に少なくなり、1981年以来日本ではポリオの患者さんの発生はありません。アジア西太平洋地域でもポリオの発生はゼロになりつつありますが、世界中でポリオワクチンを中止にした国はまだなく、ワクチンを全く中止にして良いほどの安心できる状態にまではまだなっていません。なお、アフリカ、インド大陸などでは、まだポリオの患者さんの発生があります。 ポリオの生ワクチンは、病原性がほとんどないポリオウイルス(弱毒ウイルス)をワクチンとして飲むことによって免疫ができ、自然のポリオウイルス(野性ウイルスまたは強毒ウイルス)の侵入が防げるものです。しかし生ワクチンの欠点として、極めて稀に、ワクチンを飲んだ人に自然のポリオと同じ様な症状が現れてしまうことがあります。これがポリオワクチンによる麻痺例 (VAPP) で、日本では約440万回接種あたり1件、数年間に1件生じています。
 またポリオのワクチンを飲んだ人の便からは、弱毒のワクチンウイルスが、1〜2カ月間排泄され続けますが、これがポリオの免疫のない人の口から入ってしまうことがあります。その多くは、ワクチンを飲んだことと同じで免疫がなかった人に免疫が出来てしまうことになりますが、ワクチンの場合とやはり同じで極めて稀に自然のポリオと同じ症状が現れてしまうことがあります。またワクチンを飲んだ人の便から現れる弱毒のウイルスが、遺伝子の構造上毒性が自然のポリオウイルスに近い形の変異株となっていることもあります。これらをあわせて、ポリオのワクチンを飲んだことのある人の家族などからポリオと同じ症状が現れてしまうことが日本ではこれまでに約580万回の接種あたりに1件ほど出ています。現在日本では、これらの極めて稀なポリオの副反応をさらに少なくするため、新しいワクチン(不活化ワクチン)の開発が進行中です。 手をよく洗いましょう:ポリオワクチンを接種した子どもさんの便にはポリオのワクチンウイルスが長期間含まれています。おむつなど便を始末したあとには流水と石鹸できちんと手を洗うという簡単なことによって、極めて稀なことではありますが子どもの便からポリオウイルスが他の人へ感染するということを、かなり予防することが出来ます。手を洗うことは、その他の感染症予防のためにも重要なことです。 
 
 なお同じ生ワクチンでも、麻疹(はしか)、風疹、おたふくかぜ、水痘(みずぼうそう)などのワクチンを接種した人からワクチンのウイルスが排泄され、免疫のない人に感染して発病することはほとんどありませんので、ご心配無く。







以下の文章は厚生省のホームページより転載いたしました。

平成12年6月16日

ポリオワクチンの予防接種の今後の取扱いについて

1 5月16日、ロット39の製品であるポリオワクチンの予防接種を見合わせるよう(財)日本ポリオ研究所に対し供給先に情報提供するよう指示するとともに、各都道府県に連絡していたところです。

2 今般、6月7日に開催した公衆衛生審議会感染症部会及び6月15日に開催した中央薬事審議会医薬品等安全対策特別部会においてロット39の製品であるポリオワクチンの品質・安全性に問題ないことが確認されましたので、6月15日、その旨を(財)日本ポリオ研究所及び各都道府県に通知しました。

3 ただし、公衆衛生審議会感染症部会において、今後ポリオ様症状を呈するエンテロウイルスによる感染症の流行期となること、国民に対する十分な普及啓発及び今回と同様の事例が発生した場合の対処方法の検討等を行い円滑な接種再開をする必要があることから、秋に向けて慎重に対応すべきとの指摘があり、同部会の下に小委員会を設け、検討を進めることとなりました。

4 3のような公衆衛生審議会感染症部会の指摘等を踏まえ、秋の予防接種時までの間、以下のような対応をとるよう、6月15日、各都道府県を通じて各市町村を含む関係者に通知しました。

(1) 夏期は、エンテロウイルス感染症の流行期となるので、例年どおり予防接種法に基づくポリオの予防接種は基本的に差し控えてください。
(2) しかしながら、予防接種法施行令に定める接種期間が秋までに終了する者に係る場合や流行地への海外渡航等予防接種の緊急性の高い場合に、本人や家族に十分な説明をした上で行う個別の予防接種については、この限りではありません。


参考資料1:公衆衛生審議会感染症部会の審議結果
参考資料2:中央薬事審議会医薬品等安全対策特別部会の審議結果


(照会先)
医薬安全局安全対策課
担 当:倉持、福田
TEL:(03)3503-1711
内 線:2750,2748
保健医療局結核感染症課
担 当:藤井、飯野
内 線:2373,2383

(参考資料1)

公衆衛生審議会感染症部会の審議結果
(平成12年6月7日開催)

1 次のような評価結果より、公衆衛生学的にはロット39の製品であるポリオワクチンに問題はないと考えられる。
(1) 福岡県事例の現地調査結果報告より、3歳女児の脳症、死亡例については、ポリオワクチン接種との因果関係は否定的である。
(2) 福岡県事例の現地調査結果報告より、1歳男児の右下肢単麻痺、無菌性髄膜炎例について、麻痺はポリオの典型的な症状である弛緩性麻痺であり、被接種者から麻痺患者が出る割合で想定されるポリオワクチン接種に伴う副反応例の可能性が否定できない。
(3) 全国から報告された健康被害症例(小児接種者10例を詳細に検討)については、ポリオワクチンとの直接の因果関係、福岡県の事例との関係はいずれも否定的である。
(4) 宮崎県の37歳男性の麻痺例については、ポリオワクチンの予防接種を受けた子供からの2次的な感染が疑われるが、接触者から麻痺患者が出る割合で想定されるポリオワクチンの接種に伴う事例と考えられる。

2 ロット39の製品であるポリオワクチンの予防接種の見合わせの解除に関しては、6月15日の中央薬事審議会における品質等製品としての安全性の審議結果を踏まえること。また、わが国においてポリオワクチン接種を継続すべきであり、その再開の時期については、国民の十分な理解を得る努力、エンテロウイルスの流行状況等も考慮した上で慎重に行うことが必要である。ついては、以下の点に留意すること。

(1) 予防接種法に基づくポリオワクチンの予防接種については、秋の予防接種に間に合うように公衆衛生審議会感染症部会の下に次の内容について審議する小委員会を設置し、円滑な実施ができるよう環境整備を図る必要がある。
(1)国民への啓発
(2)今後、このような事例が起きた際の対処方法
(3)将来のポリオワクチン予防接種のあり方
(2) 今回の見合わせにより予防接種法に基づくポリオワクチンの予防接種の機会を失った者については、適切な配慮を行うこと。
(3) 2(1)にかかわらず、海外渡航時等予防接種の緊急性が高い場合の個別の予防接種を行うことを妨げるものではない。

(参考資料2)

中央薬事審議会医薬品等安全対策特別部会の審議結果
(平成12年6月15日開催)

1 福岡県の2事例(3歳女児の脳症、死亡例及び1歳男児の右下肢単麻痺、無菌性髄膜炎例)、全国から報告された健康被害症例(小児接種者10例)及び宮崎県の37歳男性の麻痺例については、平成12年6月7日に開催された公衆衛生審議会感染症部会の評価結果と同様の結論に達した。

2 また、次の報告の内容は妥当と考え、了承した。

(1) 国立感染症研究所において実施したロット39のポリオワクチン及びそれを構成するI型、II型、III型の単価バルクに関する国家検定の結果を厚生省が再確認したところ、特に問題は認められなかった。
(2) 製造業者である(財)日本ポリオ研究所に対し、厚生省がロット39のポリオワクチン及びそれを構成するI型、II型、III型の単価バルク等についてGMP査察を行ったが、検定項目の自家試験成績を含め、特にその品質に影響を及ぼすような問題は認められなかった。

3 以上のような結果により、ロット39の製品であるポリオワクチンについては、品質・安全性に問題はないと考えられる



以下の文章は、日本小児科学会HPより転載

インフルエンザ関連脳症についての見解
日本小児感染症学会運営委員会

福島市で開催された第31回小児感染症学会総会(会長 鈴木 仁 教授、福島県立医大)において、インフルエンザ関係の演題が30題に上り、その内、インフルエンザ関連脳症の演題は15題を占めた。脳症の問題は、我が国の小児科臨床上の大きな問題となり、さらに社会問題となりつつある。本学会においても、脳症のいくつかの問題点について、現状での見解をとりまとめ、会員と全国の小児科医に情報を伝え、診断、治療などに混乱を招かないようにする必要がある。

発生状況
厚生省の研究班「インフルエンザ脳炎・脳症の臨床疫学的研究」の報告では、平成11年1月1日から3月31日までに、小児で、217例(そのうちインフルエンザの確定診断がついている例が129例)の脳症と考えられる症例があり、5歳までに全体の82.5%が含まれ、中央値は3歳であった。217例のうち、完全に回復したものが86例、後遺症の残ったものが56例、現在経過観察中が17例、死亡したものが58例であった。インフルエンザの発症から脳症の症状を呈するまでの期間は、平均1.4日であった。インフルエンザワクチンの接種例はなかった。

原因
インフルエンザ関連脳症のほとんどの症例が、A香港型インフルエンザウイルス感染に伴って発症している。しかし、pathogenesis は現在のところ不明で、いくつかの説が提案されている。
1)インフルエンザウイルスが、ウイルス血症を介して、中枢神経系に侵入して、脳症を起こす。
2)インフルエンザウイルスが、ウイルス血症を介して、中枢神経の血管内皮細胞に感染しサイトカインが産生され、脳血管を障害し脳症となる。
3)インフルエンザの全身症状(高熱、頭痛、四肢痛、倦怠感)は、呼吸器細胞や単核球、リンパ球から産生されるサイトカインによって生じるといわれる。インフルエンザウイルス感染により、サイトカインが異常に強く産生され脳症を起こす。
4)欧米では、日本で報告されているような、インフルエンザ脳症の多発はみられないので、インフルエンザ感染に加えて、HLA、人種、薬剤等の要因も考えられている。

解熱剤の使用について
脳症の多発が問題になるにつれて、欧米でのライ症候群とアスピリンの関係から、我が国でのインフルエンザ関連脳症についても解熱剤が関与しているのではないかという懸念が広がっている。一部では、インフルエンザには、解熱剤を使用すべきでないという意見も出ている。しかし、幼児のインフルエンザでは、高熱が持続するために、非ステロイド系抗炎症剤を使用せざるを得ない症例も多い。本学会では、解熱剤を使用していないにもかかわらず、脳症を発症した例も報告された。欧米でも、アセトアミノフェンと非ステロイド系抗炎症剤であるイブプロフェンの解熱剤は小児のインフルエンザ患者に日常的に使用されている。少なくとも、現在、我が国の小児科で中心的に使用されている、アセトアミノフェンの使用は、脳症の発症に関連はないとする意見が多数を占めた。

診断
臨床経過からは、脳症の発症の可能性を予測することは出来ない。
脳症を疑う重要な臨床症状として意識障害があるが、発症患者に低年齢の幼児が多いこともあり、意識障害の出現を早期に見極めることは困難である。また、インフルエンザ脳症では、痙攣を伴う例が多数を占め、低年齢層では、ほとんどの症例にみられるが、熱性痙攣の好発する年齢でもあり、痙攣をもって脳症を予測することは出来ない。ただし、痙攣が長引いたり、意識障害が確認できる場合は脳症を疑う必要がある。
脳圧亢進症状を早期に発見することが重要で、髄膜刺激症状、精神症状(興奮など)を注意深く観察する。画像診断では初期には変化がみられないことも多い。
ウイルス診断としては、A型インフルエンザの迅速診断キットが発売され保険適応も認められた。これを利用すれば、ウイルス感染の有無は、約10分で診断可能である。鼻汁や気管内吸引物を検体とすれば、ウイルス分離と比較して、90%以上の感度が期待できる。

治療
インフルエンザ脳症に対する確立した治療法はない。脳浮腫に対する脳保護療法、抗脳浮腫療法が主体である。アマンタジンがA型インフルエンザに有効であることから、脳症の治療にも試みられているが、現時点では、有効性について結論は出ていない。
アマンタジンは、A型インフルエンザ用の抗ウイルス剤であり、治療に用いると、発症後48時間以内ならば、軽症化が期待できる。本学会においても、小児のインフルエンザに使用して、有意な解熱効果が認められたことが報告された。
脳症は、ほとんどの症例が、A香港型インフルエンザ感染に伴って発症しているので、多くの施設で、アマンタジンによる脳症の治療が試みられている。欧米では、脳症の多発はないことから、脳症に対するアマンタジンの用法、用量等に定説はない。本学会での報告では、5-8mg/kg/日、分2で、1週間前後の投与がなされている。意識障害のあるときは経胃管投与、意識回復後は、内服させている。嘔吐や胃出血のあるときは、アマンタジンの注腸投与も試みられ、経口と同程度、血中濃度の上昇することが証明された。アマンタジンの効果は、発病早期に、肝機能異常のない時期に投与が開始された場合は、有効例が多い印象がある。
インフルエンザ発症後、脳症を疑って、どの時点で、アマンタジンの投与を開始するかには、一致した意見はない。早期に使用すれば、作用機序から、有効性は高いと考えられるが、迅速診断でA型インフルエンザが証明され、特に痙攣が認められる例には、アマンタジンを投与することを奨める意見もある。しかし、耐性ウイルスが出やすいことや、副作用の点から、アマンタジンの使用に慎重な意見もある。1歳以下の乳児での使用には反対意見が多い。

インフルエンザワクチン接種について
インフルエンザ予防には、乳幼児であっても、ワクチン接種は、安全で有効な方法である。ただし、その有効性は、学童に比べると低く、特に、B 型インフルエンザでの効果は低い。本邦の報告では、A香港型インフルエンザには、大きな抗原変異があった状況下でも、2-6歳児で、50%以上の感染防止効果が報告されている。
脳症の予防に、インフルエンザワクチンが有効かどうかはデータはないが、ほとんどの症例がA香港型インフルエンザに伴っており、ウイルス血症が発症に関与しているとすれば、有効と考えるのが妥当である。またインフルエンザ発病から中枢神経系に障害を起こすまで、1.4日と短時間であることから、インフルエンザ関連脳症では、治療は困難であり、むしろ予防としてのワクチン接種が重要という意見もある。