たばこの恐ろしさについて

                                  日時:平成13年2月1日(木)午後3時〜4時
                         場所:新居浜市立泉川小学校
                         対象:6年生、保護者、教職員 

                                                                             マナベ小児科 真鍋豊彦


6年生の感想文

・S.A.(女子)

 私は、先生の話をきいてよかったと思っています。
 それは、たばこが人の体に悪いとは知っていても、どのように悪いのか知らなかったからです。
 そのため、ニコチンが何か分からなかったのが分かったし、たばこにはたくさんの毒も入っているということを知ると、大人になっても吸いたくなくなりました。
 また、外国では、たばこを吸うと体によくないとたばこの箱に書いてあるのに、日本では「おそれがあります」としか書いていないのはひどいと思います。
 私の家では、たばこを吸っている人がたくさんいます。その人たちが、早く死ぬのもいやだけど、なによりも自分にも害があるのなら、なおさら早くやめてほしいです。
 ニコチンというのは一回吸ってしまうと、もう一本、もう一本とやめられなくなってしまう、いくらCMや広告で、おおげさに「たばこを吸うとかっこいい」とか、「たばこは大人に近づく一歩」みたいに書かれてもぜったいに吸いたくありません。いい勉強になりました。


・T.T.(女子)

 私は前からタバコは恐しいものだとは知っていましたがこんなに恐ろしいものだとは知りませんでした。日本のタバコのパッケージと他の国のパッケージとあんなにも差があるなんてびっくりしました。タバコを吸っていたら、自分が苦しみます。   肺や皮ふ、歯がきたなくなり、病気になってしまうなんていやだから、私は絶対にタバコは吸いたくないです。でももっと苦しいのは、タバコを吸っていない人でも副流えんで病気になったりします。自分だけの迷わくじゃなくて、まわりの人にまで迷わくになるんだったら、絶対に吸いたくないです。
 「タバコは毒のかんづめ」 
 このことをずっと覚えていて、大人になっても吸わないようにしたいです。それから、もし、まわりの人で吸っている人がいるのならば、まわりのこともよく考えて吸って欲しいです。


・A.H.(女子)

 真鍋先生、今回、たばこについて、くわしいお話をして下さって本当に有難うございました。
 わたしは、たばこは吸うとがんという病気になって、まわりの人にもたくさんのめいわくがかかる恐ろしいもの、と思っていました。
 先生のお話で、にんしんしている女の人がたばこを吸うと、赤ちゃんが死んでしまうなど初めて知ったお話もありました。
 足がくさっていってしまう病などを見ていると、自分はもちろん家族の人にもたばこは吸ってほしくないと思いました。
 外国のたばこのパッケージは、注意ごとや病気になることをきちんと書いてくれているのに、日本のパッケージはあまりにも簡単すぎると思いました。
 外国からの輸入たばこにも、パッケージを書き直したり、「マイルド」や「ライト」など、「やわらかい」「軽い」という言葉をつけたり、あまり、喫煙者のことを考えていないと思います。
 私の家では、お父さんやおじいちゃんがたばこを吸います。たばこから出るけむりなどで、私達もひ害があるので止めてほしいです。
 ニコチンパッチなど、たくさんの禁えんを手助けする道具があるので、お父さんやおじいちゃんが禁えんできるように、私達も協力していこうと思いました。


・S.S.(女子)

 タバコについて、私は初めてあんなにくわしく聞き、前よりもっとタバコがこわくなりました。タバコの中に、あんなにもたくさんの体に害をあたえるものが入っていたなんて、初めて知ってとてもおどろきました。
 私は今までタバコのCMなどを見てて、「カッコイイな」とか思っていました。でも、昨日のお話を聞いて、タバコは毒のかんづめ、人を殺すものなんだと分かり、将来絶対タバコを吸いたくないと思いました。
 家族はみんなタバコを吸っていないので、これからもタバコを吸わずに健康でいてほしいです。もし友達にタバコをすすめられたりしても、私はきっぱりと断ります。
 日本よりも外国の方がタバコのおそろしさを分かっていると思います。
 タバコはまわりの人にも害をあたえるという事を、タバコを吸っている人にもっと分かってもらいたいです。私はいつかタバコというものが、この世界から消えてほしいです。タバコを吸っている人は、自分を殺していることと同じなのだから、やっぱりタバコは本当に吸いたくないです。そのことがよく分かりました。
 ありがとうございました。


・M.Y.(男子)

 真鍋先生の「タバコのおそろしさについて」の講演を聞いて、やっぱりタバコはとても体に悪いえいきょうをおよぼすことが分かりました。
 その中で、ぼくが特に興味を持ったのは、タバコの中毒性と、いぞん症です。ぼくの母と父もタバコを吸っているけど、「お酒はやめれるけどタバコはやめられない」と言っています。
 それはタバコの中毒性は、アルコールの20倍あるからだと言う事が分かりました。
 そうやって、タバコがやめられないからと言って、吸い続けてしまい、体をむしばんでしまい、それが、やがて死につながる事が分かりました。 
 ぼくの母も父も外来に行って、禁えん者になって健康な体で長生きしてほしいです。 
 真鍋先生、ぼく達や保護者のみなさんのために、すばらしい講演ありがとうございました。


・M.H.(男子)

 ぼくは、タバコの恐ろしさについての真鍋先生の講演を聞いて、タバコとはほんとうに恐いものだと思いました。
 タバコを一本吸うと五分間も寿命が縮まってしまうなんてはじめてわかりました。もし一日一本一年間吸うと三十時間も寿命が縮まって、三十時間も早く死んでしまうのはとてもつらいと思います。
 でもタバコを吸いだすと依存症というものにかかってしまって、やめられなくなってしまうということがあることもわかりました。
 でもこれだけ恐ろしいタバコなのにみんなが吸っているのは、好奇心などでタバコに手をだしてしまっているということもわかりました。
 ぼくは好奇心などに負けないで、タバコを吸わないようにがんばりたいです。
 まえはうちのおじいちゃんも吸っていたけで、心臓の病気でタバコをやめたそうです。
 このようにタバコは病気をひきおこして、死をはやめてしまうこわいものだということを真鍋先生の講演を聞いてよくわかりました。とてもいい講演でためになりました。


あとがき

 小学校6年生の学校保健委員会で、児童と保護者や教職員を前にお話ししました。液晶プロジェクターを用い、30数枚のスライドを供覧いたしましたが、これは私にとっては初めての試みでした。

 できるだけ易しくお話ししようと心がけましたが、小学校6年生の児童には少し難しかったのではないかと思います。
 児童から寄せられた感想文を読み、私の訴えたかった点は十分理解してもらえたことを知り、内心ホットいたしました。

 児童の皆さん、保護者、教職員の皆さん!!

「私はいつかタバコというものが、この世界から消えてほしいです。」(S.S.さん感想文から)

が実現することを、皆さんと共に心から願っております。

(注)感想文は、関係者の了解を得て掲載させていただきました。


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