1830年
スウェーデンの科学者セブストレームがバナジウムを発見、スカンジナビア神話の女神バナジスにちなんで命名される。
1856年
イギリスの科学者H・ロスコーによりバナジウム単体としての取りだしに成功。
1911年
ドイツの科学者ヘンツェにより生物(ホヤの一種)の中からバナジウムを発見。
1971年
ポプキンズ他2名の科学者によりバナジウムが動物に必須の微量元素であることが確認される。
1987年
シェバ・メディカルセンターのJ・メイェロビッチは、バナジウムの血糖降下作用を確認し、アメリカの学術誌「ザ・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」(Vol.262 No.14)に発表。
1990年
京都薬科大学の桜井弘教授は、人工的につくった糖尿病ラットでバナジウムの降糖作用を調査、確認。
1999年
第73回日本生化学学会において、愛媛大学医学部・奥田教授の研究発表で天然水中のバナジウムがインスリン作用を示すことを証明。インスリンと同様にグルコース運搬体の細胞膜への移動を促進し血糖の筋肉や脂肪細胞への取り込みを高めたり、ホルモンによる脂肪細胞での脂肪分解を抑制する。また、バナジウムには、インスリンにはない肥満から糖尿病への原因となる「脂肪の自然分解」をも抑制することを発表。

愛媛大学名誉教授、医学博士
奥田 拓道(おくだ ひろみち)
九州大学医学部卒業後、徳島大学医学部、愛媛大学医学部助教授などを経て、同大教授。退官後は熊本県立大学環境共生学部教授に就任、現在に至る。専門分野は、機能栄養学、ホルモンの作用機作、肥満。日本生化学学会、日本栄養・食糧学会、和漢医薬学会各評議員、日本肥満学会、日本体質学会各理事を務める一方、農林水産省「新需要創出」推進評価会議評価委員などとしても活躍中である。
和漢医薬学会および日本栄養・食糧学会の各学会賞を受賞。書籍には「キチン・キトサンの科学」(東洋医学舎「ダイエットに強くなる」(岩波書店)など多数ある。


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