現在、「環境保全型農業」がクローズアップされ、その推進のためのいろいろな
取り組み.農法.技術の普及等が行われているという。
内外価格差の縮減を前提とし、生産性向上を狙いとしたこれまでの政策とは、
おもむきを異にする。
これは、「人と自然にやさしい農業」であり、農業.農村に対する補助金の投入
が、納税者.消費者へ成果として利益還元されるという意味で、国民的合意が
得られ易い。
問題なのは、「環境保全型農業」には莫大な費用がかかるということである。
各地で、その取り組みはなされているものの、森や緑を育てたり、酪農畜産の
糞尿処理、農村環境の保全には、個人や農協の能力をはるかに越えているのである。
EU(欧州連合)では、環境の維持増進を目的として、農業者への直接支払補償が、
農業政策の一つの重要な柱になりつつあるという。
目先の利益を追求せざるを得ない日本が、はたしてどこまで「環境保全農業」を
推し進めていくことが出来るであろうか?
私はこれは、国民一人一人がどう考えるか、、、それに懸かっているように思う。
だだ やらなければ、食糧自給率は低下し、国土は確実に荒廃していくだろう。