怪我の手をいたわりつつも松手入れ 古森 11/25 | |
乙女らの胸高からず小春かな 古森 11/25 | |
通路のみ空けて干しけり新小豆 古森 11/25 | |
逆光にまばゆきばかりのススキかな 古森 11/26 | |
石垣に凹凸ありて小春かな 古森 11/26 | |
田舎相撲幟の立ちて小春かな 古森 11/26 | |
手を休む今日限りの小春かな 古森 11/26 | |
物産店仮設の屋根の落ち葉かな 古森 11/27 | |
しぐるるや手持ちぶたさの売り子かな 古森 11/27 | |
姫リンゴ文鎮代わりに使いけり 古森 11/28 | |
風邪声が魅力ともなる男かな 古森 11/28 | |
ホウレンソウ道行く人にひとつかみ 古森 12/1 | |
取り入れる家族総出のホウレンソウ 古森 12/1 | |
出し抜けに瓦をすべる根雪かな 古森 12/4 | |
綿雪や魔法のごとく手に融くる 古森 12/6 | |
過疎の村裸木の向こうに見え隠れ 古森 12/6 | |
まな板に身じろぎもせず寒の鯉 古森 1/11 | |
残雪を蹴散らしながら牛をひく 古森 1/11 | |
物音を遠く押しやり寒の月 古森 1/11 | |
柔道着着ることもなく寒あくる 古森 3/1 | |
耐えること慣れて北の窓開く 古森 3/1 | |
豊作を祈り春田を起こしけり 古森 3/20 | |
農作業忘れて土手のつくし摘む 古森 3/21 | |
やまうどや何事も無き我が暮らし 古森 4/10 | |
ふと見れば柿の木の芽のふぶきたり 古森 4/10 | |
葉桜や未来志向の衰えず 古森 4/10 | |
マイカーを止めて土筆を摘む家族 古森 4/11 | |
赤ちゃんのほっぺに一つ花の塵 古森 4/11 | |
子供らの目の輝きや鯉のぼり 古森 4/17 | |
春燈下ふれてはならぬ事のあり 古森 4/19 |