「現行農業基本法」と「食料.農業.農村基本法案」を比較して


「現行農業基本法」は、農業の発展と農業従事者の地位の向上.生産性と
生活水準(所得)の格差是正に重点が置かれていました。
制定以来38年を経過したわけですが、環境問題.人口問題.文化の伝承
など、複雑化する社会の中で現状に合わなくなってきたのでしょう...
決して、所期の目的が達成されたというわけではありません。

かくして、颯爽と登場した「新基本法案」は、「国民生活の安定向上と国民
経済の健全な発展」を図り、日本が抱える「食と農」の課題を連立方程式を
解くがごとく解決しようとするものであり、頼もしい限りです。

先ず、「農業の持続的発展」によって、「食料安定供給の確保」.「国土の
保全.水源のかん養」.「文化の伝承」.「農業振興」を図っていこうと
いうのです。

そして、政策ポイントは、、、、
(1)食料自給率の目標策定
(2)消費者重視の食料政策の展開
(3)効率的.安定的経営の育成
(4)専業的農業者の創意工夫を生かした経営展開の支援
(5)価格支持政策から経営安定政策へ
(6)中山間地等の生産条件の不利補正
などであります。

しかし、一番大切なのは財源の確保だと思います。
ただシナリオを描いてみたというだけにに終わらせず、その実行力に大きな
期待をしたいと思います。


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