たばこの歴史

 1400年代末、コロンブスが米大陸と葉たばこを発見してまもなく、1512年に葉たばこはスペインに伝来しました。(医薬.観賞用)
たばこの薬効は、脳充血の予防、切傷、おでき、吹き出物、打撲、虫刺され、角膜症、頭痛、神経痛、血止め、その他 いろいろあるとされていましたが、日本では薬として利用・効果をあげた例はあまりないようです。
 この後ポルトガルの船員はすぐに喫煙の習慣を身に付けたようですが、一般の人の喫煙がヨーロッパに広まったのは、1584年イギリスのサー・ウォルター・ラーレーがバージニアから持ち帰ったのが最初とされてます。
これ以後、喫煙の習慣はヨーロッパ全土に広がっています。
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 日本には、たばこは1543年種子島に鉄砲とともに伝わったと言われてます。
1549年に宣教師ザビエルが鹿児島へ上陸した時にはポルトガル人船員の喫煙を見てビックリしたという記録があるそうです。
これが本当かどうかはわかりませんが、1500年代後半には喫煙の習慣が日本へ入っていたのは事実です。
 従って、日本人が最初にたばこを吸い始めた時期は、ヨーロッパとそんなに変わらないと言うことになります。
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それでは、日本に最初に葉たばこが栽培された産地は何処で、いつ頃か?
 初めて植えられた場所には諸説ありますが、産地として定着したところでは鹿児島の指宿です。
1605年ころというのが定説です。
"花は霧島、煙草は国分"で有名な国分葉は、指宿の直後、服部近左衛門が試作したのが始まりです。1606年とされています。
 このほか当時から栽培されている著名な葉たばこを挙げてみると..........
(南部葉◇◇◇1596〜1614年に外国船の漂着から種を得てひろまったもの。)
.................................葉巻用のラッパーとして最近まで岩手県で生産されていた。.................................
(阿波葉◇◇◇1612年九州からの種でひろまった。)
.................................現在も徳島県で栽培されている。..................................
このほかにも水府葉、だるま、松川葉がありますが起源由来は定かではありません。
 喫煙の習慣が幕府のたびたびなる禁制にもかかわらず広まると、葉たばこの生産も全国的に広がっていきました。
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◇◇◇明治8年の葉たばこ生産量は15,000tという記録があります。
◇◇◇明治28年の耕作面積は35,000haで国分、水戸、秦野が優良産地として知られていました。
◇◇◇明治35年には黄色種の栽培が初めて開始されました。
◇◇◇昭和8年にはバーレー種を導入しています。
◇◇◇昭和15年耕作面積48,555ha、生産量95,536tと最高記録をつくりました。


JT鹿児島原料本部副本部長(現在、郡山原料本部長) 緒方 祥之さんにお願いして、「たばこの歴史」を
書き下ろして頂きました。

「たばこ」は、昔から世界中のあらゆる国々でユニークな嗜好品として、多くの人々に親しまれております。

日々我々は、少しでもいい「葉たばこ」を生産しょうと、努力致しております。

今後とも、宜しくお願いします。

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