「産業心理学」の研究対象領域に付いて考えてみます。
辞書によると、産業とは、、、
(1)「生活をしていくための仕事。なりわい。生業。」
(2)「生産を営む仕事、すなわち自然物に人力を加えて、その使用価値を
創造し、また、これを増大するため、その形態を変更し、もしくは
これを移転する経済行為。農業、牧畜業、林業、水産業、鉱業、工業、
商業および貿易など。」
、、、となっております。
「産業心理学」の研究対象領域は、この産業、、、いわゆる「人間」と「生活
をしていくための仕事」に関する心理学です。
古くは、働くことが美徳であり生活の大きな部分を占めておりましたので、
「働くこと」が産業心理学の大きなテーマでした。
しかし最近は、「生活の為の生産と消費」「生活維持を目的とする職業生活」
「生活に潤いを得るための余暇.家庭生活」「職場や家庭における行動」という
様に産業活動場面から社会生活場面へと領域拡大が求められております。
しかし、現代社会は生活.価値観が急激に変化し、その問題点を的確に把握する
ことは容易なことではないのですが、さまざまな現実の問題の中から時代を超
えて変わらない本質を見つけ出していく必要があると思います。
そして自分なりのスタイルで社会生活を営み、自分なりの人間らしい労働の
あり方を模索していく必要があると思います。