***「人間工学」について、アップしてみます。***
技術革新が進むにつれ、作業は「筋肉労働」から、「精神労働」へと
移っていった。
すなわち、機械の表示機(計器)をみて、機械の制御器を動かすという
作業が多くなった。
当初、機械を設計する場合は、とかく機械自身の働きのみを考え、人間の
疲労感に関しては考慮されなかった。
しかし、機械を使うのは人間であるから、人間本位に機械や器具を適合
するよう設計しようという「人間工学」が盛んになってきた。
日本においては1963年、「日本人間工学研究会」が設立され、下記の
研究を行っている。
(1)作業域の研究(作業のし易い位置に付いての研究)
(2)縫製作業に関する能率研究
(3)看視作業の研究
(4)炉前作業の疲労研究
(5)クレーン作業の人間工学
(6)快適な視的環境に関する研究
(7)外気温を考慮した冷房の至適温度の研究
(8)艦船の人間工学的設計
(9)東海道新幹線列車運転室の人間工学的設計
(10)航空機の操作装置な関する人間工学、等々
このように「人間工学」は人間の性能に基づいて、人間が使いやすい
様に機械器具を設計し、人間の活動し易い環境をつくる研究を行う。
「農業」においては、急速に「高齢化」が進んでおり、高齢化に向けた
「人間工学」が必要になるものと思われる。