現代短歌の部屋

新春の  キャベツ畑に  佇めば  進取の風を  五体に受くる
古森(平成19年1月3日)
初仕事  キャベツの出荷  始まりて  そんな些細な  ことでうかれる
古森(平成19年1月3日)
正月も 3日となれば  帰省客   田舎を後に  都会を目指す
古森(平成19年1月3日)
豆まきは  もうしないけど  豆だけを  食べて今年の  福を呼びけり
古森(平成19年2月4日)
巻き寿司を  丸かじりして  腹一杯  ダイエットのこと  すっかり忘れ
古森(平成19年2月4日)
焼き鰯  脂がのって  美味しくて  供養の言葉  すっかり忘れ
古森(平成19年2月4日)
また寒く  なりてハウスの  前に立ち  緩みし心  凛と引き締め
古森(平成19年3月7日)
小雪舞い  早春の空  雲速く  決断急ぐ  事の多かり
古森(平成19年3月7日)
見上げれば  雲の切れ間に  陽が差して  心和らぎ  家路は近し
古森(平成19年3月7日)
春雨や タタミの上で  横になり  ぼんやりすれば  日暮れも近し
古森(平成19年4月22日)
春雨や  小降りとなれば  窓に寄り  空を見上げて  今日にさよなら
古森(平成19年4月22日)
何だろう  何か弾けて  飛び出して  はしゃいで見たい  雨の止むとき
古森(平成19年4月22日)
「葉たばこ」の  朝陽を受けて  輝けり  初夏を思わす  強い陽射しに
古森(平成19年5月10日)
パートさん  一人は用事で  昼からと  連絡受けて  「芽かぎ」開始す
古森(平成19年5月10日)
ニョキニョキと  脇芽大きく  この圃地は  圃外に出すか  迷う「タバコ芽」
古森(平成19年5月10日)
梅雨入りが  遅れ「葉たばこ」  背伸びする  大きな欠伸  2つした後
古森(平成19年6月5日)
欠伸して  そうそう...その意気  元気だし  今日にグッバイ  夢みる明日
古森(平成19年6月5日)
何かしら  嬉しそうだね  たばこ君  苦しいことなど  忘れてグッバイ
古森(平成19年6月5日)

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