現代短歌の部屋

2日目の  朝を迎えし お正月  メール届きし  障害の友
古森(平成20年1月2日)
お正月  旅に出かけし  妹の   写真添付の  メール届きし
古森(平成20年1月2日)
午後からの  同窓会を  楽しみに  名簿を見つつ  想い出辿る
古森(平成20年1月2日)
蝋梅(ロウバイ)や  つぼみ可愛や  黄ばみて  咲いているなり   庭の片隅
古森(平成20年2月10日)
蝋梅(ロウバイ)や  モズ近寄れば  手を叩き  花びら散るを  暫しさえぎる
古森(平成20年2月10日)
蝋梅(ロウバイ)や  雪はまぬがれ  凛として  我に微笑む   朝の花びら
古森(平成20年2月10日)
雨降れば  納税申告  混み合って  待合い室の  椅子も不足す
古森(平成20年3月4日)
納税の  申告待てば  知り合いに  声かけられて  話が弾む
古森(平成20年3月4日)
納税の  申告済めば  ホッとして  茶店に入り  漫画本読む
古森(平成20年3月4日)
新緑に  吸い込まれるつつ  ドライブの   妻は黙って  CDを聴く
古森(平成20年4月23日)
ドライブの  4月の風が  頬に触れ   青葉若葉の  ページをめくる
古森(平成20年4月23日)
 瀬戸の海  春の霞に  ぼんやりと   我の頭脳に  似合う風景 
古森(平成20年4月23日)
税金も  物価もあがり  生活は  苦しくなって  妻に「ごめんね」
古森(平成20年6月22日)
わき芽とり  済んで畑を  眺むれば  大きな欠伸(あくび) 一つ出にけり
古森(平成20年6月22日)
たばこ葉の  熟度次第に  増しつつも  台風進路  見れば気重し 
古森(平成20年6月22日)

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