現代短歌の部屋

「葉たばこ」の  収穫順序  打ち合わす   妻と我との  意見は合わず
古森(平成16年7月5日)
今年こそ  所得の安定  図るべく 熟度重視の  収穫作業
古森(平成16年7月5日)
豊作か?  後一ヶ月で  結果でる  畑を回り  落ち着かぬ我
古森(平成16年7月5日)
「葉たばこ」の  質問メール  ありて書く  愛情持ちて  育ててますと
古森(平成16年8月3日)
「葉たばこ」に  買う側よりも  真剣に  接してますと  優しい返事
古森(平成16年8月3日)
レスポンス  副流煙の  事聞かれ  マナーの事を  書くも複雑
古森(平成16年8月3日)
秋来れば  秋の詩(うた)詠み  農作業に  疲れた時は  静かに眠る
古森(平成16年9月5日)
扇風機  「リズム風」に  設定し  疲れ癒せば  「ひぐらし」の声
古森(平成16年9月5日)
「葉たばこ」の  最終チェックを  済ませれば  「ご苦労さん」と  鈴虫の声
古森(平成16年9月5日)
包を開け  出荷準備の  「たばこ葉」に  別れを告げる  積み込みの朝
古森(平成16年10月3日)
種を播き  手塩にかけし  「たばこ葉」の  鑑定現場に  緊張漲ぐ
古森(平成16年10月3日)
枯れ込みの  ある「たばこ葉」の  芳ばしく  匂いくるかな  鑑定現場
古森(平成16年10月3日)
いつもより  早く目覚めて  旅の窓  雲ぽっかりと  湖面に浮かぶ
古森(平成16年11月17日)
金閣寺  三島 由起夫の  小説の  修行の僧を  重ね合わせる
古森(平成16年11月17日)
 古都の秋  中学の頃  思い出す  参道長し  人混みの中
古森(平成16年11月17日)
日曜日  スケッチブック  取り出して  心の中の   模様を描く
古森(平成16年12月11日)
レンタルの  音楽CD  聞きながら  昨日と違う  我に出会いし
古森(平成16年12月11日)
山並みを   頭の中で  写生する  油絵の具の  におい懐かし
古森(平成16年12月11日)

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