経営分析の方法について、簡単にまとめてみました。
経営分析とは、大きく分けて「比率分析」と「実数分析」に分けられます。
(1)比率分析は、1期の貸借対照表及び損益計算書を比率を用いて分析する方法で、
「関係比率分析」と「構成比率分析」がある。
また、2期以上の比率分析には、「趨勢分析」と「指数分析」がある。
(2)実数分析は、貸借対照表,損益計算書を実数で分析するもので、「項目別分析法」
「利益増減分析法」がある。今回は、農業経営においてよく行われる「関係比率」について見てみます。
次の様な、「損益計算書」があったとします。
1.売り上げ高
農産物売り上げ 12,000,000
家事消費 100,000
計 12,100,0002.当期生産原価
肥料 375,000
農薬 250,000
...................
...................
計 7,320,000
(売り上げ総利益) 4,780,000
3.一般管理費
福利厚生費 ........
......................
計 100,000
(営業利益) 4,680,000
4.営業外費用
雑収入 210,000
5.営業外費用
利子割引料 40,000
(経常利益) 4,850,000
とすると.....
売り上げ高利益率 (売り上げ総利益/売り上げ) 4,780,000/12,100,000=39.5%
売上高営業利益率 (営業利益/売り上げ) 4,680,000/12,100,000=38.7%
売上高経常利益率 (経常利益/売り上げ) 4,850,000/12,100,000=40.1%
生産原価率 (生産原価/売り上げ) 7,320,000/12,100,000=60.5%
となります。
農業経営の地域的.作物別経営類型の特性を考慮し、グループでまた地域で、これらの「比率」を
比較検討されて見ては如何でしょう(^_^;)...「比率」だと、あまり抵抗感がないのでは.....
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