利益計画と資金計画


経営には、物の流れと資金の流れがある。

 

物の流れに沿って、どんな原料をどのくらい買い入れ、どのような製品を

販売するかが「利益計画」である。

 

これに対して、資金の流れに沿ってどのように資金を調達し,運用し、

どの程度の資金を手持ちするかを計画していくのが「資金計画」である。

 

簡単にいえば、物の流れと,資金の流れであり、「うらはら」の関係にある。

 

(相違点)

(1)利益計画では、採算をよくすることが目的とされる。

   資金計画は、支払い能力を高めることが目的とされる。

 

(2)利益計画は、一定期間の総売り上げ高が、総費用を上回れば充分であるが、

   資金計画では、一定時点(支払日)の総収入が総支出を上回らなければ

   ならない。

 

(3)資金計画は、失敗すると「破産」を意味する。

 

(4)利益計画では、目標は現実より若干高くおいて刺激を与えるが、

   資本計画では、目標は現実より若干低くおいて、安全を見込ま無ければ

   ならない。

 

 


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