農業と企業の社会的責任

「農業と企業の社会的責任」に付いて、考えてみます。
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まず、企業の社会的責任について、考えてみます。

企業の経営者は、単なる利潤追求を越えて、積極的に社会的目標との調和を実現
する方向で意思決定を行うことが必要であるわけですが、下記の様な具体的行動
基準を示してみます。

(1)良質で安全な商品の提供、適正な所得配分、安全快適な職場の提供、
株主の利益の確保
(2)公害防止、資源の有効利用
(3)よりよい環境の創造、地域社会の形成、人的能力の開発
(4)消費者、地域住民の批判の尊重
(5)社会との対話の推進、相互、信頼の強化、企業情報の提供

等があげられます。

さて、農業の社会的責任は、、、

(1)良質で安全農産物の提供
(2)公害防止、資源の有効利用
(3)よりよい環境の創造、地域社会の形成、人的能力の開発
(4)消費者、地域住民の批判の尊重
(5)社会との対話の推進、相互、信頼の強化、情報の提供

があげられ、企業の社会的責任とほぼ同じです。
その上に、経済面にとどまらない生活の豊かさを求める世論を背景に、国土.自然
環境の保全.自然に恵まれた住居.余暇空間の創出等への新たな期待が生じて
います。
また、健康.安全志向の高まり等を背景に、食料に対する国民の関心も強まる傾向
にあります。

財務管理においても、この社会的責任を果たすための費用をどれだけ負担したうえで、
利益を確保するかが、大きな問題です。

EUの直接的所得補償(デカップリング)政策の導入等も、検討課題の一つでは
なかろうか?


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