ガン治療の最前線で30余年
二千例の解剖から何が見えたのか
映画「おくりびと」が外国語映画の部門でアカデミー賞を受賞したこともあり、人間の死に対する関心がにわかに高まっております。
高齢化社会の現在、誰もが避けては通れない「死」について、現国立四国がんセンターの病理医として30余年にわたる勤務の傍ら、多くの文献に目を通して考察してきたことを一冊にまとめました。
●第1部は、病院病理医はどんな仕事をしているか。
死因の一位を占めるガンの症例をはじめ2000余例の病理解剖に関わり、多くの病理学診断をしてきた著者が、一般にはあまり知られないその姿を紐解いています。
●第2部は、死についての考察。
著者の豊富な体験をもとに、人の「死」について、いろいろな角度から述べています。
死をいかに迎えるか……「死」を考えることは、いかに「生きる」かを考えることでもあります。
●それぞれの項目ごとに多くの関連書を紹介しているのも、本書の特徴です。 |