あの有名な一文「本日晴天ナレドモ浪高シ」に込められた意味とは?
「秋より高き」の著者、片上雅仁が贈る最新評伝!
正岡子規との魂の交流、幻の水雷奇襲戦法、日露戦争後の活躍、これまでの評伝ではほとんど触れられなかった晩年の宗教への傾倒など、秋山真之の全生涯を徹底検証し、その真相に迫る。
秋山真之には多くの謎がある。「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」という、あのあまりにも有名な一文は、何のために、誰に宛てて書かれたものか。奇癖ばかりが目立った天才であったように言われているが、実際はどうだったのか。日露戦争後に宗教的なことに傾倒したと伝えられるが、ほんとうのところはどうだったのか。なぜ、49歳11カ月という若さで亡くなったのか……
本書では、秋山真之の生涯をたどりながら、そういう謎をできるだけ解いてみようと試みた。かなりは解けたのではないかと思っている。(本書「まえがき」より) |