[新松山紀行]

歴史と文化・再発見の旅
新松山紀行
中村 英利子
¥1600+税

 城下町松山のディープな歴史と文化。親藩であった松山藩の城が、なぜ明治期の廃城令のあとも残り、全国にたった12しかない現存天守となったのか。日本で初めて軽便鉄道を走らせた、坊っちゃん列車の生みの親・小林信近とはどんな人物だったのか。そして子規堂にある漱石のデスマスクとは……。
 土地っ子の著者が、松山市民も気付かなかった歴史と文化を掘り起こし、面白い読み物にした。
 また城下町ならではの風景として、さまざまな角度から松山城をとらえた。藩にまつわる絢爛たる文化として、能や俳句、桜の名所、バラ展などを美しいカラー写真で紹介。懐かしい昔の港町・三津浜や、忽那諸島の「今」を取材したルポも掲載している。

■お城のある風景 カラーグラビア
暮らしに溶け込む松山城の姿/瀬戸風峠から眺めた夕暮れの松山城/お濠のある街/よみがえった 東雲能/東雲能のシテ方をつとめた宇高通成氏  「松山の能」を語る/知られざる桜の名所 霊廟のある常信寺/美しきわがまちのシンボル 松山城      

■松山の祭り
・見たか、水軍魂 
 北条鹿島沖で繰り広げられる河野水軍ゆかりの「櫂練り」      

■城下町の文化
・松山の金看板 素顔の道後温泉 
・野外で見る三輪田米山の書の魅力 幟 
・俳句甲子園 青春を賭けた五七五 

■松山の歴史と文化
・「赤穂御預人始末」に見る松山藩の
 「忠臣蔵」大騒動
・松山城天守は、なぜ残ったのか        
・貧乏士族を救え! 起業家・小林信近の大奮戦
・漱石のデスマスク 子規堂に残る不思議な遺品 
・子規と佐藤紅緑 「バンカラ」対「無頼派」
・バラを愛した二人の伯爵 萬翠荘「バラ展」の起源   
・随筆「松山の光と風」俳人・神野紗希
・虚子の「松山ことば」

■松山人
・日本初の民間飛行家・近藤元久 
 帰国直前、アメリカの空に散る
・未開の地・北極圏を犬橇で駆けた冒険家・和田
   重次郎
・親子二代の反骨自由人 
 映画監督 伊丹万作・伊丹十三

■まもりたい松山
・由利千軒にロマンはあるか?  二神島ふらり訪問記
・昔の松山が残っている三津
・三津ぶらり歩き などの読み物を収録!

アトラス出版 〒790-0023 愛媛県松山市末広町18-8
TEL 089-932-8131 FAX 089-932-8131