体内に銃弾がある……それは一体、どのような感覚なのだろう。
幼い頃の偶発的な事故で被弾し、摘出手術を受けたにもかかわらず、取り出すことができないまま成長していった筆者。精神的に弱い人であれば、体内に弾が存在し続ける不安に耐えきれず、いつ、それが動くかもしれないという恐怖に苛さいなまれた違いない。
しかし筆者は、人生に前向きであり続けた。子どもの頃からの大空を飛ぶ夢を実現し、自動車事故による大ケガも懸命なリハビリによって乗りこえ、再び家業のミカン栽培ができるまでになった。
被弾から62年。現在68歳。「人生は楽しまなくては」。そして「感謝して生きよう」と、さまざまな喜びを見出す筆者に、脱帽だ‼ |