高校時代、我が校は甲子園の常連校だった。徳丸、矢野の頭脳派ピッチャーを擁し、打線もなかなかにしぶとかった。今ならば「しまなみ打線」とでもいわれていただろう。最近は初戦敗退が多いので、とても残念だ。出場が決まると、高校への寄附願いのハガキが来るが、嫁さんが有無をいわさず破り捨ててしまう。 甲子園にも何度か行った。夏の甲子園は日差しがきつい。シャツが汗ですぐにべたついてしまう。私たちの頃は、前日にフェリーで出発し、バスで甲子園に向かい、試合が終わると、帰路につく。試合のたびに招集がかかるのである。 甲子園名物のかちわりを頼んだのは、大学のときである。高校時代は、試合が終わるとすぐに帰ってしまうし、試合の際には先生方の目がうるさい。試合の興奮は、バスに乗って窓からの風で冷やすのである。
今治は、近年、かき氷でも有名になった。登泉堂の「いちごミルク」と玉屋の「ミルクセーキ」である。登泉堂の「いちごミルク」は、たっぷりの自家製いちごペーストを使った絶品、玉屋の「ミルクセーキ」は、卵と練乳の入ったきめの細かい氷が郷愁を誘う。 夜の止まり木でも、氷を使ったカクテルの美味しい店がある。松本町にある「ジェームス」の「フローズン・ダイキリ」である。フルーツとダイキリが混じりあった味は、ぜひとも味わっていただきたい。各地で「フローズン・ダイキリ」を飲んだが、この店に勝る味を体験したことがない。 ただし、手間がかかるため、店が混んでいるときは注文できないことがあるので、あたりの雰囲気を確かめながら注文してもらいたい。