[所在地]徳島県三好郡山城町
[登山日]1996.8.17〜8.18
[参加数]17人
[概要]塩塚峰から、その西に位置する天狗岳への縦走コ−ス。塩塚峰は草原の山で、キャンプ場も快適だ。塩塚峰の頂上から天狗岳を望むと、そのド−ム状の特徴ある姿が存在をアピ−ルしている。天狗岳へは、塩塚峰から派生する唯一の尾根沿いにアプロ−チする。尾又へ下る林道から、新瀬川へのダ−ティ路を200mほど進むと2,3台の駐車スペ−スと赤テ−プがある。ここから、しっかりした山道を進むと伐採された斜面に出て、やや道が不明瞭になるが、その境界を適当にはい上がると再び山上には道が続いている。一部、スズタケや崩壊があるが問題なく、行き着いたどん詰まりには、石鎚神社の祠が鎮まっていて、その向こうは虚空となっている。
[コ−スタイム]
8/17 堂成(8:45)―塩塚峰(11:50)… 塩塚高原キャンプ場 … 泊
8/18 登山口(5:30)―天狗岳(7:15)…休憩… ―登山口(10:00)
[登山手記]塩塚高原でのキャンプのオプションとして天狗岳登山を計画しましたが、前夜のドンチャン騒ぎがたたって参加数はわずかに二人だけとなりました。それでも、霧のたちこめるキャンプ場を元気に出発し、前日に確認しておいた登山口から登高を始めました。しっかりした山道を進むと左に尾又方面に下る分岐を見送ります。これは、2万5千分図に記されている道と思われます。そうこうするうちに大きく伐採された斜面にでて道が不明瞭になりましたが、右手の植林地との境界を登り切ると、またしっかりした道に出会います。ここから尾根をそって気持ちの良い縦走路となります。ところどころスズタケが繁っていますが問題はなく、尾根さえはずれなければ、また道に戻ることができます。次第に南に進路が変わって、一部、崩壊した場所がありますが、注意深く観察すると赤テ−プが発見できるかもしれません。あとは、しっかりした一本道です。前衛峰が一つありますが、それを乗越して、ふたたび植林の急斜面を登り切ると、そこが天狗岳の頂上です。石鎚のような断崖を想像していましたが、広葉樹の繁るわりと平坦な頂上でちょっとがっかりしました。奥まったところに石鎚神社の祠があって、よじ登ってその向こうを覗くと、朝雲の上に燦然と輝く野鹿池山系と思われる山々が見渡されて、はじめて歓声を上げました。帰りは、途中の分岐を行きすぎて倒木と茨の交錯する地獄のような急斜面に迷い込んでしまいました。なんとか引き返して、事なきを得ましたが、神社に足をかけたので罰が当たったのだと語り合いました。キャンプ場にたどり着くと10時。大きくタイムオ−バ−して、みんなの冷たい視線が出迎えてくれました。