権現越キャンプ

[所在地]愛媛県宇摩郡別子山村〜土居町

[登山日]1997.1.25〜1.26

[参加数]5人

[概要]権現越は、東赤石山の東方に位置し、二つ岳への縦走のベ−スキャンプとして重要な位置を占める。堅い角閃岩の岩峰があり、頂上には「法皇権現」が祀られている。稜線の南面は緩やかな灌木帯、北面は急なガレ場をなして非対称な奇観を呈する。概して、四方の眺望に優れ、西方には東赤石〜八巻山の岩稜、北方には瀬戸内海が指呼の間に望まれる。東に少し登れば、別子山から土居町へ越える鉄塔が聳え、よい目標になる。登山道は、別子山村床鍋からの直登路のほか、東赤石からの縦走でも容易に達することができる。南に少し下ればよい水場にも恵まれている。

[コ−スタイム]

1/25 床鍋登山口(8:40)―910m(9:30)―1260m(11:30)

     ―権現越(15:30)―キャンプ地(現現越南斜面)(16:15)―泊

1/26 起床(6:40)―散策(8:45)―鉄塔、権現岩など 昼食―発(13:15)

     ―床鍋登山口(15:20)

[登山手記]床鍋から、ほとんど膝までのラッセルの連続で、夏時間なら3時間程度が、権現越まで7時間もかかってしまいましたが、キャンプするという気楽さもあってのんびりと進みました。特に危険な場所もなく、鉄塔と送電線にほとんど沿っているため迷うこともありませんが、稜線近くは風も強く、雪の吹きさらしですのでフル装備が必要です。夜はモツ鍋もおいしく、月も冴えて人生論に花が咲きました。翌日は快晴で、のんびりと権現岩に登ったりして遊びました。最初の計画では、二本石までゆくということでしたが、太股までの新雪とフィルムクラストのため断念せざるを得ませんでした。ここから見る東赤石の岩稜はアルペン的で本当に印象的でした。

 冬山の入門登山として、よい条件を備えている場所だと思います。