高縄山

[所在地]愛媛県北条市

[登山日]1997.4.20

[参加数]7人

[概要]北条市の東方に聳える円錐型の秀峰で、頂上に巨大な電波中継塔があるので、すぐにそれと知られる。9合目には、伊予最大の豪族、河野氏の菩提寺である高縄寺が荘厳な雰囲気を漂わせている。春は、境内のしだれ桜がきわめて美しい。その脇には深い井戸があって清水を飲めば気分一新である。頂上は寺から200mほど。鉄骨の展望台がすなわち最高点だ。当然、360度の展望がひらける。東の老杉繁る楢原山は特に印象的だ。瀬戸内海に浮かぶ船を眺めるのも楽しい。頂上まで車道が通じ、いろいろな登山路があるが、今回は猿川からのハイキングコ−スを選んだ。標高差900m、快適だが伐採地で日陰のない山上部はかなり苦しい。

[コ−スタイム]

猿川登山口(11:05)―5合目(12:30)―高縄寺(13:50)…昼食…

    発(14:50)―高縄山山頂(15:00)―猿川着(17:20)

[登山手記]猿川からの登山路には、標識がまったくありません。わからないときは”三嶋神社”の場所を土地の人に聞いた方がよいでしょう。登山路は神社脇の荒れた林道風の道です。境内に入ると道がないので注意してください。この道はMTBの通り道でもあって、でこぼこ道でした。ところどころ、障害用の盛り土がしてあって足で歩く登山者にとってはとても不快に感じます。それがなければ本当によいハイキングコースです。山上から眺める北条市街と鹿島は箱庭のようにきれいでした。高縄寺のシダレザクラも、散りはじめてはいましたが見事でした。付近では、バードウオッチングしている人も居て、なんとなくのどかな山でした。しかし頂上まで車が行き来しているので、これはちょっと艶消しですが、鉄塔の頂上というのもまた面白いものです。遙かに今治の国際ホテルや、建設中の来島大橋も眺めることができ、春の一日楽しく過ごしました。