剣山〜白髪別れ

[所在地]徳島県東祖谷山村〜高知県物部村

[登山日]1997.8.15〜8.16

[参加数]6人

[概要]見の越から剣山に登り、三嶺途上の白髪避難小屋までの縦走コ−ス。小屋裏から四つ小屋谷を沢沿いに下って、名頃の三嶺登山口に至る、たっぷり一日コ−スである。灌木帯と笹原が交錯しているが、道はしっかりしており問題はない。ただ伊勢の岩屋から石立分岐までのトラバ−スは、笹が覆い被さっている上に崩壊ぎみで、思ったより時間がかかる。あとは、1732m峰、1700m峰、1692m峰と越えてゆくが、笹原の稜線は天気さえよければ、どこまでも展望が開け、次第に大きくなる三嶺の姿はまことに感動的だ。白髪避難小屋は板張りで清潔。四つ小屋谷の道は、沢沿いの急斜面で疲れた足にこたえるが、赤テ−プに導かれて一気に下るのみである。

[コ−スタイム]

見の越(5:00)―剣山頂上(7:25)―次郎笈分岐(7:55)―丸石(8:50)―

  ―高ノ瀬分岐(10:20)―伊勢の岩屋(10:30)―石立分岐(13:00)―

  ― …昼食… ―白髪避難小屋(15:00)―三嶺林道終点(16:55)

[登山手記]8/15仕事終え20時出発。ダーティな三嶺林道を走っていると、野ウサギ1ぴき飛び出してきて、ピョンピョンはねて逃げようと、私たちの前を走り、楽しませてくれました。見の越の駐車場にて4時間の仮眠をとり8/16、午前5時出発。恵利華の体調が悪く、途中剣山にて、私たち一家だけ中止となるも、しだいに元気をとりもどし、みんなと合流して再出発となりました。笹が湿り気味となり、ズボンも靴もビショぬれになるも、みんながんばって進みました。剣山では晴れていましたが、次第に曇り稜線上はあまり視界が無くなってしまい残念でした。”伊勢の岩屋”は一枚の大きな石灰岩でできていて記念撮影。今まで歩いてきた道は”伊勢の安蔵”という人が、一鍬一鍬、たった一人で開拓したとのことです。岩屋は、その安蔵が泊まっていたところと伝えています。岩屋といっても、雨露は忍びがたく大変な苦労だったことでしょう。ここから石立分岐までは悪路の連続で、子供にはちょっときつかったかもしれません。難易度5つ星の石立山への分岐にはたくさんの赤テープが巻かれていてとても印象的でした。いつかは踏破したいル−トの一つです。あとは、100m前後のアップダウンが3回ほど続きます。女性軍は疲れてきて機嫌が悪くなっているので、話しかけることもできない状態で白髪避難小屋にたどり着きました。痛い足を引きずりながら三嶺林道終点へ。そのまま新居浜まで帰る強行軍でした。みんなル−トの長さと睡眠不足で疲れ切っていて、どうして家まで帰ったのか記憶がない、という恐ろしい状態でした。