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会長あいさつも原稿がデジタル入稿されるようになって楽になりました。
井手さん用に「一太郎ビューワー」っていうアプリが必要なんですけどね!

会長あいさつ

S47年卒 井手 浩一

我がOB会は昨年第50回目の演奏会を開催して、だから今年は51回目の筈なんですが、よくよく数えてみると、あれ2回足りない?
 というのは、コロナが猛威を振るった時期に、曲目を決め、さあ明日から練習開始というところで、ホールからの要請で中止に追い込まれたことが2年続けてあったからで、厳密に言えば来年が本当の50回?どちらにしても半世紀近く活動して来たことには間違いないので、細かいところは大目に見て頂きたいと思います。
 演奏会を開催出来ない時期が2年続くと焦りました。このままでは今まで積み重ねて来た演奏会のノウハウが何処かへ消え失せてしまう。ともかく、10人20人でも、集まれる者だけでも演奏会をやろう。あとで聞くと、吹奏楽連盟や合唱連盟でもその焦燥感は強かったそうです。中学校でも高校でも、コンクールを一度も経験しないまま卒業する生徒が生まれてしまうからです。
 半世紀のあいだには、色んなことがありました。メンバーも随分入れ替わりましたし、恩師も何人か鬼籍に入られました。かつて会の前面に立って我々を引っ張って下さった方が、もう表舞台には出てこられなくなりました。その事実を突き付けられると、些か心細いものがあります。生命のある人間のすることですから、栄枯盛衰は避けられません。ただ、重松清さんは小説『きみの友だち』の中でこんな風に言っておられます。
 〈ほんとうに悲しいのは、悲しい思い出が残ることじゃないよ。思い出が何も残らない  ことが、いちばん悲しいんだよ〉
 この言葉に従うと今までの我々は十分幸せだったし、これからもその幸せは続くだろうと思います。OB会の活動を始めた時に見逃していたことがありました。学年差が50年を超えても、共通の音楽活動は出来る。年が離れてたって、松山東高で吹奏楽が続いている限り、我々の音楽的基盤は失われない。だから,構成するメンバーが変わってもこの共同体は続いて行くだろうと。
 さて、これが大法螺にならないよう、今年も東高の現役諸君共々、精一杯頑張ります。最後までごゆっくりお楽しみ下さい。