SNS初心者の弁
S47年卒 井手浩一
この5月からフェイスブックとラインを始めました。皆様の温かくもクールな声に迎えられ、何とかかんとか日を過ごしています。「始めよう」と思った最大の動機はこの春の選抜応援です。数十人のメンバーに対して、まさに寸刻を争う連絡をしなければならない状況に追い込まれると、従来のメールやホームページではどうにもなりませ
ん。出先の甲子園で、フェイスブックとラインの組み合わせは威力を発揮しました。
どちらの場合も心優しい友人に設定して貰いました。携帯を渡して設定作業を観察していたのですが「これは自分ではどうにもならない」と感じました。一人なら途中で試合放棄していたに違いありません。わがままを笑って許してくれたT君とYさんに改めて感謝致します。
ここからは、主にフェイスブックに関する感想。
想像以上の情報の氾濫でした。わたしの周辺の友人の輪なんてたかがしれていますが、それでも毎日毎日良くこれだけのニュースやらコメントが溢れて来るものだとビックリします。その中には(残念ながら)特定の政治的意図が含まれているケースもあり、それに対する是非は当然個人の判断、ということでしょうね。単に「いいね」の数だけでなく、その意見が果たしてどんな事実に基づいているのか、誰かのコメントの孫引きの孫引きであったりしないのか、浅慮は慎みたいと考えています。
良かったのは、最近顔を合わせていない会員の動静が分かったことです。いつの間に結婚を?あ、この子が娘さん?それにしてもお母さんにそっくりだな、つくづく親バカが多い(いい意味です)な、あるいは、あ、この人は日本舞踊(クラシックバレエ)が趣味なのか、え、ベイスターズのファンなのか、毎朝今流行のキャラ弁作りに励んでいるのか、はたまたアウトドアライフが好きなのか、見ているだけで心弾むものがあります。
この二か月見聞きした中で一番心に残ったのは和田恒男さんの投稿でした。和田さんのいつもの温顔が目の前に浮かんで来るような諄々とした語り口で、思わず「いいね」を押してしまいました。出来ることなら「大・いいね!」を差し上げたかったくら
い。あえてここで引用はしませんが一度探してみて下さい。
それにしてもインターネットは危険ですね。今日も矢原徹一(生物学)さんという学者の存在を知り、次に集団思考、あるいは集団浅慮という言葉を検索し、そこへAmazonを入れてしまうと、あら大変。たちまち何冊かの本を注文する羽目に。こうやって我ながら物好きだなと思う本棚が出来上がって行く訳です。最近、いわさきちひろさんの『戦火のなかのこどもたち』(岩崎書店)を手に入れ、皆さんに是非紹介したい絵もあるのですが、原画の迫力はパソコンや携帯の画面では伝わりにくいかなと躊躇しています。これも、とあるフェイスブックの情報が発端でした。
ラインもなかなか面白いですよ。短い連絡ならこれで十分だし、あたかもその本人と何百キロを隔てて会話しているような楽しさがあります。たまに次の文章を書いている途中で、次のコメントが入って来たりもします。わたしは気が短いので。いつも反省していますがなかなか直りません。
さて、今年の演奏会もついに準備段階に突入しました。モットーは@新しい会員の輪を作るAその時参加できる会員が汗をかく、で行きましょう。まだ全てこれからですが、戒能君には深く感謝しています。自分の経験からしても高知−松山の移動は結構こたえるし、彼はなんでもないように書いていますが、ご家族のお世話だってある訳ですから。
最後に。音萌の演奏会はずっとお盆に固定していますが、勤務の関係でどうしても本番は出られない会員も多いのですね。或いはクラブの合宿や、就活が重なったり。それでも、たった一回の練習に参加するためにわざわざ楽器を携えて帰省して来る会員もいます。その存在がどれだけ心を励ましてくれることか。ということで、なほさん、のぞみさん、毎年ろくにお礼を言う時間もありませんが、気持ちは十分伝わっていますよ。音萌の会がいつまでも「帰って来るところ」であるために、出来る限り頑張ってみます。
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