| 紙は死んだ 編集後記 H6年卒 大元佳奈 昨今、環境への配慮からペーパーレス化が進んでいます。新聞は購読せずネットニュースでじゅうぶんと言う人、重い辞書を持ち歩かず電子辞書になりさらにはスマホ検索で済ます人、板書はノートに書き写すのではなく写真に収め、タブレットで資料配布。それが良いか悪いかは論じませんが、寂しくは感じております。知識の殿堂が図書館からクラウドやハードディスクになっていくと100年後にはなに一つ残っていないのではないかと懸念しています。パピルス、石碑、木簡、巻物。物理的に存在するものでないと、データはうっかり消えてしまったり、サービス提供終了したりビデオデッキのように出力する機器が無くなってしまえば後世にはなにも残りません。 仕事で訪問したお宅の庭にたくさん石碑があったので「あれは何の石碑ですか?」とお聞きすると「じいちゃんの俳句よ」と。すごい、素人の俳句が永久保存!石碑はかつて飢饉があったこと、災害が起きたこと、偉い人がたくさん寄付をしたことなどの記録がずっと未来まで残ります。最強の記憶媒体です!うちの祖父の名前が刻まれた石碑が増上寺にありますが、その名を知る者が誰もいなくなっても残り続けます。 石碑とまではいかなくても、戦国武将が懸想する男性に宛てたラブレターが博物館入りしているものもありますし、モーツァルトの変な日記が書籍化したり、文豪の学生時代の痛いノートも公開されちゃったりしています。春画なんて200年も前のエロが大切に保管されているんですよ!高尚なものも下世話なものも残そうと思っていなくても今もそこにあるんです! なにが言いたいかと言うと…エコなんか知らねえわ、うっかり数世紀後にまで黒歴史が残ってしまう紙媒体が好きなんや!!!!!! とまあ、紙への愛を語りましたが実は音萌の会報は今号をもって紙媒体でも発行は終了となることが決定しました(泣)。 大学1回生のときに引き継ぎもなく会報係を任されはや32年。当時の会報と言えばH4年卒井川先輩の描いた不思議な生き物イラストの表紙、2ページにわたる井手さんの手書き原稿、バンバン掲載される個人情報…良い時代でした。当時使用していた書院(ワープロ専用機)はまだ我が家にあります。まったく自由にやらせていただいたので、原稿を誰に依頼するかも私の好き放題。スキがあれば自ら音楽と関係ない文章を書いて載せちゃう。表紙絵も途中からオリジナルキャラクターをでっちあげ、デザインで悩まなくていいようになりました。 毎回段ボール工作でテーマに合わせて作り替えていた演奏会装飾が繰り返し使える旗になったように、会報も変化を受け入れなければなりません。郵便料金高騰の影響もあり泣く泣く決定を受け入れます。あ、なにかしらの事情があって紙媒体が欲しい方は連絡くださいね!保存用に印刷する予定なのでついでに郵送しますので。 で、こうなるとこのHP更新も気儘にやっていてはいけないのですよ。SNSが使えない人でもHPなら世界中から見られますからね!この平成感ただようHPもおしゃれリニューアルしようかと思ったこともあるんですが、なんかこういうシンプルなほうがセキュリティ高いそうで、阿部寛さんを見習ってこのまま爆速表示のHPでいきます。なるべくPDF貼り付けせずがんばりますので今後ともよろしくお願いいたします。
|