音萌の会1999年の活動について
井手浩一(昭和47年卒)
皆さん、お久しぶりです。いったい何回目の会報の原稿なのか自分でももう分からなくなってしまいましたが、
今回は確固たる目的があっての原稿ですので、しばらくおつきあい下さい。
まず、今年の演奏会は8月14日(土)です。開演時間は確定していませんが、同じ日の夜に樫の木会が市民会館で演奏会をしますので、高校生の賛助出演の関係から我々は二時ないし三時くらいの開演になろうかと思います。以上は、新年総会に出席した皆さんの意見を聞いて決定しました。
場所はコミュニティセンターのカメリアホールです。(原文ママ)
次に、今年度の役員は以下の通りです。
会長 井手 浩一(47)
副会長 高橋 宏文(54) 尾崎 光芳(59)
名簿担当
石橋 壯一(平5)演奏会担当
水摩 仁美(平6)会報担当
松山支部長 大元 佳奈(平6)宴会担当
会計 矢野 弥生(平9)
昨年来、会報、ホームページ等で音萌の会のこれからについていろいろの議論がなされています。新年総会でも述べましたたが、私自身は1.会の財政の再建をすること2.普段楽器に触れていない人にも気軽に参加できる演奏会にすることが急務だと思っています。
1.については、具体的な対策として考えられるのは、a.ホールの使用を最小限度の時間に限る
b.練習場に贅沢をしない c.会費の納入率を上げる だろうかと思います。今年は一度経費をぎりぎりにまで切り詰めた演奏会をやってみようと考えています。夏に楽器を持って集まって練習して、自分たちの好きな曲を演奏するという原点に戻って、余計なものは切り捨ててみたいと思います。
次に2.についてですが、ここ何年かの演奏会は曲のグレードが上がる一方であったことは事実で、現役の奏者以外は参加しにくい雰囲気であったことを率直に反省しています。それで、私のやれいけドンドンの性格はこれはもう死ぬまで直りませんから、演奏会の内容の立案、計画に関しては尾崎副会長を中心にして考えてもらうことにします。先日の役員会でそう言いましたら、大元さんがおもわず「チャンス」と言いました。やっぱりなー。私は演奏会の計画に関しては一切会議に参加しません。もちろん決まったことの実行段階に入ったら仕事はさせてもらいます。
25年という年月の長さはやはり無視できないものがあって、我々のOB会も今までのやり方ではやっていけないことがはっきりして来ました。今までわがままを通してもらってきたことの罪ほろぼしとして、財政再建と、みんなが参加しやすい演奏会にするということの二点にしぼって、今年一年頑張ってみようと思います。
どうかよろしくご協力のほどを。これからが正念場という気がします。
中略
少しスペースが余ったなあ。
先日、アンネ・ゾフィー・ムターのベートーヴェンのヴァイオリンソナタの全集(CD4枚組)を買ってきました。とても面白いし、勉強になります。私は正直に録音の順番に従って聞いていったのですが、どの曲も本当に素晴らしい演奏です。
ムターも天才少女の時代は過ぎ、カラヤンという庇護者もいなくなり、どうするんだろうかと思っていたら、やはり才能のレヴェルが段違いでした。おそるべし。
堕落しない才能というのは希少価値です。若いころぱーっと売り出しても、ブームが去ったあと、年をとっていろいろな経験を積んで、それに伴って音楽が深くなっていくという演奏家は、そんなにたくさんいるものじゃありません。たとえばヴァン・クライパーンやラザール・ベルマンの例を見よ。
ムターには1955年のベルリン・リサイタルという名盤もあって、このCDの演奏もどれも素晴らしいのですが、今回のペートーヴェンはさらに音楽が広く大きくなっています。このところ夜遅く帰っても、必ずこのCDを取り出して一曲ずつ聞くことにしています。今まで聞いたこともなかったようなソナタも聞くととても面白いので、ついついもう一曲ということになってしまって、やや寝不足気味の毎日です。
みなさん、最近何かいいCDありましたか?
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