TECH CHIPS |
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ちょっとテックなマル得情報コーナーです。 |
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ON ANY SUNDAY IN AMAMI ISLAND 1989 |
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PART1手でかかる(?)ビッグシングルの始動法 |
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(これは必見!誇り高きXR600のオーナー達に捧ぐ。) |
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※ちなみに、このテックは、手動デコンプ付きのシングルモデルすべてに適用可能である |
先日,国産初の4ストロークMXER、YZ400’98を試乗して、非常に驚いたことが二つあった。ひとつは、とにかく「よく走る」こと。特に低中速のツキの良さには驚いた。 これは400というより、いわば500のそれに近い。例えるなら、あの、名車「XR500」か。高回転のほうも申し分なく、125の2ストロークのMXマシンさえ、たじろぐほどである。かくして、試乗前に私が抱いていた稚拙な予想は、根底からことごとく覆され、 まさに、木っ端微塵、春の空の藻屑と消えた。私は這々のていでマシンから降り、へなへなとその場に座り込んだ。そしてしばらくの間、脳梗塞の発作に見舞われた老人のような、放心と虚脱と、恍惚状態に陥った。人は真に驚愕したり、感動したりすると、かくのごとき甘美なる、脳ホルモンの分泌をタダで享受できるのだ。人生捨てたもんじゃないナ。 海外のオフ誌によると、このYZ400は、あのデーモンヒル操る、ティレルヤマハの F1マシンに搭載された、5バルブエンジンをそのままベースにしているということである。そのためか、この二つのエンジンはボアストローク比が同一で、Shiohara san(原文のまま)をプロジェクトリーダーとする、F1のエンジニア達がこのニューエンジンの開発に深く関わり、大きな役割を果たした、とも記されていた。 しかもシャシーを含めたプロジェクトの全完了期間が、なんと僅か6ヶ月であったというから凄まじい。これは、三度の飯を二度に減らしても、なかなか出来ることではない。 天からの声を聞いた仕掛け人が、一体誰であるか、私には知る由もないが、とにかく、ヤマハ恐るべし!である。 |
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TECH CHIP PART 3 |
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アクセルを開けるとリヤサスは、どういった動きをするのか、ご存知でしょうか? 伸びようとするのか、それとも縮もうとするか。伸びようとする?ザッツライトである。 では、「何故、伸びようとするのか?」初めにこの疑問を抱いてから、私はもうかれこれ20年以上も、問題の解決を放棄してきた。しかし何の心境の変化か自分でもわからないが、Y2Kの年が明けてこの3日3晩考えに考え抜いた結果、積年の謎は徐々に氷解を始め、それがここでなんとか説明可能な域に達したようなので、以下、疑問反論、多々あるかもしれないけどもしばらくお付き合いをして下さい。(とはいっても、真実は誰にも否定できないのですぞ!)アクセルを開けると、リヤサスが伸びる・・・何故か?それは、フロントのドライブスプロケットに掛かったトルクがリヤスプロケットを介して、アクスルシャフトに対し、下方向に働くためであります。別の言い方をするとチェーンがリヤスプロケットを下方向に押さえつけようとする訳である。これとは逆にアクセルを閉じた場合は、ドライブスプロケット掛かったエンジンブレーキのトルクによって、リヤスプロケットは上方向に押し上げられる為、リヤサスには縮む方向に力が掛かる。(リヤサスに掛かる力の量は、アクセルの開閉の度合いと、使用するミッションのギヤ位置で変化する) 力学的に言えば、フロントスプロケットのチェーンを介した力点の位置と、リヤスプロケットの作用点の高さ位置が、スイングアームビポット部の支点位置に対し異なる分、斜め前、 下方向のベクトルが発生するという訳だ。これはまったく現実的な話ではないけれども、 仮にフロントのドライブ側に、チェーンラインがスイングアームと平行になるくらい、 巨大なヤツを取り付ければ、リヤスプロケットには、アクスルシャフトを中心軸とした回転方向以外の力が発生しなくなり、リヤサスも純粋に、路面の変化に追従した、本来の働きができるようになるはずである。さて、ここらで急遽、結論。上記に述べた理由で、 「アクセルの開閉は、リヤサスの本来の働きを著しく妨げる」 この点をよく頭に入れて、実際の走りにおいて活用して欲しいのであります。 ギャップの通過時に、ただ「定説」のようにやたらアクセルを開けるだけでは、ちょっと芸がなさすぎる。路面の状況によってはパーシャル状態でやり過ごすか、一速高めのギヤで走る、あるいはクラッチを一瞬切る事だって非常に有効になってくる場合があるはずです。 正であれ負の力であれ、駆動トルクを掛けない時が、リヤサスは最も作動性がいいということになる。また、こういった特性を逆に利用して、ジャンプの着地前にスロットルを開け、リヤサスを伸びる方向に持っていけば、ボトム防止に役立つはずだ。まあ、これはMXをやっている人でなくても、皆よくやってることで、常識だよといわれるかもしれないけど、その理論的な部分がしっかり認識出来ているがどうかで、後々随分と走りも違ってくると思うのだ。話は少し変わるけれども、確か渡辺 明さんが、かのベストテク講座で、後輪が尖ったコブを通過するときにはアクセルを閉じなさいと言っていた。その理由もはじめに述べたセオリーで説明がつきそうだ。つまり、アクセルを開けたままの通過だと、リヤサスは伸びる方向に突っ張ったまま、コブをまともに拾ってしまう事になり、彼の言を借りれば 「前転宙返りモーメント」(?)を発生してしまうからであります。確かに、このアクセルを開けたときのトルクは想像以上に強大で、ジャンプの最中で開け方を間違えれば、ライダーもろともマシンを竿立ちにしてしまう程である。だからリヤサスが、圧側方向に動かなくなるのも無理ない話だ。もう、ホント、ガチガチになるんである。 ところで。 悲しいかな、私もそろそろ、オフロードライダーのなかでは「高齢」の部類に属してきた。 相棒とペアを組むと、歳の数が危うく三桁に達しそうである。今までどうりの、体力と感性の走りだけでは、生きのいい若いモンにはとても歯が立たない。ここらでひとつ、顔だけじゃなくて、前頭葉のシワの方も、も少し増やして、走りをまじめに考えていこうと思っている。ひょっとしたら、まだ付け入る隙があるかもしれない・・・・。 そんな訳で、Y2Kの私のモットーは、「THINK ALWAYS WHEN RIDING!」である。 |
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専用バルブを取り付け後、エア抜き作業中のリヤショック。バルブの取り付け後、シリンダー内のエアーを上部タンクに100%導いてやる。実は新品のサスでもエアの粒子(直径10分の1ミリ程)が噛みこんでいるケースが非常に多いのだ。走行中にシリンダーが過熱されると、このエアー粒子が膨張し、ダンピング性能を著しく低下させてしまう。俗に言うレース中のヘタリがこれである。マルカワレーシングでは完璧なエア抜きの為に多くの時間をかける。 |
ライダーウェイトとスプリングレートの親密で摩訶不思議な関係 |
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サスペンションセッティングの第一段階は、ライダーの体重にスプリングのバネレートが合っているかをチェックすることである。体重が60KGのライダーと100KGのライダーが同じレートのスプリングのマシンで済むはずがない。どちらかがより多くの不利を背負うことになるか、または両者とも不利のままかのどちらかである。 |
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1.車体をジャッキアップして後輪を浮かせる。 2.リヤのアクスルシャフトの中心点(A)とスウィングアームのピポット部を中心軸にした想定の円周線がリヤフェンダーか、もしくはサイドカバーに接する個所(B)にマジック等で印を付ける。 3.メジャーで(A)と(B)の長さを測定した後、ジャッキをはずす。 4.レース時の装備(ヘルメット,ブーツなど)で車体にまたがり、直立の状態で助手に支えてもらい「SITTING SAG」もしくは「RACE SAG」のどちらかで全ウェイトを車体にかける。 5この状態のまま、上の3.で行った(A)と(B)の長さを再度計測する。 65で計測した長さが3の数値より95〜100MM少なくなるように、マイナスの貫通ドライバーを使ってスプリングアジャスターのテンション位置を調整する。(SAG=95〜100MM) 7.これでSAGの設定完了ということになる。ここまでは従来のSAG設定の方法と同じであ。 問題はこれからである。 8.今度はマシンに跨らないで、マシン自体の1G状態で、(A)と(B)の長さを計測する。 9.3.で計った数値と8.との差が重要な目安として、25MM以下(注1)であればライダーのウェイトに対して装着
されてるスプリングが「軟すぎる」ということになる。逆に40MM(注2)を越える場合は「硬すぎる」のである。但しMXマシンの場合、車重90kg〜100kgと軽量の為、15MM(注1)〜30MM(注2)の範囲に移行する) まるで正反対のことを言ってるようだけども断じてそうではありません。 スプリングレートがウェイトに合ってくると、これだけでもかなりそのマシンが有するホイルトラベルを有効に使うことが出来るようになってくるから、あわよくば目からウロコ状態か、それに近い世界が出現してくることもあるのである。ベストな状態にセッティングされたサスペンションというものは、一見、柔らかすぎるのではと思えるほどしなやかで、かつコシがあり大きな動きをみせる。スコットサマーズのXR600がまさにこれであった。 ハードな走り、イコールハードなスプリングでは決してないのである。パーフェクトワールドへの道のりは長く険しい。多くの労苦と辛酸、ときには涙さえ伴うものである。しかし、もし貴方が少年のような無垢の好奇と探求の心を持って取り組めば、歓喜のその日の到来はさほど遠くないのである。オフを愛し、走りの向上を望むものにとって、このサスペンションのセッティングというもんに、いくら時間を費やしても決して無駄にはならないのです。皆さんも是非トライしてみては如何だろう。いつまでもイノセントではいけません。 追記:
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何処にも書いていないサスペンションの話 その3 |
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これが正しいSAGの取り方です! |
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もし貴方がエンデューロやMXレースで、全コースをシートに座ったままで、一度もスタンディングポジションをとらない、新しいライディングスタイルのライダーでないならば 1.車体をジャッキアップして後輪を浮かせる。 2.リヤのアクスルシャフトの中心点(A)とスウィングアームのピポット部を中心軸にした想定の円周線がリヤフェンダーと接する個所(B)にマジック等で印を付ける。 3.メジャーで(A)と(B)の長さを測定した後、ジャッキをはずす。 4.レース時の装備(ヘルメット,ブーツなど)で車体にまたがり、倒れないように助手に支えてもらいながらバランスをとり車体を直立させる。 5.さてここからである。シートに跨ったまま沈み込み後のメジャリングをしたら |
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ホットスターターの怪・その原理 |
「当社で販売している”HOT STARTER KIT”に対してよくある質問にお答えして」 |
TECH CHIP その6 |
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A LETTER FROM AMERICAN HONDA |
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FOR ALL OF XR650R OWNERS |
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すべてのXR650Rバイヤーに向けてのTECH CHIP 20! |
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By BRUCE OGILVIE |
ブルースオグビー。元アメリカホンダのプロフェッショナルライダーであり、SCORE BAJA1000で、7度に及ぶ優勝を達成。また彼は70年代、80年代、そして90年代の3世代を通して総合優勝を成し遂げた僅か2人のライダーの中の一人に数え上げられる、といった輝かしい経歴を持つ。ブルースは現在、アメリカンホンダ-R&Dの重要な一員としてマシン開発とレースサポートに従事。昨年デビューしたXR650Rは、彼が長年に渡る豊富なレース経験を基に、そのノウハウのすべてを注ぎ込み苦難の末、新世紀へ向けて送り出した、いわば虎の子の一台である。故アルベーカーと同じく、XRに魅せられXRと共に人生を歩んできたブルースが今後どのような変遷と進化を我らのXRに展開してくれるのか、とても楽しみである。(写真上)86年のBAJA1000で勝利を飾ったXR600RG。彼は昨年、デビューから15年を経たこのツインキャブXR(BIG-FINNED)でネバダラリーに参戦。全盛の往時と変わらぬ速さでトップクラスの若手ライダー達を瞠目させた。 |
フルレース仕様のプロフェッショナルレベルのライダーに向けて |
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その1) 右側のフットステップのブラケットの取付けボルトが緩みやすいため、500KM毎に 締め付けの確認を行うこと。 |
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その2) BAJA1000等のSCOREイベントレースでは2次側のギヤ比はフロント14T,リヤ45T もしくは15-47Tの設定を推薦したい。スムーズなパワー特性とリヤホイルを前側に移動 できるためである。また14-52Tの設定はウッズなどで非常に扱いやすい低速トルクを発揮できる。(USAモデルのノーマルギヤ比は14−48) その3) 燃料コックをはずし、真鍮製のリザーブパイプを取り外し”ON”の状態でレースを行うこと。(訳者:注)ガスが予備近くまで減ってくると供給が不安定になるためと推察。 その4) ムースタイヤは使用しないこと。ムースはサスペンションやフレームへの負担が大きくなりすぎる。ヘビーチューブを推薦する。 その5) ノーマルタンクでのレース参加の場合は、タンクキャップ部内側の白いプラスチック製の インナーをはずしておくこと。HONDAのピットでクイックチャージャーのサービスが受けられる。 |
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すべてのXR650Rバイヤーに向けてのアドバイス |
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その1) エアーフィルターが左側サイドパネルによって、しっかり押さえられている事を常時確認する。特に前部のロア側のクリップに充分なテンションがあるか、チェックする事。 ブーツやその他のインパクトでダメージを受けるとテンションが落ちて、カバーの押さえが甘くなり、その部分からダストの吸い込みを起こしやすい。”B TO V”(注:バーストツーベガス)のレースで、ジョニーキャンベルはこの左のサイドカバーの落下に気付かず走行を続け、HONDAピットで初めてそれを知らされるといったハプニングに見舞われた。 |
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その2) 規定のオイル容量を保つことに注意を払う事。例えばXR650Rの場合、0,5L少ないとそれは全容量の25%以上に値する。計り方はエンジン停止後、20〜30秒以内にディップスティックでの目盛りに準じて速やかに行う。またレース中は、アイドリング状態でスティックを差し込み、計量してもOKである。(訳者:注)間違っても一晩置いた状態で計らないこと。 |
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その3) XR650Rのパワーを引き出すためにはレギュラーガスを入れること。ハイオクタンガスは 圧縮比が高く設定されたエンジンにのみ有効である。ホンダピットでは、オクタン価92〜93のVP製ガスをチャージしている。 |
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その4) スウィングアームとのクリヤランスが許す限り、リヤホイルを前に位置するように ギヤ比を設定すること。コーナリングの旋回性が向上し、ハンドリングもよりベターで、作動がより安定する。 |
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その5) XR650Rはビッグトルクを発生するので、チェーンは必ずノーマルと同じのエンドレスタイプを使用すること。クリップタイプは必然的にトラブルの発生を招く。 |
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その6) HONDAではD.I.Dの「520 ERV2」というOリングタイプのエンドレスを純正部品として 販売している。(部番:DID520ERV2-120)。AMERICAN HONDAでは1994のレースから、このグレードのチェーンを採用している。また、ノーマルのXR650のチェーンは通常のERV2と同等かそれ以上の耐久性と強度を保持している。 その7)リヤフェンダーの取付けボルトが緩みやすいので要チェック。アンチロックの溶剤で再度締め直すこと。 その8)キャブレターのチョークプレートの取付けスプリングをチェックすること。これが金属疲労等で破損している場合、スプリング及びプレートがインテークポートに吸い込まれ、重大なトラブルを引き起こすことになる。現在、直ちに施せる適切な処置としてはプレートとスプリングを取り外してしまうという方法がある。それでも冷間時、エンジンは3回のキックで目覚めてくれるはずだ。またホンダが把握したところの、この破損を招く最大の原因として考えられるのが、ハーフチョークの状態のまま、エンジンを比較的ながくかけておくという使い方を繰り返した場合である。 その9) オーナズマニュアルの予備タンク容量には誤りがある。0.53ガロンが実際的に正しい数値である。 その10) リヤホイルにビートストッパーを1個付け足すこと。1気圧程度の空気圧ではXR650Rの強大なトルク発生によってリムとタイヤのズレを起こす。 その11) 初期のゆるみ修正を調整した後、ステンレスワイヤーでスポークがクロスした箇所を前後ホイルともロックアップすること。 その12) 使用中にラジエター液をボイルさせたことがあるユーザーはノーマルラジエターキャップ (1,1kg/Cu)からKAWASAKIのKX80に使われているキャップ(1,6kg/Cu)への交換を推薦したい。(訳者注:液体は加圧されるほどその沸点が高くなる)この変更のマイナス面としてはホース部やフィッティング部分に多少の負担が増える事であるが、水冷エンジンはもともと冷却フィン部に通風がない状態では、ボイルするように設計されているので、心配はいらない。そのためにリザーバータンクがある。ボイルは水冷エンジンにおける、エンジンが決定的なダメージを受ける前の予兆というより水冷特有の 単なる現象であると認識してほしい。一般的によくある誤解であるが、決してエンジンのオーバーヒートと混同してはいけない。 (訳者注1:当社で調べたところ、このキャップの部番は49085−1059です。実はKMX125用 。 KX80用とか、ホンダさんに注文したりしないこと!) (訳者注2;空冷エンジンにはこのボイルのサインがないので油温計などの装備が必要) その13) BAJA1000のレースでHONDAチームは、このラジエターキャップの装着と軽量化を兼ねてリザーバータンクを取り外し、また冷却水の流れをよくするため、サーモスタットも使っていない。これによってより本格的なアグレッシブ走行が可能になる。しかしアベレージライダーにはあまりお薦めできない方法であるかもしれない。 その14) HRCのパワーアップキットはカムシャフトとハイコンプピストン、強化されたカムチェン によって10馬力以上の出力アップを発揮している。これはJOHNNY CAMBELLのマシンと同じ設定である その15) ホンダチームはチェンガイドに手を加えていない。何故ならポリプロピレンは衝撃をしなやかに吸収し、金属製のガイドのように折れ曲がったりしないからだ。 (訳者注:では何故、CRとかCRFにはアルミ製のガードが付いているんだろう? 私は冬場に林道を走行中、このポリプロが突然折れ、ガイドごとチェーンの上を半周したあとフロントのスプロケットでロックした(笑)ことがあるのです。しなやかなのは気候が温暖なCA.だけ?) |
レース中の思わぬエンスト。キック一発で、速やかに再スタートするには? |
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1)ニュートラルポジションは探さない。タイムロスになるだけである。ギヤが入ったままでOK。 先ずクラッチレバーをグリップの根元まで、わし掴みでフルに握る。 2)次に、跨ったままマシンを前後に30CM程、一度、押し引きする。この動作がポイントだ。 3)クラッチを切っても、オイルで僅かに密着していたクラッチプレートとフリクションプレートが、これで切り離されて ニュートラルと同じような状態になる。4)エンジンがヒートしている場合はホットスターターのレバーを引きながら、勢いよくキックを踏みおろす。 (オートデコンプがついていないモデルは、このページの最初で説明した「PART−1」のテックを応用する)4サイクルの圧縮比や排気量が大きいモデルはこのテックを使わなければ、ギヤが入ったままでは 先ず素早い再スタートは困難だ。完全に切れていない重いクラッチのせいで、始動に必要なキックスピードが どうしても得られなくなるからである。2サイクルの場合はミッションが独立しており油温も低い為、 このテックなしでも再始動が可能だが、より簡単で確実になものになる。 以上、スコットサマーズご推薦のテックチップである。 慣れてくると驚くほど素早い再スタートが可能だ。何事も精進あるのみ。是非、一度お試しあれ。 |