電脳内科医院
今月の健康講座 |
前へ/
次へ/
電脳内科医院健康講座目次へ
平成8年11月8日
高脂血症について
成人病検診や会社の健康診断では、血液検査で血中脂肪についてはコレステロール、中性脂肪およびHDLコレステロールの値を測定します。その3種類の脂肪の説明をします。
- コレステロール;コレステロールは血管の壁や細胞の膜を作るためになくては成らないものです。血液中のコレステロールは大部分が自分の肝臓で作られます。一部は食物として口から摂取されます。コレステロールがないと人は生きられません。しかしこの大事なコレステロールが血液中に多すぎると血管の壁に沈着して血管が固くなります。これがいわゆる動脈硬化で血管がもろくなり、時には破れたり、時には詰まったりします。脳出血や脳梗塞の原因になるわけです。正常値は120〜240mg/dlです。
- 中性脂肪;食事より摂取された炭水化物や蛋白および脂肪は肝臓に取り込まれ余った栄養分は中性脂肪として合成されます。そして体内の各所に取り込まれていざというときのために貯蔵します。中性脂肪の増加はカロリーの取りすぎを意味します。ただし食後には摂取した脂肪のために血液中の中性脂肪の濃度が増加します。朝食を抜いての血液検査が望まれます。正常値は50〜150mg/dlです。
- HDLコレステロール;善玉コレステロールといいます。VLDLコレステロールが肝臓から血管壁にコレステロールを運び余ったコレステロールをHDLコレステロールが血管壁より肝臓に運びます。HDLコレステロールはいわば血管の掃除屋さんです。正常値は45mg/dl以上です。
食生活に気をつけて健康で長生きしたいものです。
電脳内科医院健康講座目次へ
ホームページへ