[遺体に学ぶ]

一病院病理医の人生観・死生観
遺体に学ぶ
森脇 昭介
四六判/208P
¥1238+税

ガン治療の最前線で30余年
二千例の解剖から何が見えたのか

 映画「おくりびと」が外国語映画の部門でアカデミー賞を受賞したこともあり、人間の死に対する関心がにわかに高まっております。

 高齢化社会の現在、誰もが避けては通れない「死」について、現国立四国がんセンターの病理医として30余年にわたる勤務の傍ら、多くの文献に目を通して考察してきたことを一冊にまとめました。

●第1部は、病院病理医はどんな仕事をしているか。
 死因の一位を占めるガンの症例をはじめ2000余例の病理解剖に関わり、多くの病理学診断をしてきた著者が、一般にはあまり知られないその姿を紐解いています。
●第2部は、死についての考察。
 著者の豊富な体験をもとに、人の「死」について、いろいろな角度から述べています。
 死をいかに迎えるか……「死」を考えることは、いかに「生きる」かを考えることでもあります。
●それぞれの項目ごとに多くの関連書を紹介しているのも、本書の特徴です。

第1部 病院病理医の立場から
1 医学の世界の現状
2 医師の資格と専門医制度
3 病気とは何か
4 病理学とは
5 病理医とは(病院病理医の仕事)
6 癌とはどんな疾患か
7 解剖の種類と資格
8 医事紛争


第2部 私的人生観・死生観
1 死とは
2 死の定義と死の判定
3 脳死と臓器移植
4 癌の告知
5 終末医療・尊厳死
6 安楽死
7 宗教的死・葬儀
8 自殺について
9 辞世の言葉  
10 死刑と死刑制度について
11 死に関する文芸的作品
12 医療に関するマスコミの記事
13 現代社会を思う
14 いかに死を迎えるか
15 我が備忘録

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