平成11年(371回→382回)

第382回

(平成11年12月8日、於寿司勝)
 平成11年12月8日(水) 午後7時から恒例の忘年会及び藤田千春先生の送別会が開かれました。出席者は次の23名でした。

                        出席者氏名

(前列左から)大串春夫、上田美笑子、藤田千春、麻生恵子、大坪裕美、多々見年光、真鍋豊彦
(中列左から)山本浩一、三崎 功、篠原文雄、塩田康夫、加藤文徳、若本裕之、中野直子、宮田栄一
(後列左から)加藤正隆、長屋聡一郎、一の瀬洋次郎、高橋 貢、鈴木俊二、星加 晃、上田 剛、松浦章雄(敬称略)

第381回

日 時
平成11年11月17日(水) 午後7時ー
場 所 リーガロイヤルホテル新居浜
特 別 講 演 小児気管支喘息の吸入療法
講 師 大阪済生会中津病院小児科
  免疫・アレルギーセンター部長
末 広 豊 先生
特別講演
  「小児気管支喘息の吸入療法」
    大阪済生会中津病院小児科
     免疫・アレルギーセンター部長 
                          末廣 豊先生

 コメント:小児の気管支喘息の吸入療法ならびに日常の注意点について詳しく説明してくださった。
 特に実際の家庭に入り込んで行っている検査や指導を、多くのスライドを用いて大変分かりやすく解説して下さった。臨床に即した講演であった。会の出席者は67名にのぼり、大変な盛会であった。また演者への多くの質問があり、この分野の関心の高さが推察された。講演会終了後に集団食中毒(土居町)の緊急報告が、鈴木俊二先生(土居町)、大坪裕美先生(伊予三島市)よりあり、今後の感染症対策の重要性を再確認する会ともなった。ーー共催:(株)大塚製薬工場ーー
                                                                       (文責 山本浩一

第380回

日時
平成11年10月13日(水)午後7時ー
話題提供 第8回 日本小児リュウマチ研究会 愛媛労災病院 長屋聡一郎
話題提供 アデノウィルス7型感染症 県立新居浜病院 若本裕之
その他
1)小児成人病予防検診について 話題提案者 真鍋豊彦
2)県小児保健懇談会について 松浦章雄

1)話題提供
     「第8回 日本小児リウマチ研究会」

                    愛媛労災病院小児科  長屋聡一郎 
 平成10年10月17.18日、小児におけるリウマチ(SLE、JRA、皮膚筋炎)を中心とした演題が発表され討論された。
 話題の中心として、特に難治性の症例における治療に関してのものが多かった。現在の一般的な治療法としてNSAIDs、ステロイド、各種免疫抑制剤の順に投与されているが、新しい治療法としてリポ化ステロイド剤、ミゾリビン、γ‐グロブリン大量療法、シクロフォスファミドパルス療法などの経験例が発表され検討された。
 また全身の高サイトカイン血症の治療法として血漿交換療法の有用性も討論された。その他にSLEの本態は全身の血管炎であり予後は腎病変の程度によるとされている。そのため経過中ループス腎炎を疑う所見があらわれたら積極的に腎生検をすべきという意見が多かった。JRAの合併症として成長障害が古くから言われているが機序として炎症病態が成長因子であるIGF-1、IGFBP3を阻害するのではないかという意見も見られた。                                                          (以上発表者抄録)

質疑・討論:治療が困難な病気についての話題であったので、質問は「治療法について」が多かった。NSAIDs、ステロイド剤、免疫抑制剤などの組み合わせでコントロールすることは従来と同じであるが、病気の本体と考えられる「高サイトカイン血症」に対して、いかに血漿交換療法をうまく使うかが病気をコントロールするにあたって重要であるとのことであった。

2)話題提供
     アデノウイルス7型感染症
                   県立新居浜病院小児科  若本裕之

 最近、再興感染症の一つとして注目されているアデノウイルス7型(以下、Ad7と略)感染症についてまとめた。
 Ad7は元来1955年に米国で軍隊の”兵隊熱”と呼ばれた気道感染の集団発生例から分離されたウイルスである。本邦では1958年に東京で咽頭結膜熱が流行したときに分離されているが、1995年以降、Ad7の分離が年々急激な増加傾向にある(1982−94の間では29件、95年104件、96年202件、97年234件、98年276件)。
 このような傾向の背景に40歳以下での抗体保有率の低さが考えられている。
 Ad7は飛沫感染、または糞便からの接触感染で、潜伏期間は3−5日、有熱期間は5−12日。発熱期間が長いのが特徴で約50%に40℃以上の高熱が出現する。
 Ad7の主な問題点は肺炎を中核とする重症例と乳幼児の死亡例が多数報告されていることである。重症化は先天性心疾患、ダウン症候群、気管支喘息などの基礎疾患を有する児や3歳以下の乳幼児に見られる。呼吸不全、ウイルス関連血球貪食症候群(以下、VAHSと略)の合併も稀でない。肺外症状として脳炎、心筋炎、腎障害、出血傾向の報告がある。Ad7感染症の重症化にはウイルス感染とそれに伴うインターフェロン(IFN)-γ、TNF-αなどのサイトカイン産生を含めた免疫反応の関与が推定される。
 診断はウイルス分離またはペア血清で中和抗体価の2管以上の上昇で確定するが、迅速診断を必要とする場合はアデノクロンやアデノチェックが有用であり、特に便検体での陽性率が高い。
 治療の要点は、VAHSを合併する前に時期を失しないでステロイド療法を行うことである。これまでに愛媛県での報告はないようであるが、今後は小流行を含めた発生が十分に考えられ、早期の診断の上、感染症情報を介した他の医療機関への適切な伝達が重要である。                                                                            (以上発表者抄録)

質疑・討論:小児でのアデノウイルス7型感染症の怖さを歴史的背景、病因・病態から治療法、後遺症、感染予防法まで実に詳しくまとめて紹介してくれた。
 早ければ発症後数日間で重症化し、生命の危ぶまれる状態となる感染症だけに「いつどのように診断し治療を開始するか」に質問が集まった。
 病初期診断は非常に困難である。「いかに疑うか、いかに流行を知るか」が治療成功の鍵をにぎる疾患である。今後いつか出会う感染症であるが、うまく対応出きる気がしないほど「大変重症な感染症」であることは確かである。

3)その他:
 1. <高脂血症の二次検査、その後の指導についてどのようにされているか?」
                                     マナベ小児科      真鍋豊彦

 真鍋先生に議題を提供していただいて、全員での討論となった。
 現在新居浜市では、小学校4年生でスクリーニング検査をして、T-cho200mg/dl以上が二次検査にまわる。そこで真鍋先生が自院でのデータを示されて、「再検査後の指導はどのようにしていくのがよいか」と問題提起をおこなった。
 まず三崎功先生から「医師会学校医部からも事後指導についての基準が出きればありがたい」とのご意見があった。
 現実に行われている成人の高脂血症の治療について、「T-cho250mg/dl以上から投薬が考慮され、それ以下では特別のことがなければ経過観察のみである」ことが内科を専門になさっている先生から示された。
 その後の討論で、小学校4年生で高コレステロール血症が疑われたら「その後の経過をおっていくようなシステムづくりが必要」、「食事の指導は将来の食事の嗜好を考えるとやっていくべきであろうが、高コレステロール血症に対してはどの程度の意義があるのか疑問」など、いまひとつ小児での高コレステロール血症の意義が不明な現時点では当然と考えられる意見が多かった。
 最後に「現在の検診データは、少なくとも大変貴重なデータである。なんとか生かすことを考えましょう。」と、今後の新居浜小児科医会の課題とすることで討論が一応終了した。
                                                   
  2. 県小児保健懇談会について                  松浦小児科       松浦章雄
 「懇談会に出席するにあたり、なにか県に要望することはないか」との会員への相談であった。現在要望する予定である健診や予防接種(とくに接種率の落ち込みの激しい風疹)で問題になっている具体例を松浦先生が説明された。特別な要望はなく、松浦先生に一任することになった。
                                                   
3. 新居浜市では、乳幼児の言葉や知能の発達障害が心配される児童の相談・教育の場所が、「にこにこクラブ(約10名の定員)」しかなく不十分である。なんとかならないか。
                                        県立新居浜病院      若本裕之

 コメント:小児科医会が主となり、広く各方面へご協力をお願いして今後行政に対して要求していくべきことであろ
う。                                                                       文責 山本 浩一

第379回

日時
平成11年9月8日(水)午後7時ー
症例 「肺転移をみとめた睾丸卵黄嚢腫の1例」 住友別子病院 藤田千春
話題提供 「抗生剤と他剤配合変化」 鈴木医院 鈴木俊二
その他
1)第9回日本外来小児科研究会報告 塩田康夫、川上郁夫
2)1歳6ヶ月健診(集団)について 山本浩一

1)症例発表
   「肺転移を認めた睾丸卵黄嚢癌の1例 」
                              住友別子病院小児科   藤田 千春

 右陰嚢の腫大を認めた1歳男児。血清α‐fetoprotein(AFP)が高値であり、右高位睾丸摘除術を施行し、組織学的に卵黄嚢癌と診断。  画像所見を含めて転移巣は認めず、又、術後のAFPは順調に低下して1ヶ月半後に正常値となったため stage1と考えた。
  しかし、術後4ヶ月半にAFPは再上昇し、胸部CTにて右肺尖部に16x12x10mm大の腫瘍像を認め、肺転移と診断し、PBV(cisplatin、bleomycin、 vinblastine)療法を3クール行った。
 治療開始直後からAFPは順調に低下してその後正常化、又、CT上の肺転移巣も縮小し、3クール終了時には消失した。
 PBV療法終了1年5ヶ月後の現在、寛解生存中である。
 睾丸腫瘍に対する治療方針と、進行性胚細胞腫に対する導入化学療法の現状や集学的治療による治癒率の向上について述べた。
                                                                        (以上 発表者抄録)

質疑・討論:

 手術前診断について質問がみられた。陰嚢水腫との合併があるので注意すべきとのことであった。導入化学療法でBEP(bleomycin、etoposide、 cisplatin)があるが、etoposideを使用しなかったのはvinblastineより副作用が強いことと、数年後にみられる白血病の発生が気になったからとのことであった。

2) 話題提供 
  「抗生剤と他剤配合変化」
                              鈴木医院    鈴木 俊二

 抗生剤細粒と他剤との配合後の変化(主に力価残存率)をまとめた。配合変化は25℃湿度75%〜室温(液剤、シロップ剤・ジュース等では遮光冷所(5℃)を追加)にて1日・3日・7日・(10日・14日)後に評価していた。
 @散剤との配合では特に混合投与禁の薬剤は無かった。フロモックスではアスベリン等で湿固化が認められたが投与可能だった。バナンは単剤でも固結傾向が有り乾燥剤又は透湿度の低い包材必要だった。
 A液剤、シロップ剤との配合変化は、メイアクト・フロモックス・ユナシンは混合投与禁、クラリスは混合投与後保存可能期間の短いものが有った。バナンはアスベリンとはゲル化するため冷所保存が望ましい。25℃で力価残存率の低下が有る物も遮光冷所(5℃)ではほとんど低下しなかった。
 Bジュース等との配合ではユナシンが混合投与禁、クラリスがオレンジ・グレープ・ピーチが禁。他剤も力価残存率の低下が著しく配合直後の投与が望ましい。
                                                                         (以上 発表者抄録)

質疑・討論:非常にはっきりした数字での話題提供であったので、処方の善し悪しが歴然としていた。このため「飲ませ易くするために薬を凍らせたものはどのような変化がおこるのか?」「服薬のコンプライアンスを考えると、少しの力値減少なら処方が許せるのではないか」など、より実際的な質問がでた。

3)その他:
 1. <第9回日本外来小児科学研究会報告>

  (1)溶連菌感染症のワークショップ      中萩診療所  塩田 康夫

  8月21〜22日、第9回日本外来小児科学研究会が大阪で開催されました。21日は溶連菌感染症、22日は中耳炎のワークショップに参加しましたが、W.S.形式はこの会の最大の特徴で、今回は前者について記してみます。初めに、あらかじめ配布されていた参加者へのアンケートの集計報告があり、大まかな傾向として
 診断は迅速診断のみ:その理由・・・患児母親へ示す。
 臨床診断の補強:キットはストレップA
 検尿の時期・・・診断後2or3or4W後
 使用抗生剤・・・AMPC
 使用期間・・・10日間
 登園(校)・・・投与開始2日後or3日後or解熱1日後
 診察時期・・・初回受診3日後or内服終了時
 同胞等への対応・・・希望者の診断、希望者への投薬
 治療後検査は原則せず、再排菌例は原則治療or症状を伴わない例は治療せず
 再発治療時抗生剤・・・同じor変更
 再発治療期間10日、
という結果でした。
 当日のテーマとして、
 1)迅速診断キットの比較
   これについては、アンケートと同じくストレップAテストパックが使い易いという意見でした。
 2)選択薬剤
   耐性菌の報告はまだないので、基本的にはペニシリンでよい。再発時にはクラリスやセフェム剤も。MICもよい。新製品のアジスロマイシンは1日1回3日間でよいのこと。できるだけ8時間毎にきちんと内服すること。
 3)反復感染児の対応
    再発と再感染・・・早期に反復し、同型(T)、薬剤感受性が同じなら再燃と考えられる。1ヶ月以上たっての反復は型が違うだろう。再発する理由として
 1.コンプライアンスの欠如、
 2.家庭や地域での反復暴露の問題、
 3.Copathogenes(ベータラクタマーゼを産生)仮説、
 4.GABHS(A群β溶連菌)と競合関係にあるα溶連菌の予期しない根絶(GABHSに感染しやすくなる)、
 5.早期の抗生剤治療による免疫の抑制、 
 6.抗生剤に対する抵抗性・耐性:
     AMPC・・・コンプライアンスがよい。6日内服でよいという説もある。
    セフェム剤・・・治療の失敗と再発がすくない。
 4)同胞への予防投与の是非
  一般的にはGABHSの咽頭保菌者への抗生剤投与の適応はないとされているが、長期間のGABHS咽頭炎が蔓延している家族では、全構成員への治療が必要な場合もある。
 5)検尿の必要性
   この問題については、いろんな意見がでましたが、外国の文献には記載がないとのことです。咽頭炎罹患前に微少血尿がある場合も考えると、診断した時点で尿チェックも必要ではないか、診断後2−4Wで2回は必要ではないか、など。
 6)激症型のトピック
   時間がなくなり、文献紹介のみ。水痘後に起こりうるそうです。

  GABHS感染症は増加している。T1,T3 型が増加しており、アメリカでのリウマチ熱の増加などもあり、今後もこの「古くて新しい悩ましき感染症」の動きに注目していく必要があるとの結論でした。(以上 報告者まとめ)
    
コメント:溶連菌感染症は、この度の感染症新法では4類で「その他の感染症」としての扱いとなった。しかし小児科医にとって、日常の外来診察では感染後に引き起こされる重大な疾患があるため非常に注意すべき病気の一つである。ところが診断、経過観察の仕方などで、統一された方法があるようでどうも統一されているとは言い難い疾患である。このため、現在日本で行われている標準的な溶連菌の治療法がどのようなものかを判断する貴重な報告であった。わざわざまとめて下さったのでその全文を紹介する。

  (2)中耳炎のワークショップ          中萩診療所        塩田 康夫
                            川上こどもクリニック   川上 郁夫


  小児科での対応として、診断には耳鏡・ティンパノメトリー ・ファイバースコープなどが利用されている。抗生剤による耐性菌の出現が心配されているため、抗生剤の使用をできるだけ控えているとの報告あり。
                                                                   
  (3)研究報告について              川上こどもクリニック   川上 郁夫 

   1.微量血液での「血算、CRP」による病気の経過観察について
   2.ECHO検診(腹部、LCC」について
   3.早朝外来や夜間外来について
   4.インフルエンザについて・・・・熱型、脳症、治療、予防注射
   5.prenatal visitの必要性について

 コメント:いずれもこれからの小児科外来で行われるようになるだろう先進的な試みが主である。

2. 1才6ヶ月健診(集団)について        山本小児科クリニック  山本 浩一

  医師の記入用紙が、診断名を主体にしたものになっています。病気が考えられる場合は別として、所見としての「大泉門閉鎖不全」の適当な記入欄がみあたりません。このため「ゴム印」が用意されます。「取りあえず経過観察」の場合は、このゴム印を押して下さい。
                                                   
3. 全国こどもの健康週間について        松浦小児科       松浦 章雄

  すでに県小児科医会会員にはご連絡がいっていると思いますが、今年も県小児科医会が「全国こどもの健康週間」で電話相談(平成11年10月3日)を行います。昨年の「全国こどもの健康週間」での電話相談が思ったより少なかったので、県小児科医会会員以外の方にもご協力をお願い致します。
                                                   
4. 仮性包茎、伝染性軟属腫の「治療としての処置」はどのようにしているか?   マナベ小児科    真鍋 豊彦

 「診察時に非常な不安を訴える患児は、何か特別な痛みを伴う処置を受けている可能性が高い。したがってもう一度痛みを伴う処置について考えて欲しい。これらの疾患はともに自然治癒が考えられる疾患であるが、その場での治療をするとなると痛みを伴う可能性が高い。できるだけ何もしないで経過観察が良いのではないだろうか。」との提案で、議論がなされた。

                                                                       (文責  山本 浩一)


第378回
日時
平成11年8月11日(水)午後7時ー
症例 「West症候群を合併したDown症候群の4例」 愛媛労災病院 長屋聡一郎
話題提供 「不登校児のためのフリースペースとグループホーム」 渡辺小児科 渡辺敬信
その他
1)日本アレルギー学会報告
2)小児保健セミナー報告
3)日本脳炎ワクチンについて
早川星朗
真鍋豊彦
山本浩一

1) 症例発表
   「West症候群を合併したDown症候群の4例 」
              愛媛労災病院小児科   長屋 聡一郎、早川 星朗


 Down症候群にWest症候群が合併する頻度はまれで、臨床脳波学的特徴ははっきりとはしていない。
 Vigevanoらは、発病前の精神運動発達の遅れ、明らかな病因の存在、非対称性あるいは部分性のスパスム、発作時にヒプスアリスミアが消失すること、初期治療への反応不良を一般のWest症候群で予後不良因子として報告している。
 これらの因子を合併例において検討した。発作前のDQは予後を規定しておらず、4例とも他の発作型の合併は見られなかった。全例ヒプスアリスミアを認め左右差は見られず、ヒプスアリスミアの連続性は、予後不良例で最も強かった。発作時脳波を記録し得た2例ではヒプスアリスミアは発作中消失していた。
 治療開始までの日数はコントロール不良例で最長であった。予後不良因子を検討したところ合併例には必ずしも当てはまらず、核型、ヒプスアリスミアの連続性、治療開始日数との関連が考えられた。(以上 発表者抄録)

質疑・討論:ACTH、ステロイド投与の基準はどうなっているのか?またこれらの薬剤投与による脳萎縮はどうか?なぜ、Down症候群で
検討したのか?などが話し合われた。
 Down症候群を検討対象としたのは、「一般のWest症候群とDown症候群にたまたま併発したWest
症候群を比較することにより、なにか特別なWest症候群の原因が判明するのではないか・・ とのアイデア」とのことであった。

2) 話題提供 
  「不登校児のためのフリースペースと痴呆性老人のためのグループホーム」

                      渡辺小児科医院    渡辺 敬信

 文部省の発表によると、不登校の子どもの数は現在12万8000人(小学生は2万6014人、中学生10万1680人)といわれています。
 新居浜市にあっても小学生十数名、中学生約100名にも上っております。これらの不登校児への対策が急務であり、いろいろの対応がとられてはいますが、不登校児の様態は複雑であり特策がないのが現状です。
 そこで社会福祉法人「すいよう会」(理事長 渡辺正司)がグループホーム「陽だまり」の開設を機に併設するかたちで、フリースペース「モモの部屋」(担当は渡辺由美子)を開設しました。
 これらの子どもの多くは学校はもちろん家庭にあってもこころの居場所がありません。こころとからだの居場所としてまた不登校児の親たちの集いの場として、自由に利用して頂けたらとの思いで作りました。
 「モモ」は児童文学作家、ミヒャエル・エンデの作品「モモ」の主人公の少女の名前をもらいました。モモと一緒にいる、モモと話していると自分を取り戻せるという不思議な能力をもった少女がモモです。「モモの部屋」に来て、人との交わりの中で子ども達が自分を取り戻してくれればと思います。
 治すのは本人であり、親の仕事です。そのほんのちょっと手助けするのが支援者、関係者の役割です。
 一方グループホームは1970年代にスウェーデンなどの北欧諸国で実践され、1996年頃我が国にも導入されました。痴呆性老人がその地域にあって、家庭的な環境の中で、少人数・小規模で、疑似家族を作って共に暮らすという形態です。(以上 発表者抄録)

質疑・討論:「グル−プホ−ム」はさておき、小児科医としては大変興味深い「不登校児のためのフリースペース」に質問が集中した。
「どのような経営になっているのか?」「学校や教育委員会との連絡はどのようにしているのか?」など、より現実的な質問が主なものであった。
 現在の経営は、ほぼすべて渡辺先生の善意によっているようだ。責任者は渡辺先生の奥様(渡辺由美子様)で、渡辺先生は影の支え役とのことである。
 方針は「積極的な指導はしないで、安らぎの場を提供することに徹する」とのことであった。新居浜に本当の意味での「不登校児のためのフリースペース」が誕生したと言っても良いのであろう。
 難しい問題がいろいろあるようであるが、新居浜の不登校児のために今後もうまく経営できることを祈るばかりである。利用希望の方がいましたら、「モモの部屋」まで是非とも連絡をとってみて下さい。

3)その他:
 1. <日本アレルギー学会(春季)報告>  愛媛労災病院小児科  早川 星朗

 春は、臨床を主にした学会であるが、免疫系、HLAなどの基礎研究も多くみられた。小児科関係では、母体とダイオキシン、アレルギー疾患発症の予知は可能か?などの報告がみられた。

 2. <小児保健セミナー報告> 
                            マナベ小児科      真鍋 豊彦


 結核、学校伝染病、食中毒(腸管感染症)、院内感染症、集団生活と肝炎ウイルス感染、感染症新法の解説が話題であった。結核では、ツ反など検査後の事後処置の基準がないことが対応を困難にしている。肝炎では、ピアスの貸し借りや入れ墨などが、最近の感染源として注目されている。

 3. <日本脳炎ワクチンについて>    山本小児科クリニック  山本 浩一
  今まで唯一のゼラチンフリーの日脳ワクチンであった、「化血研の日脳ワクチン」(KK エイワより供給)は手に入らなくなりました。幸いに「武田の日脳ワクチン」がこの度ゼラチンフリーとなり、8月5日から松本薬品より供給されるようになりました。  

 4. <児童相談所からのお願い>     松浦小児科医院     松浦 章雄

  児童虐待について、9月から24時間対応で対処致します。心配される症例がありましたら連絡(TEL0897-43-3000)して、十分な対応をお願いいたします。他科(特に外科系の)の先生にも伝えて下さい。
                                                (文責 山本 浩一)                 

第377回


(平成11年7月14日、於リーガロイヤルホテル:中華料理 龍鳳)

 恒例の夏季懇親会と山崎松孝、国末(徳永)景子両先生の送別会が、リーガロイヤルホテル:中華料理 龍鳳で開かれました。 会に先立ち、塩野義製薬KKから製品(フロモックス)紹介がありました。活鯛の姿造り中国式、海の幸とアボガド入りひかひれスープなど、料理長の丹精こめた珍しい料理をおいしくいただきました。 出席者は次の17人でした。

出席者氏名

 (前列左から)篠原文雄、山本浩一、多々見年光、大串春夫、山崎松孝、国末(徳永)景子、三崎 功、真鍋豊彦
 (後列左から)若本裕之、上田剛、加藤正隆、早川星朗、一の瀬洋次郎、藤田千春、高橋 貢、松浦章雄、、宮田栄一(敬称略)

第376回
日時
平成11年6月9日(水)午後7時ー
症例 「Eyelid myoclonia with absencesの1例」 県立新居浜病院 若本裕之
話題提供 介護保険の「新居浜市の動向」 かとうクリニック 加藤正隆
その他
1)日本小児神経学会報告
2)日本小児科医会生涯教育セミナー報告
3)新居浜小児科医会の「これからのテーマ」について
若本裕之
真鍋豊彦・松浦章雄
会員
1)症例発表
   「Eyelid myoclonia with absences の1例」
                 県立新居浜病院小児科   若本 裕之


Eyelid myoclonia with absences(EMA)は、
(1)閉眼による欠神発作を伴った眼瞼ミオクロニーの誘発、
(2)発作時脳波で全般性多棘徐波複合の出現、
(3)光過敏性、
 を3主徴とする特発性全般てんかんの稀な症候群である。今回、私は本邦初のEMAと診断した8歳女児において認めたNon-covulsive status epilepticusの発作をビデオ・脳波・筋電図に同時記録することで、閉眼により誘発されるEMAの特徴を確認した。(以上発表者抄録)

 質疑・討論:起床時に、特に朝になぜ痙攣発作が起こるにか?光刺激は太陽光以外ではどうか?光の波長での変化はあるのか?などが話し合われた。
 ポケモンてんかんで光過敏性てんかんが久々に脚光を浴びた。この症例は一見太陽光が引き金になっている光過敏性てんかんで、そして若本先生の発表が「日本では初めての報告例」と考えられる症例の紹介であった。
 先生は暗室でも閉眼により発作が起こったことから光刺激そのものより「光刺激によっておこされる閉眼がむしろ本当の発作の引き金ではないだろうかと疑い、これを証明し」みとめられて専門誌に受理されたとのことであった。
 最後に先生から、日本での報告はないが「イギリスでの報告は多く、光刺激による発作の誘発は年齢依存性があり成長とともにみられなくなっていく」などの特徴がある。
 この症例は4歳時にチック症と診断されているが、光刺激による発作の誘発が年齢依存性になくなっていくので幼児期のチック症様訴えに注意していくことが大切である。
 そうするときっと日本でもみつかるのではないかとのご意見であった。

2) 話題提供 
  介護保険・・・「新居浜市の動向について」     
                    かとうクリニック 加藤 正隆


 新居浜市における唯一のモデル事業として10年度介護保険モデル事業が実施された。
 事業終了後医師の意見書に対して、医師の介護保険に対する認識不足、意見書の記載が不正確なので記載のための研修やマニュアルの充実が必要、「介護」の観点から記載されていない等の意見が出され、介護保険に対する医師の真摯な取り組みが求められた。
 新居浜市は訪問調査を介護支援専門員に委託する予定だが、兼務者が多いため調査員の確保(20名予定)が困難な状況である。(第1回実務研修受講資格試験合格者は114名)
 介護保険計画策定委員会は2回実施されたが、市町村特別給付事業等の詳細については未定である。
 認定審査会は、1合議体が保健・医療・福祉分野から各1・3・2名ずつ計6の構成で、計5合議体の設置が予定され、10月から2月の間に約4000件の審査を予定している。
 制度実施まで10ヶ月足らずとなったが、今後も保険者である市の動向に注目したい。(以上 発表者抄録)

 質疑・討論:一次判定のコンピューターが要介護度を低く判定することが話題になったが、これは「もうすぐ改善される予定である」とのことであった。
 小児科医の不得手な分野の話題であったため、加藤(正)先生に教えていただくばかりであった。認定審査会は合議体であるが、シミュレーションは1回しかしていなく10月からの審査会が本当に機能するのかはなはだ心配である。それでも来年4月には現実に動き出すシステムである。
 小児科医の多くは、介護保険料を支払うようになってはじめてこのシステムを実感できるのかもしれない。

3)その他
 
1.<日本小児神経学会報告>  県立新居浜病院小児科 若本裕之

 リハビリ関係の報告が多くみられた。インフルエンザ脳症の治療に、パルス療法、低体温療法さらにアマンタジンの投与などが有効であること、またその診断にインフルエンザAの迅速診断キットが話題になっていた。

2.<日本小児科医会生涯教育セミナー報告> 
            松浦小児科 松浦章雄、マナベ小児科 真鍋豊彦


 感染症新法では、「サーベイランスの男女分けは失敗でした」との率直な反省あり。「ウイルス疾患の最近」では、新型インフルエンザ、RSウイルスの治療、ロタウイルスワクチンなどが話題。 痙攣では、抗ヒスタミン剤・抗アレルギー薬(抗ヒスタミン作用を持つもの)・テオフィリン剤の痙攣誘発作用について注意を促していた。 ポケモンてんかんのまとめがあった。
 
追加報告および提案
 
1.<病児保育協議会報告>           中萩診療所 塩田康夫

 平成10年度の乳幼児健康支援一時預かり事業の実施状況について話された。日本で84施設あり、現在の状況では経営的に困難なためこれ以上増えることは見込めない。年間1,000万円以上の赤字の施設もあるとのこと。補助がない状態で経営するためには一人1,000点/日ぐらいの保険点数が必要。施設内事故についての保険会社の試案が示された(保険料が年47,000円)。

2.学校での検尿について
 今年は異常(特に蛋白尿)が多かった。検査するとほとんどが正常であった。はじめの検査をする時に何か問題はなかったのかとの疑問がでた。

3.現在唯一のゼラチンフリー日本脳炎ワクチン(化血研)が、新居浜市では都合により手に入らなくなりました。このため最後の5本がゼラチンアレルギーの患児のために保存されることになりました。 ゼラチンアレルギーの考えられる場合は、問い合わせて下さい。わからなければ松浦小児科または山本小児科クリニックまでご連絡下さい。

.新居浜小児科医会の定例会報告を第374回(H11.5.12)報告から、ema-kids(愛媛県医師会の小児科中心のイントラネット)へ報告している。担当はマナベ小児科真鍋豊彦先生にお願いした。
                                                (文責 山本浩一)

第375回
日時
平成11年5月12日(水)午後7時ー
話題提供 「サルモネラ菌による食中毒」 住友別子病院 藤田千春
話題提供 「手足口病と脳炎」 松浦小児科 松浦章雄

1)話題提供

  「 サルモネラ菌による食中毒について 」

                     住友別子病院小児科    藤田 千春


  平成11年3月〜4月にかけて、乾燥いか菓子によるサルモネラ食中毒が日本全国で発生し、患者数は46都道府県1505名に達した。
  新居浜でも8歳と2歳の姉弟が胃腸炎を発症し、さらに敗血症も併発。便と血液からサルモネラO-7群が検出された。
  近年、食中毒は原因施設が家庭から外部施設へと移行し、大型化や大規模化している。又、腸炎ビブリオやブドウ球菌による発生は減少しているが、サルモネラ菌による発生は平成元年以降年々増加している。Salmonella enteritidis(O-9群)の増加によるものであり、鶏卵の汚染が原因と考えられている。
  サルモネラ食中毒は、5歳以下に好発し、小児では発熱・下痢・血便・腹痛などの胃腸炎自体が重症化しやすく、乳幼児では菌血症から敗血症や髄膜炎などの腸管外症状おこす危険がある。又、排菌が2〜6ケ月間続く長期保菌者になりやすく、更に保菌者から感染するヒトからヒトへの二次感染をおこす事もあり、注意が必要である。(以上 発表者抄録)                           

質疑・討論: 

  a. 耐性菌の出現により抗菌薬の選択がより難しくなっていること。
  b. 胃腸炎の治療の時と腸管外感染の時との抗菌薬の選択に違いはあるか?さらに、その薬剤の投与経路(経口・静 脈)の 問題は? 
  c. むしろ発症初期から腸管外感染を考えにいれた抗菌薬の投薬をするほうがよいのでは?
  d. 保菌者の乳児園・保育園への通園はどうするか?
など小児のサルモネラ感染症に特有の「個々の症例で悩まなければならない問題」が改めて浮き彫りにされた。今後もますま す増加する可能性の多い感染症だけに大きな問題提起になったと考えられる。     

2)話題提供

  「 手足口病と脳炎 」
                          松浦小児科  松浦 章雄

 
  近年、エンテロ71による手足口病で、重篤な経過をとって死亡する例が報告され、エンテロ71による手足口病では、合併症として脳炎があることが広く知られるようになった。
  1973年に自験した「手足口病で脳炎」の3症例(2例死亡、1例治癒)を振 り返ってみた。当時、エンテロ71はまだ同定されておらず、丁度コクサッキーB5が流行していた時であり、「Cox B5による手足口病で脳炎」と誤って地方会で発表してしまった。
  現在の知識から振り返ってみると、1例はCox B5による脳炎とエンテロ71による手足口病の重複感染と考えられた。他の2例は、データ不足で確証は無いが、エンテロ71による手足口病で脳炎であった可能性があると思えた。
  また、エンテロ71での脳炎の発生にCox B5の影響はどうか、という私見を述べた。併せて、エンテロ71や手足口病に関する最近の報告などを紹介した。(以上 発表者抄録)                                     

質疑・討論:

  a. ウイルスの重複感染について
    特に、病気の重症化について。
  b. 病気を発症しているときの扱いについて
    最近マレーシアや台湾でエンテロウイルス71による手足口病での脳炎による急性死の多発が報告されている。また、日 本でもエンテロウイルス71による手足口病での急性死亡例が報告された。このような致命的な脳炎が多発する手足口病もあるので、手足口病の発症している時休園させるべきか通園を許可するべきかとの討論がなされた。
 しかし、「手足口の症状以外に、元気がない・高熱・頭痛・嘔吐などがなければ」今までと同じように、特別に休園の指示をする必要はないだろうとの意見に落ちついた。

2) その他

 日本小児科学会報告     松浦小児科     松浦 章雄


1. アメリカに日本から麻疹(はしか)が輸出され、日本も世界的視野でみると病気の輸出国である。 
2. 気管支喘息の原因として、RSウイルスやクラミジア・ニュ-モニエがクローズアップされてきている。
3. インフルエンザ脳炎とサイトカインの関係。
   などの発表についての報告があった。
                                              (文責 山本 浩一)


第374回

日時
平成11年4月14日(水)午後7時ー
症例 「免疫抑制剤で治療中に急性腎不全を呈したSLE腎炎の一例」 十全総合病院 一の瀬洋次郎
話題提供 「病児保育について」 中萩診療所 塩田康夫
その他
○感染症サーベイランスの件
○会費徴収法の件

1)症例発表

   Cyclophosphamide(CP)大量静注療法中に急激に腎機能の悪化がみられ、慢性腎不全に陥ったSLE腎症の1例

                           十全総合病院 小児科
                              一ノ瀬洋次郎、上田 剛

【症例】
 11歳の女児。平成2年秋(7歳半)にSLEを発症、以後PSL(プレドニゾロン)及びミゾリビンの内服、mPSLパルス療法を受けるも、補体の低下にともない入退院を繰り返していた。平成6年2月より蛋白尿、低蛋白血症が増悪し当科入院。腎生検にて、diffuse proliferative glomerulonephritis (classW) と診断された。
 入院時、PSL長期服用のためのmoon face、中心性肥満、高血圧、白内障、緑内障を認め、検査所見では、低蛋白血症、蛋白尿、高脂血症があり、ネフローゼ症候群を呈し、血清補体価の低下、BUN、Crの軽度上昇認めた。
 以上よりステロイド抵抗性の diffuse proliferative lupus nephritis で腎機能の低下があり、PSLの副作用強いことにより、CP大量静注療法を施行した。入院の6ヵ月間は1ヵ月に1回合計7回の静注を行い、血清補体価が上昇しPSL減量に成功した。7回目のCP静注後退院し、次回静注を平成8年3月下旬に予定した。
 紹介病院にて外来フォロー中、3月初旬から浮腫、4日前から下痢、嘔吐出現、前日から乏尿となり再度当科入院。入院時、浮腫および腹水貯留を認め、検査ではBUN、Crが高度上昇し腎不全と診断、直ちに血液透析を開始した。入院32日目より腹膜透析に移行、およそ3年後の現在も在宅腹膜透析を余儀無くされている。
【考察】
 CP大量静注療法は、SLE腎症に対し良好な結果を得たという報告は多いが、治療期間中の感染症や腎機能悪化には注意を要するものと思われた。

2)話題提供

  病児保育について
                          中萩診療所   塩田康夫


   内容:病児保育について解説し、愛媛県の現状や中萩診療所が行っている病児保育「たんぽぽの部屋」の利用状況を年間月別利用者数、一日あたりの利用者数、その児童の病名および年齢などについて報告した。

3)その他

  a. 新居浜・宇摩・西条地区の感染症情報について


    全国の感染症サーベイランスシステムの変更があったが、より日常診療に即した現在のシステムを当地区では続けて行くことを確認した。
   説明:日常診療に役立つ感染症情報とは、どの感染症が現在流行中かという時間的な同時性が大変重要である。新居浜小児科医会では地域に密着した感染症情報(定点;新居浜10、宇摩3、西条1)を1週間毎に集計して会員間で利用している。前週の感染症の発生が把握できる貴重な資料である。

  b.新会員(平成11年4月1日から勤務)

    1)若本 裕之先生(県立新居浜病院)
                    田内久道先生の後任
    2)一ノ瀬 洋次郎先生(十全総合病院)
                    山手智夫先生の後任
                                              (文責:山本 浩一)


第373回
日時
平成11年3月10日(水)午後7時ー
話題提供 「小児の救急医療・新居浜の現状と問題点」 県立新居浜病院 田内久道
その他
山手智夫、田内久道先生送別会開催日程
 3月16日(火)午後7時
於”すし捨”

第372回

日時
平成11年2月17日(水)
話題 「昔の小児科・・疫痢・ポリオなど・・」 垣生診療所 大串春夫

第371回

日時
平成11年1月20日(水)
症例 「Down症候群の新生児にみられたTAM(transient abnormal myelopoiesis)の1例」 住友別子病院 加藤文徳
話題提供
「急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の1例」 県立新居浜病院 徳山景子


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