ドロシー・ホジキン 女性ノーベル賞科学者の人生
著者 ジョージナ・フェリー 訳者 田村 実 ルース・キャロル・バージン 発行 2022年10月10日 仕様 A5判480ページ 並製本 定価 1980円 ISBN 978-4-906885-45-9
原題 Dorothy Crowfoot Hodgkin Patterns, Proteins and Peace: A Life in Science
女性科学者の栄光と人間模様
ドロシー・ホジキンの、生い立ちから晩年にいたるまでの人生は実に波乱に富んだものでした。そもそも女性が理系を学ぶことが制限され、男女差別の激しかった当時のイギリスで、そうした不利を物ともせず、パイオニア的な仕事にチャレンジし続けたばかりか、結婚し、三人の子を持ってからも研究の現場から退くことはありませんでした。 彼女のもとには、発展途上国からも多くの留学生たちがやってきましたが、乏しい留学費で生活がままならない彼らに深く同情し、研究のチャンスを与えたり、助成金の手配をして生活面の面倒まで見たり、彼らの国の平和と科学の発展のためにも行動を起こしました。科学者として、ただ学問一筋に歩んだだけでなく、世界平和のために活動し、1976-1988年には世界平和活動団体「パグウォッシュ会議」の議長を務めています。
ジョージナ・フェリー 科学作家、放送作家。科学技術の歴史に関する伝記などを執筆。また英国の主要な新聞に総説記事を掲載している。「ニュー・サイエンティスト・マガジン」 の編集者や、BBC(英国放送協会)のラジオ番組の司会を務めたこともある。英国オックスフォード在住。
田村 実 元愛媛大学・理工学研究科・生物工学 准教授。専門は生化学、分子生物学。理学博士。1952年 栃木県生まれ。松山市在住。
ルース・キャロル・バージン 元愛媛大学・国際連携推進機構 教授。米国ワシントン州生まれ。松山市在住。