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〜選曲仕分け結果報告(やる曲せん曲やれん曲)〜

S55年卒 橘 浩二

 5月の選曲会議からだいぶ日がたったので、「どうしてこの曲が残ったのか」憶えていません。
 そう「選曲」とは、なんでもいいから出して、わいわい話して時間が尽きたところで「残った」曲を、演奏会の時間や構成上「並べてみて削っていく」作業です。どんなすばらしいバンドでも、曲がなければ演奏を聞いてもらえないわけで、選曲により「バンドの特長にあった曲」が残ってるといいな、と思います。バンドの特長って? ネモの場合、練習時間が十分でない上に、メンバーが本番当日まで固定しない、ということかもしれません。特定の奏者に大きな負担を強いるソロのある曲や、特別な楽器を使用して準備不可能なものは「やれん」。何度も演奏して新鮮味のない曲は「せん」。残る「やる曲」とは、そこそこの長さとおもしろさのある、編成の無理やソロの少ない、まあまあ新しい曲、あたりになるのではないかと。今回第37回プログラムがそうなっているのか? 検証してみましょう。

 ディスコ・キッド(東海林修作曲)…
 1977年(昭和52年)のコンクール課題曲。古い。クラやドラムにソロあり。何度も演奏しつくされている。短い。だけどおもしろい。ちょっと難しいかも。

 高度な技術への指標(河辺公一作曲)…
 1974年(昭和49年)のコンクール課題曲。もっと古い。ドラム以外にソロはない。短い。何度も演奏できるほど簡単ではない。はっきり言って難しい。

 吹奏楽のための風之舞(福田洋介作曲)…
 2004年(平成16年)のコンクール課題曲。新しい。ラッパに少しソロがあったかも。課題曲にしては少し長い。演奏経験がないので難しいかどうかわからないけど、聞いていてかなりおもしろい。東高ブラスは去年の文化祭でさらっと、風のように演奏しました。(難しそうに聞こえませんでした。)

 スーパーマリオブラザーズ(星出尚志編曲)…
 2010年のニューブラ(ニュー・サウンズ・イン・ブラス)。ドラム以外にソロはない。6分弱のほどよい長さ。CDで聞いた感じでは簡単(たぶん)。まあまあおもしろいし聞いて楽しい。おじさんたちにはなつかしい。

 ジャパーニーズ・グラフィティXV アニメヒロイン・メドレー(星出尚志編曲)…
 2010年ニューブラ。ラッパ・ボーン・クラ・ドラムのディキシースタイルソロ(魔法使いサリー)、フルーゲル?ソロ(ひみつのアッコちゃん)、テナーサックスハデソロ(ふたりはプリキュア)。6分強。聞いた感じでは簡単(うそかも)。おもしろいし楽しい。皆それぞれになつかしい(はず)。

 吹奏楽のための第2組曲「ラティーノ・メキシカーナ」(A.リード作曲)…
 1979年(昭和54年)の曲。古い名曲。クラ・フルート・ラッパなどソロのオンパレード。四曲あって13分くらい。各曲は2〜5分。技術的にもアンサンブル的にも難しい。ネモで一度やってる。イデさんは「指揮はできる」とのこと。やりがいのあるおもしろさ。一度演奏した人は言うかも。「また〜」。

 楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲(R.ワーグナー作曲・編曲者?)…
 楽劇は1868年(慶応4年)初演。日本初演は1960年(昭和35年)らしい。吹奏楽では1961年(昭和36年)コンクール全国大会で関東代表・日立鉱業日立鉱業所吹奏楽団(第3位)が自由曲としています。その後、1973年(昭和48年)に関西代表・西宮市立今津中学校が演奏(金賞)してから、吹奏楽でもブームになったようです。クラシック音楽ですから当然古い。やりつくされている感も。10分くらいのほどよい長さ。ソロは木管楽器を中心に多数。難しい。今回は原調(C)編曲版使うらしいので、さらに難しいし、少し新しい。一度演奏した人は言う。「なんで〜」。

 ということで、おもしろくない文章ですみません。総合的には、「そこそこの曲が残った」と思うのですが、みなさんはいかがでしょう。どんな曲でも、演奏するたびに新しい発見やおもしろさがあるはず。一度演奏したことがある曲も、新曲に取り組む気持ちで、ぜひいっしょにいい演奏会にしましょう。



 

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