3バカ国外騒乱記 平成6年卒 水摩仁美
西暦2000年。世間はミレニアムと騒ぎ立てるにも関わらず、景気は相変わらずだわ、現役首相は倒れるわ、その代行首相は問題発言連発するわで、この先いったいどーなっちゃうの?と心配が絶えない今日このごろ、音萌の会の皆様いかがお過ごしでしょうか。しかしそんなグレーな風潮にも関わらず、朝鮮戦争以来、国家間断絶状態だった韓国と北朝鮮が歴史的会合を遂げたことは記憶に新しいところでしょう。この、確実に後世に残るであろう記念的行事は、今春、大韓民国を訪れた3人のうら若き日本人女性の努力なくして実現は不可能だったことでしょう。彼女らは初めて体験する他国にも関わらず、身の危険を顧みず大役を果たしたのです。 ・・・とまあ、冗談はここまでにして。 嫌な予感は的中し、行きの空路は激しいアップダウンの繰り返し。機内食のキムチ味サンドも手伝って、到着前にはほとんどの乗客の三半規管がマヒ状態。飛行機が停止しても良くならず、翌日の朝までフワフワしてました。オマケに海外に来たというのに、日本人が行きそうなところは日本語が共通語で、そこら中いかがわしい韓国製日本語の大洪水。そんなこんなで、1日目はほとんど記憶がないのでした。 2日目。現地ガイドさんと共にソウル市内観光へ。ソウルっつーのはあっちの言葉で「都」という意味だそうな。この時期のソウルは黄砂の影響で、空が黄色いんです。この現象は日本でも多少は見られますが、やっぱり中国と地続きってだけで全然違いますねー。ソウル市内のマンションなんかには、この黄砂を避けるために、ベランダも必ずガラスで覆われています。緑色のガラスが多かったかな。だからソウルの街は全体的に緑色でした。 骨付きカルビ、石焼きビビンバ、宮中海鮮鍋と、わずか2日で韓国料理を食べ尽くし、物足りなくなった3バカはソウルの夜の街へ。コンビニ、パン屋を片言の英語で切り抜け、観光地でないソウルもちょっとだけ味わったのでした。 3日目。今回一緒に来られなかった、ジャイアンツとコカコーラの熱狂的マニア・大元さん(平成6年卒)のために、たまたま巨人軍選手が一面を飾っていた地元のスポーツ新聞と、通貨を使い切るために空港の自販機で購入した韓国製コカコーラ(600ウォン/日本円で約60円)をお土産にして一路帰路へ。松山空港に降り立ち、綺麗な日本語アナウンスを聞いたときの感動といったら言葉で表すことはできません、ほんとに。 なにはともあれ、キムチと、砂埃と、怪しげな日本語にどっぷり浸かった三日間はそれなりに充実したものでした。またどこか行きたいな。今度こそ日本語の聞こえないところへ。
おーもっちゃんから親切な用語解説 3バカ:愛媛大学アンサンブル愛好会に所属していたバカたちの呼称。 音萌の6卒大元佳奈、水摩仁美、宮内久美子に岡山出身のO嬢(別名きょ)を 含めた4人組を「4バカ」といい、女を捨てた無敵集団。 この場合、郵便局のバイトで忙しくて参加できなかった大元を除く3人をさす。 なお、O嬢はちっちゃいトランペッターで、松山にいた頃は演奏会を毎年聴きに来 てくれていたが、現在は栃木で働いている。 なお、今年春に行われたO嬢の送別会にて4バカがナンパされるという大事件が 起こった。ついでに上記と混同されやすい用語もあげておく。 4ババ:平成6年卒の無遠慮な女子集団。 メンバーのだれかに「おごってあげる」などと声を掛けようものなら、 もれなく全員ついてくるという恐怖のセット販売。 大元佳奈、水摩仁美、宮内久美子の3バカに山根美由紀を加えた4人。 6卒地元女子は新音萌のときからまったく遠慮も初々しさも無かったと言われてい る。 |