新装マイントピア訪問記2

 

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観光坑道の入り口です。元々は火薬庫で、実際の坑道とは何の関係もありません。これが生野銀山や石見銀山、足尾銅山など、全国の鉱山施設に較べて引け目を感じる最大の理由です。鉱山観光で実際の鉱脈が見れないほど悲しいことはありません。やっぱり第四通洞を開放しよう (^^ /

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坑道にはいって、すぐに登場する別子銅山の「立てばん」です。歓喜坑や第一通洞(旧代々坑)などが、妙な立体感で迫ってきます。以前にはありませんでした。まあ、それは良いとして、もうひとつの「立てばん」は四阪島です。いきなり四阪島はないでしょう・・いきなり製錬ですか?

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「立てばんこ」を過ぎたところに、別子産の高品位鉱が展示されています。これは見事な吹寄せの群れです。一番手前のは、かっての別子銘柄品であった安四面銅鉱と思われます。鉱山が大きかっただけに、結晶の粒も大きく見応え充分です。でも上から水の滴りが・・鉱石もしっとりと濡れています!?

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ガラスが濡れて曇っているのがおわかりでしょうか?見事な斑銅鉱なのに、こんな保存で本当にいいのでしょうか!鉱物に精気が宿ることは佐藤信淵の「山相秘録」にも書かれている通りで、これでは、鉱山の神様の大山祇神も泣かれていることでしょう。諸神震怒とならなければいいのですが・・

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鉱物展示の全景はこんな感じです。薄暗い上に足下もジメジメした場所なので、観光客も足早に通り過ぎていきます。夏休みで子供が見ていたので小生は、これが何か訊いてみました。「わかんない・・。」「これが銅の原石だよ。」「銅って石から採れるの?」「・・・」こちらの方が絶句です。

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気を取り直して先に進みます。これは、「江戸ゾーン」の入り口にある、別子銅山発見者の「切上がり長兵衛」像です。住友の最高の功労者として今も頌えられていますが、元禄7年4月の大火災で焼死したと云われ、お墓も伝わっていません。妻の墓は瑞応寺にあるのですが・・謎です。

 

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