新装マイントピア訪問記3

 

main3a

地下の切羽の様子です。坑夫は鋪着と呼ばれる白装束を着て死を覚悟で採掘していました。持っているのはセットとノミです。明かりは、サザエの貝殻を利用した螺灯(らとう、メンサザエとも言う)を使っていました。手前は「負い夫」で鉱石の運搬係です。中には子供もいたそうです。

main3b

山道を往来する仲持衆です。この観光坑道のマネキンの中でも、もっともよく出来たものではないでしょうか?マイントピアの前庭や遠登志にも銅像が建立されています。市役所の東、楠木中央道路の歩道にある「犬の見た夢」というオブジェも、小さいながらなかなかの出来栄えです。

main3c

「江戸ゾーン」を過ぎると、なぜか鍾乳洞?を通って、この別子銅山の一大パノラマが拡がります。今回の改装マイントピアの「目玉」と言っても良いでしょう。チマチマしていますが、牛車道あり、上部鉄道あり、索道ありで、当時の様子をある程度理解することができます。

main3d

鉱石を満載して走る、鉱山鉄道です。クラウス一号機も小さいながら力強く走っています。もう一台、籠電車があれば最高だったのですがいつも走っている訳ではなく、ボタンを押すと、自動的に走り出す仕組みです。子供が押しまくって、小生は押すことができませんでした。( )

main3e

これは第一通洞でしょうか?鉄道が通っていますので、現実とは少し異なっているようです。第一通洞が、せめて東平にあれば、また違った鉱山観光施設になったことでしょう。通洞内には、鉱脈や江戸時代の銀切りの遺構が各所に見られ、第一級の産業遺跡となれたのですが残念!

main3f

パノラマの最上段で周囲を俯瞰している二人組です。おそらく、広瀬宰平と、ルイラロックではないでしょうか?ラロックは、別子近代化に貢献した第一人者ですが、宰平とはたびたび衝突を起こし志半ばにしてフランスに帰国しました。子孫やお墓は確認されていません。悲しい

 

back  mainline   next