電脳内科医院
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平成9年5月8日
B型肝炎ウイルスは全滅か!
B型肝炎は母児感染といって、出産の時産道で母親から子供にうつることで有名です。生まれてすぐの子供は免疫の力が弱いために、B型肝炎のウイルスを追い出すことができずに、ウイルスと共存する状態になります。キャリアといって特に大きな症状はないのですがウイルスを持っている状態になります。このウイルスが大人になってから徐々に悪さをして肝臓の障害を起こしてきます。
一方、大人になってからB型肝炎のウイルスに感染すると、免疫を十分に持っているために急性肝炎で終わり慢性化することは殆どないといわれています。しかし激症化することがたまにあり、いぜんある大学の若い小児科の先生が2人B型肝炎に罹って死亡し、社会問題になったことがあります。
最近では婦人科で妊娠していることがわかるとB型肝炎の検査をして、もし陽性であればワクチンなどを使用し子供にウイルスを感染させないことができるようになりました。
写真はB型肝炎ウイルスの電子顕微鏡写真です。
主な感染経路がわかった現在、世界からB型肝炎ウイルスがいなくなるのは時間の問題といわれています。
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