電脳内科医院
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平成9年8月8日
おいしい魚には虫(アニサキス)!
日本の魚の味は格別です。特に刺身が、何とも言えません。ところがおいしい魚を生で食べると、ときどき魚の中の虫に痛い目に遭うことがあります。
特に有名なのが鯖の身に生きているアニサキスという寄生虫です。この虫は酢では死にません。よくしめ鯖を食べた後におなかが急にいたくなって病院に患者様が来られます。虫が胃の壁にもぐり込んですごい腹痛を起こしているのです。胃の内視鏡をしてこの虫を取り出すと腹痛は治まります。中には多数のアニサキスがいることもあります。アニサキスは人間の体の中では大きくならず死んでしまいます。したがって放置していても、次第に腹痛はおさまりますが、時には胃や腸の壁を突き破って炎症を起こし、手術が必要になる場合もあります。
写真は胃の中で、生検鉗子を用いて、アニサキスの虫体を摘出しているところです。
おなかが痛くならないでおいしくお魚を戴きたいものです。
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