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会長あいさつ。若者よ来たれ!!
第31回演奏会に寄せて

音萌の会会長 尾崎 光芳

 今年の夏は(も?)超絶的に暑い日が続き、水不足かと思いきや雨のほうも台風が連続して押し寄せるなど例年以上に降り、当面の心配は無いようである。 音萌の会の練習が始まる前は、県外組の、暑さや水不足を心配する声が飛び交うものだが、今年に限ってはあまり聞かれなかった。もっとも、沖縄よりも首都圏の方が暑かったりするようだし、北海道で連日最高気温が30度を超える真夏日だったりしたから、こと暑さに関しては心配しても仕方なかったのかもしれない。
 さて、昨年の熱かった第30回の記念演奏会を経て、今年は31回目である。早いものだなと云うのが取り敢えずの実感。毎年毎年よくもまあと云うのが正直なところ。20年以上前は高校が夏休みに入ると同時に練習開始、個人練習、パート練習、セクション練習、金管/木管分奏、全体合奏と綿密に練習計画が組まれ、練習中盤には合宿練習も行われるなど、それこそ粛々と、しかし楽しい練習だった。「練習しまくった」と今でも思う。何しろ全体がまだ若かったから。
 え、今? 正直、練習開始当初は「今年は無理かな・・」と思うような集まり具合だし、練習は全体合奏(初期の練習は人数一桁だけど)のみで、しかも回数も10回はやっていない。拡大する世代間格差ゆえの空洞化が音萌の会にも襲ってきていると云うことだろうか。
 とはいえ、近年は若い世代の波が徐々に音萌の会を席巻しつつある。・・と思う、いや、思いたい。確実に若い会員たちの意気は上がっているようだし、練習にしたって、「東高ならでは」の驚異的な集中力で、どうにかこうにか演奏会まで漕ぎ着けた。本日の指揮者もフレッシュな力の台頭と長老世代の「まだまだ若いモンには負けんゾ」という意地が上手く相乗効果をなしていると自負している。音萌の会は現役世代をバックアップする集まりではあるけれど、音萌の会自体が一丸とならないと、現役高校生たちには周りでウロチョロしている鬱陶しい存在でしかならなくなる。今宵の演奏会は、孫も居る長老世代からフレッシュな10代の若者までが見事にコラボレートしてその存在価値を問う大事な機会である。
 とは言ってみたたものの、ここまで来たらまず自分達が楽しまなきゃね。音萌の会員も現役諸君も、そしてお忙しい中我々の酔狂を見届けにご来場くださった皆様も全てが楽しめるようなそんな演奏会になれば自ずと目的は達成されるような気がする。・・・気のせいじゃないよね。




   
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