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当初予定ではウィーン風だったんですけどね。

第3部曲紹介

▼歌劇「ばらの騎士」より             作曲:R.シュトラウス
  「ばらの騎士」は1911年に初演されたR.シュトラウスの5作目のオペラです。前作の  「サロメ」や「エレクトラ」では、フルオーケストラを駆使して、半ば狂気じみた異常心理を描 写していましたが、この作品では一転して優雅で甘美な、「これぞウィーン気質」といった音楽 に彩られています。
  17歳の若い貴族オクタヴィアンは年上の元帥夫人マルシャリンとの禁断の愛に燃えていまし たが、夫人は若いオクタヴィアンのためを思い、彼を愛しているにも関わらず、冷たく突き放します。傷心のオクタヴィアンはそんな中、裕福な商人の娘ゾフィーと出会い、元帥夫人の予想通り、二人は次第にひかれ合って行きます。
 そして最後は心の中では 悲しみにくれる元帥夫人に やさしく見守られながら、オクタヴィアンとゾフィーは結ばれるのです。
  今回演奏するのは元帥夫人とオクタヴィアンのベットでの行いを暗示するオペラの冒頭場面と、オペラ大詰めの元帥夫人、オクタヴィアン、ゾフィーの三重唱の場面、それとワルツの場面をメドレー風に再構成したものです。

▼愛のあいさつ                    作曲:E.エルガー
  「愛のあいさつ」は、エルガーが31歳のとき、当時婚約者だった妻に贈るために書いた作品で、もとはピアノ独奏曲。さらに自らがピアノ連弾曲にも編曲しました。
  エルガーが生涯熱烈に愛し続けた妻にささげた作品だけに、親しみ深く美しいメロディーは本当に魅力的で、世界中で愛好されています。ピアノ曲としてよりもむしろオーケストラへのアレンジ、またチェロ、ヴァイオリン、フルート、ギターなどの独奏曲として親しまれてきました。

▼「メリー・ウィドウ」セレクション          作曲:F.レハール
                             編曲:鈴木英史
  巨額の遺産を相続した美貌の未亡人ハンナと彼女の元恋人ダニロとの恋のさやあて物語。
  ツェータ男爵はハンナがパリの男と結婚し、母国ポンテヴェデロの財産が国外へ流出することを案じていますが、そのため妻ヴァランシェンヌの浮気に気がつきません。ツェータはハンナとダニロを結び付けようとします。二人はかつて恋仲で実は今も愛しあっているのですが、久しぶりに会っても意地を張り合うばかり。ヴァランシェンヌの浮気騒動をハンナが機転を利かせて救いますが、彼女は行きがかり上カミーユ(ヴァランシェンヌの浮気相手)との婚約を宣言します。やがて誤解もとけてハンナとダニロは愛を誓いあい、ヴァランシェンヌの浮気も事なきを得ます。素直になれない大人の恋の物語です。。




   
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