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あいさつ長い…音萌のプログラムは読むところがいっぱい。

会長あいさつ

 S47年卒 井手 浩一

 
 今年が39。来年が40。まだ今年の演奏会も終わってないのに、なんとも気が早い。でもこのプログラムが皆さんの目に触れる時にはもうコンサートの準備は終わって後は本番のみ、だから、ステージの緊張感は別としてやれやれというところですね。
 短期勝負の演奏会は何ともハードです。計画そのものは5月頃から動き始めていますが、いざ練習がスタートするとなかなか思うようにはいかず、毎日が議論と修正の繰り返し、と言っても過言ではない。「これなら仕事の方がよっぽど楽だよなあ」と某指揮者と笑い合ったことです。
 長い間OBの活動をやっていると、知らず知らずの間に澱(おり)がたまって来ます。《こうしたい》《こうあらねばならない》という自意識のかたまりとでもいうべきか。音萌の会は基本的には夏の10日ほどの限定的な集まりですが、それでも39年の間に蓄積された経験もあり、あの時はこうだったな・・という一種の足枷が生まれています。  それはそれで良い部分もあるし(親子会員、姉妹会員が随分増えました、更に師弟会員も)、今まで続けて来て良かったとも思いますが、どこかでエイヤッと大ナタをふるう時期が今年と来年だろうなと感じています。音楽はやれば必ず面白いし新しい発見もあるし、出来ることなら《終身刑》状態でいたい気持ちもあります。でも、そんなの単なる感傷ですもんね。音楽は絶えず変転して掴みどころもなくて、基本的にはその場その場の一発勝負です。その緊張がみんなのストレスになるようなら、一度ガラガラポン、でリセットを掛けるのが良いと思います。
 人それぞれにゴールはあって、そこには自分の早さでたどり着くしかない。自らの好きなペースで目標に到達出来ればそれが一番カッコいいと思う。これは現実逃避?それとも出来なかった時の言い訳?いやそうじゃなくて、結果はどんな結果であれ自分で、自分たちで受け止めるしかないのだから、やり方くらいは自分で選びたい、そう思います。このことは、今年の夏、後輩たちに教えて貰いました。
 では、今年の音萌のコンサートを存分にお楽しみ下さい。第2部で阿久津知先生、曽根春菜先生、上拾石直人君、名智愛さんの指揮による松山東高吹奏楽部の演奏をお届け出来ることを、大いなる誇りと喜びを持ってお知らせしたいと思います。やつらは、うまいですよ。







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