<第2部指揮者紹介>
●松田 直人先生
「GPS機能搭載型小型チップを装着していただきたい人ランキング断トツのNo.1(小生調べ)でございます。いつもは涼しい( ・∇・)音楽準備室にいらっしゃるのに、いざ居て欲しい時にはいらっしゃらない。先端技術産業の皆々様方に、安価で、人の居場所を即特定でき、その情報を即発信できる装置の開発を、声を大にして提案したいところであります(先生はたまったものではない)。
松田先生のご指導は論理的にというよりは、寧ろ感情的な部分が多い(そんな先生がおっしゃるのは「熱情3割、冷静さ7割!」)のですが、その感情的なご指導にはやはり、先生自身の多くの経験に裏付けられた根拠があるのもまた事実かと思われます。感情的な指導の故、部員との衝突は避けられませぬが、その衝突を以て、私たちは己の視野の狭さに気付かされる、そのようなこともしばしばです。
一見「楽天家」と思われがちですが、豊富な経験と鋭い洞察力を持っておられます。音楽をこよなく愛し、やはり「面白い」先生でございます。以上、松田先生と同じ町内に住む、打楽器担当による、先生の紹介でございました。」
<第2部曲紹介>
▼2019年度全日本吹奏楽コンクール課題曲V 行進曲「春」 (福島 弘和 作曲)
今年、コンクールのために練習してきたのは、福島弘和作曲「春」です。
福島弘和さんといえば、『ラッキードラゴン?第五福竜丸の記憶』や『交響的詩曲「走れメロス」』などの曲で知られる日本を代表する吹奏楽作曲家の1人です。
「春」は題名の通り、すがすがしい春を感じさせる軽快なメロディや、春の嵐を感じさせるマイナーコード、そして、新たな世界に希望を持ったようにクライマックスを迎えます。
皆さんは春といえば何が思いつくでしょうか?暖かい、新しい生活、別れと出会い、などなど沢山あると思いますが、それらの思いも詰め込まれたような一曲となっています。
そんな春を思い浮かべながら、私たちがこの暑い夏に、向き合い育てた「春」をお楽しみください。
▼「GR」シンフォニックセレクションより (天野 正道 作曲)
今回演奏させていただく「『GR』より シンフォニック・セレクション」は、吹奏楽・アニメ音楽界の巨匠天野正道がアニメ「ジャイアント・ロボ」のサウンドトラックとして手掛けた音楽を本人が吹奏楽用に編曲し、セレクションとしてまとめた大作です。今回はその中からコンクール用に抜粋したものを演奏します。
ロボットの使い手である少年が闘いを通して仲間との繋がりや親子の絆について深く考えさせられていく・・・。そんな物語に寄せられたこの曲ですが、やはり曲全体を通して天野氏独特の壮大さや迫力が感じられます。冒頭の妖しく繊細な場面から一気にダイナミックで悲壮的なテーマへと展開し、そして緊張感のある木管群中心のメロディが不安を煽ります。哀愁の漂う感傷的な中間部の後は緊迫感溢れる金管楽器のメロディが駆け抜け、美しく壮大なフィナーレへと導きます。
私の語彙力ではとても語りきれない程の魅力が詰まっており、終盤のコラールで思わず涙してしまうようなそんな作品です。アニメを見たことがない人も、是非物語の場面を想像しながらお楽しみ頂ければと思います。(そしてあわよくばフルバージョンも聴いてみて頂きたいです・・・。)今日は、そんな天野氏の雄大な世界観を表現しつつ私達色の『GR』をお届けできるよう力の限り演奏致します。どうぞ楽しんでお聴きください。
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