戎井さんのこと 59卒 尾崎 光芳
余りにも唐突の知らせでした。
5月27日の日曜日、お昼御飯を食べて、いつもは夜にしかしないメールチェックをしていたら、音萌のメーリングリストに高橋さん(54年卒)の投稿がありました。
「58年卒の戎井くんが、27日未明亡くなりました。当山の御檀家でしたので知らせがありました。死因は不明。事情を御存知の方は詳細を教えて下さい。」(大意)
「は?」正直なところ、これ以上の反応はできませんでした。
だって戎井さんは私より1年上の先輩で、まだ36歳のはず。亡くなっただぁ?そんなバカな!下手な冗談にも程がある…。(高橋さんすみません)
しかし、それはまぎれもなく本当のことでした。
土曜日の晩、急に苦しみだし、救急車で搬送されたものの、手当の甲斐なく、1時間半後には帰らぬ人となりました。持病も前兆も無く、本当に突然のことだったそうです。
36歳といえば働き盛りで、まだお子さんも小さく、まさにこれからなのに。残されたご家族のことに思いを致すと、本当に言葉もありません。
戎井さんとの思い出を私なんぞよりずっとずっとお持ちの58年卒の諸先輩をさしおいてこういうことを書くのは僭越かつ恐縮です。でも、今回、どうしても会報に戎井さんのことを刻んでおきたくて、急遽筆を執りました。どうか諸先輩方、御寛容の程お願いします。
こう書いていても、私自身、気持ちの整理がつかず、表面的なことに終始してしまいそうです。次を考えようとして手を止めると、思い浮かぶのは。飄々とした戎井さんの姿、高校時代助平な話をいっぱいしたときの会心の笑顔、音楽の話をしている時の意外と(失礼)真摯な横顔。
戎井さん、早すぎますよ。そんなに慌てんかっても。今年は演奏会出ようかなぁ言いよったじゃないですか。なんでまた…。
当分、多分数十年はお会いすることはできませんが、今度会ったら、うーんと音楽のこと、とりわけお好きだったブルーグラスの話、それから助平な話をいっぱいしましょうや。そっちから音萌の会がまっすぐ歩いていけるよう、暫くの間見守っていて下さい。
謹んでご冥福をお祈りします。
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