今回のプログラムが妙な感じなのは、最近制作に携わってきたH6卒連中がみんな就職したこともあり、そろそろ若手に任せようとしたことに始まる。結論からいうとH9卒の矢野弥生ちゃん一人の負担が増えてしまったのだが、本人が結構楽しそうだったので良しとする。毎年マンネリ化を防ぐため様々な形式が試みられてきた。4コマ漫画、サスペンス小説……。しかし、今回のプログラムが演奏会史上最も奇抜なものになってしまった。まず表紙。イラストの依頼が遅れ、慌てて過去の写真を合成した脱力感溢れるその絵は内輪受け狙い以外の何物でもなく、何の団体か分からないという混乱を招いた。印刷中にたまたま来られた井手氏のお母様が見本を手に取られたときには昨年に引き続き慌てたものだ。毎年毎年遊ばれる我が子をどう思われたであろうか。そして指揮者紹介、曲紹介と若さ溢れる矢野嬢の文章。我々には理解しがたい顔文字と「(笑)」の氾濫は実は会長の手によって当社比1.5倍に増やされたことは一部の者のみが知る事実である。また、昨年は大きな顔写真を掲載したくせに、今年は名前すら書かれていない司会のらくさぶろう氏。会場で配られたプログラムに卒業年を10年も間違えられた冨田氏と5年間違われた越智氏。多くの者が原稿をそれぞれのパソコンで制作し、未編集で掲載したため、フォントも書式も不揃い。現役に渡されたイラストを高解像度で取り込んだものを低解像度で印刷したため、現物の5倍の大きさに拡大してしまったのをそのまま使用するという暴挙。そんな数え切れない妥協の産物、それが今回のプログラムである。 プログラム制作スタッフ(敬称略) なお、ここに掲載のプログラムは実際に会場で配ったものと必ずしも同一の内容ではありません。
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