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 現役に解説を書いてもらいました。B.T.F.はそれでいいのか…?。



あの丘をこえて   星谷丈生 作曲

 この曲は今年の吹奏楽コンクールの課題曲で、題名の「あの丘をこえて」とは、この曲の前向きで、明るい雰囲気からつけられたそうです。
 曲は、華やかなファンファーレに続き、クラリネットによって非常に軽やかなメロディーが奏され、これはこの曲の中核をなすメロディーとなっていきます。また、中間部のサックスにより優美な主題も聞き所の1つです。

歌劇「運命の力」序曲  G.ヴェルディ 作曲

 歌劇「運命の力」はペテルスブルクの帝室歌劇場の依頼でヴェルディが1861年に作曲した曲です。 序曲とは、オペラの幕が上がる前に、オーケストラによって演奏される曲で、モーツァルトやウェーバー、イタリアではロッシーニなどの時代に絶頂を迎えました。しかし、その後のヴェルディの時代には、予告編のような序曲はすたれ、そのかわりに短い前奏曲が演奏されるようになりました。
 しかし、この「運命の力」の場合は例外的に序曲がおかれており、それには、ヴェルディがこのオペラに対して何か特別な意識を持っていたからではないでしょうか。

道祖神の詩   福島 弘和 作曲

 道祖神と言えば松尾芭蕉の奥の細道で「道祖神の招きにあひて 取るもの手につかず」というように、旅の安全を守る神として知られていますが、この曲では、「夫婦円満、愛をもたらす神」であると作曲者は述べています。
 また琉球音階を使用しているのは、地方性を表すより、道祖神の「互いに頬をすり寄せ合いながら、楽しく踊っている」というイメージとこの音階が一致しているからで、この曲には作曲者の「これからの時代がやさしい愛に包まれますように」という願いが込められています。

海の男たちの歌   R.W.スミス 作曲

 R.W.スミスによって作曲されたこの曲は、海の男たちに対する永遠の魅力、力強い波、そして謎深き海と戦った水夫たちへの讃美を表現しています。曲中では船乗りによって歌われた"Sea Chanty"、ザトウクジラのために歌った"Whale Song"、アメリカの快速船舶への感謝のしるしとして作曲された"Racing the Yankee Clipper"という3曲のメロディーが引用されています。
 また、波の音やクジラの鳴き声などの擬似音が駆使されており、臨場感あふれる作品となっています。

バック・トゥ・ザ・フューチャー  マイケル・スウィーニー作曲

 バック・トゥ・ザ・フューチャーは1985年に制作された「30年前にタイムスリップし、大騒ぎをおこす」という映画です。
 その映画で音楽を担当したのは「ロマンシング・ストーン」で有名なアラン・シルベストリです。今回演奏するのは、メドレー形式のもので、メインテーマの他、劇中で使用されたチャック・ベリーのヒット曲「ジョニー・B・グッドも含まれています。





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